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PIOの新ブログ

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2017年3月

2017年3月31日 (金)

警察小説まとめ読み

堂場瞬一

『消失者 アナザーフェイス4』 文春文庫 2012
『凍る炎 アナザーフェイス5』 文春文庫 2013
『高速の罠 アナザーフェイス6』 文春文庫 2015
『警視庁追跡捜査係 刑事の絆』 角川春樹事務所 2013

現実逃避行動に走っている私です。
春休みも残すところ、あと1週間弱。

アナザーフェイスのシリーズは、
凄腕イケメン警官が、愛妻の没後、
一人息子の子育てと警官業の両立を目指し…という設定なのですが、
その彼と義理の母君との奮闘ぶりと、
現実のわが身との差異が、つくづく、大きく大きくのしかかり、
わが子育ての失敗ぶり、情けなさが身に沁みました。
今の時代を映す企業の裏
(黒い送金隠し、新エネルギー技術の国際争奪戦、超過勤務隠し、…)
を扱うアナザーフェイスのシリーズに、
その主人公を襲った犯人逮捕に向けて仲間が一丸となる追跡捜査係シリーズ。
ストーリーの微妙な被らせ方、うまいです。

人生、人間同士の信頼関係だよなあ…と痛感しました。
そんななか、私はというと
とある人から突き付けられた鋭い指摘が、この1か月、胸に刺さったまま。
「何でも先走って押し付けるあなたの傲慢さが、心優しい息子さんの心を壊した」

その息子、ついに本日で学生の身分を自ら返上。

2017年3月30日 (木)

桜の蕾2017

多摩川土手の桜、まだまだ蕾は固いよう。
東京の開花宣言が出てから、明日で10日目。
満開になるまで、今年は時間がかかりそうです。

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2017年3月29日 (水)

古楽器弾きあい会

今日の弾きあい会は、友人宅にて。
注文による手作り制作のクラヴィコード君などを弾こうと集った3名。
持ち寄りランチ会+お茶会もかねて。
楽しい、楽しい、あっという間の6時間でございました。

restaurantランチ・メニュー

手作りソースによるバーニャカウダ、
手作りパスタ3品(しらすとクレソン、明太子、春野菜ペンネ)
フルーツ、パン(バター、メープルシロップとクリームチーズ添え)
ジュース

cafeお茶会メニュー
手作りチョコレートケーキ、生クリームと苺添え
紅茶

notes弾きあい会メニュー
J.S.バッハ: インベンションより
モーツァルト:ピアノ・ソナタより
ブルグミュラー:25の練習曲より
チャイコフスキー:金平糖の踊り(電子チェレスタの音色で)
その他、バロックの小曲たち

バッハのインベンションは問題なく演奏できても、モーツァルトのソナタになると上も下もわずかに鍵盤が足りなくなり、なるほど~と思いました。
(追記:ちゃんとモーツァルトが弾ける鍵盤数を持つクラヴィコードもあるそうです。持ち主さん談)

チェンバロは撥弦楽器、クラヴィコードは打弦楽器。鍵盤に触れる指で音量調節できるのは後者のみ、ということにも納得。打弦といえど叩いちゃダメです。指で撫でる、指を落とすだけで十分。やはり肝は、腕の脱力ですねえ。改めて。

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2017年3月28日 (火)

銀座の夜桜?

年上の友人と、
日比谷で弾きあい三昧、そして銀座で飲み食い三昧。
楽しきかな。いえいscissors

移動中に、銀座で夜桜見物……あれ?この寒空に?
そんなはずはありませんね。
ショーウインドーのような形で、ビルの前に出現した桜なのでした。
桜の開花宣言後、ず~っと寒の戻りで冬のような日々。
明日はあたたかくなりますように。

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バッハ一族とその音楽 第12回

spade第12回 近現代の作曲家 今日のバッハ1
(3月22日放送)

モダンピアノが完成したのは1850年ごろ(ショパン1849年没)。
ただし、普及するまでタイムラグがあるので、
実際に演奏されるようになったのは、1900年前後から。

ショパンやリストは、今でいうアンティークピアノの最盛期に活動。
20世紀に入り、ラフマニノフ(1873年生まれ)、スクリャービン、
フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル(1875年生まれ)等が、
モダンピアノの能力を引き出した。
こうした作曲家たちが皆バッハを弾いていたことに注目したい。

1920年代 第一次大戦後、「古典へ帰ろう!」古典回帰運動

・パッハマン(1848年生まれ)の演奏(1920年代の録音)
バッハ「イタリア協奏曲」
 テンポ自由自在、自分の強調したい音を打ち出す
ショパン エチュード
 ショパンの左手を現代風にアレンジしたと宣言して演奏

・ローゼンタール(1930年の録音)
ショパンのマズルカ=ロマンティック。主観的でこってりしている。

・ホロヴィッツ(1935年の録音)
ショパンのエチュード=端正。楽譜に忠実でクール。
バッハの曲=同上→当時の日本の評論家は「音楽ですらない」と酷評

・アントン ウェーベルン(シェーンベルクの弟子)
一つの旋律をどんどん楽器を変えて演奏していく(1935年の録音)
音楽を小さい単位に分けていくという考え方=科学的アプローチ

・ドルメッチ(1858年生まれ) クラヴィコードで平均律を全曲録音
古楽の楽器で演奏しようという発想

・ランドフスカ(1879年生まれ)の録音・録画
ハイフィンガー奏法 テンポが揺れない


<まとめ>
ショパンやリストの時代には譜面通りに弾くなんて考えらず、
自由にアレンジするのが当たり前だったが、
第一次世界大戦で傷ついた1930年代には、
未来を切り開いていくような、メカニカルでクールな演奏が好まれた。

2017年3月27日 (月)

これぞ暁斎!

20170326_085207630_ios_2 ゴールドマン コレクション
これぞ暁斎!

@Bunkamura ザ・ミュージアム

昨年も同時期・同じ場所で
国芳・国貞の浮世絵を鑑賞していました。(→
外国所蔵のものの展示っていうのも共通していますね。

20170326_085156303_ios 暁斎って、なんだか弾けた人で、幽霊とか描いた人でしょ?
といった程度の予備知識しか持ち合わせていませんでしたが、
江戸時代だけでなく
明治時代に入ってからも活躍した人だったのですね。
イギリス人の弟子がいた、とか
黒船、西洋人なども画題にして描いていた、とか
正統派の仏画にも精力を注いでいて傑作が多い、とか
初めて知りました。

色鮮やかな絵、細かいところまで凝った絵、
正統派日本画家のような絵、見事な写実性を見せる絵、……
その守備範囲の広さにもびっくりです。

そんななかでも、
ささっと一筆に書いたような動物(象、蛙、猿、…)が、
実に生き生きとしていることが、 一番印象に残りました。

2017年3月26日 (日)

未来よ こんにちは

20170326mirai 主演のイザベル・ユペールって、素敵なのよ!
と友人に誘われて、
以前に見た「アスファルト→」の女優さん役の人!たしかに素敵♪
と、足を運びました。

予備知識なしに見たのですが、
ユペールの役どころは、高校の哲学の教師。
まずは、そのフランスの高校の授業のありようにビックリでした。
まさに教師と生徒が同等に、哲学について丁々発止でやりあう様子に。
また、屋外で寝そべりながら、くつろいで語り合う様子に。
教師に緊急電話が入れば、即・授業終了とすることも可能で、
口早に今後の予定や課題を与えて立ち去る教師に、挨拶しつつ見送る生徒。
ううむ。大人な関係。

ビジュアル的にも楽しめました。
教師夫婦のパリの自宅が、なんとまあセンスのよくしつらえてあること!
また、ブルターニュの海辺の別宅(夫の実家)の庭、海の自然。

愛弟子の若い研究者が移住したアルプスの雄大さ。

そして、音楽。
シューベルトの歌曲「水の上で歌う」が印象的でした。
古いアメリカのポップス(ボブ・ディランの師匠格の歌手とか?)も効果的。

ストーリー的には、夫婦関係も、親子関係も、
晴天の霹靂といった経緯で断ち切られ、孤独になっていくユベールを描く
といったものですが、
さすが彼女、颯爽としていて素敵でした。
どうやったって世代は次へと進んでいくのよ、自由を楽しまなくちゃ!
…とでもいいましょうか。ううむ。今後の人生、かくありたし!

2017年3月25日 (土)

ミュシャ展(スラヴ叙事詩)

国立新美術館のミュシャ展へ行ってきました。
大作・スラヴ叙事詩が話題で大混雑……という噂でしたが、
午後4時半ごろに行ってみたらば、全く待たずに入れました。scissors
鑑賞後のショップでのお買い物も、会計待ち時間ナシ。
(cf. 草間弥生展は会計に長蛇の列。30分待ちとの表示でしたcoldsweats02

さて、展示です。
やはり、大きな大きな20枚の作品群・スラヴ叙事詩は圧巻でした。
音声ガイド、おすすめです。
ミュシャ(本来、ムサ、との発音なのだとか)の熱意、使命感が、
ビシバシ伝わります。
宗教に戦争(侵攻)に弾圧……歴史ってそういうものなのですね。
そんな中、虐げられる人々が思いを託したのが「芸術」
……という文脈で描かれる絵が多々あり、なるほどと思いました。

さらに、ミュシャが
チェコ独立を宣言する場となった市民会館の天井画や壁の絵、
パリ万博のボスニアヘルツェゴビナ館のデザイン等等、
市民生活と密接にかかわる場で、主張を持って活動していたことを
初めて知りました。
これまで、乙女チックなポスター画家
といった印象しか持っていませんでしたが、なんとも浅い理解でした。

写真撮影可の区画(画像はここで撮影)があったのにもビックリ。
とっても中身の濃い展覧会でした。

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2017年3月24日 (金)

シフ ピアノ・リサイタル"The Last Sonatas"

20170323 サー・アンドラーシュ・シフ
ピアノ・リサイタル "The Last Sonatas"

2017年3月23日(木)19時開演 21時40分終演
東京オペラシティ コンサートホール

<プログラム> (休憩なし)
最後のソナタ

モーツアルト: ピアノ・ソナタ第18(17)版 二長調 K.576

シューベルト: ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960

ハイドン: ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.ⅩⅥ:52

ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 op.111

(アンコール)

J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲 BWV988 より アリア

J.S.バッハ: パルティータ第1番 BWV825 より メヌエット

ブラームス: 3つの間奏曲 op.117-1

ハンガリー民族舞曲より

モーツアルト: ピアノ・ソナタ K.545 第1楽章

シューベルト: 即興曲 op.90-2

シューマン: 「楽しき農夫」op.68-10(子供のためのアルバムより)

***************

天上の音楽でした。

作曲家がシフ氏の身体を借りて、この世に戻ってきた?
なぜ、曲によってこんなに音色が変えられる?
ほんとにこれ、ピアノの音?

そういった、ぼんやりした「?」をポワンと頭に浮かばせつつ、
最上の音楽が漂う空間に身を置く幸せ。
今までに体験したことのない、異次元の空間でした。

・快活に談笑するようなモーツアルト。

・心の奥底に沈潜していくようなシューベルト。

・温かさに満ちたハイドン。

・絶望を乗り越え、光を見出すドラマのようなベートーヴェン。

これらすべてを、休憩なしで演奏し、
曲ごとに全く異なる空間を作り上げてしまうシフ氏は
ピアニストというよりも、音楽界の教祖様のようにさえ見えました。

そのうえ、アンコール演奏、7回。
2時間40分ノンストップで、まったく疲れも見せず微笑みを浮かべる
シフ氏の穏やかなたたずまい、
すべてが、異次元に思えました。

おそらく、後世まで語り継がれる演奏会になるのでは
と思います。

2017年3月23日 (木)

春休みの女子会2017

20170322_110614586_ios 長期休みになると集う、お仕事仲間4人の女子会。
この時期は例年、お花見かねて、なのですが
いろいろ事情があって今回は前倒しに。
二子玉川のベトナム料理店&喫茶店でのおしゃべり三昧となりました。

おなかに溜まる「はらふくるるわざ」を開陳&共感しあい、
代わりに、美味しいものをいっぱい詰め込んで、
いつもながらの幸せなひととき。。。

ほんと、持つべきものは友であります。(画像は〆の金柑タルトdelicious

2017年3月22日 (水)

バッハ一族とその音楽 第11回

spade第11回 歌うピアノ(クリスティアンからモーツァルト) バッハ以後の二つの潮流2
(3月15日放送)

バッハの末息子、クリスティアン・バッハの音楽は
モーツァルトへ続く「歌うピアノ」の性格を持つ。 cf.「怒涛のピアノ」(第10回)

<モダンピアノの流れ>
ジルバーマンピアノのアクションはモダンピアノに非常に似ていて、
モダンピアノでは中間レバーを少し改善しただけに見える。
ジルバーマンタイプは多彩な音が出せるまでに進歩していたが、
メンテナンスが大変で一般普及用としては不適格なため、紆余曲折あり。

(A)メインストリーム : ジルバーマン型をシンプルに戻したイギリス型ピアノへ。それがフランス、ドイツへと伝わってさらに進化した。
(B)ウィーン周辺のみ : 別の形で発展。ここにモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトがいた。音楽史的にはここがメイン。

クレメンティ(イタリア生まれ。不遇な境遇から努力を重ねて音楽家の道を切り開き、イギリスで活躍)は(A)のピアノを使用していた。
モーツァルトが使用したのは(B)のピアノと思われていたが、最近の研究により、モーツァルトの時代のウィーンピアノは(A)のタイプのアクションだったことが判明。
ベートーヴェン、シューベルトの時代になって、(B)タイプのワルターピアノ(音色を変えるレバー付)で、月光ソナタ、即興曲などが演奏されたと思われる。


モーツァルトはクレメンティを酷評「歌うピアノが弾けない」「機械的な演奏」
ベートーヴェンはモーツァルトの演奏を「切れ切れの演奏 レガートにできない」
モーツァルトはアウルン・ハンマー嬢の演奏を評して「切れ切れの演奏」
down
「ダメな演奏」を評するときに誰もが皆同じ言葉を使う
「レガートではない!」「切れ切れ」

ピアノで、どこまで歌えるのか!が、永遠のテーマ。
このことを最初に言った人がバッハ。
「カンタービレの演奏を学んでほしい」「歌うように」と指示。
レガートとは、音そのものは切れていても「音楽的につながっている」こと。
その解釈は微妙な問題。鍵盤奏者にとっての課題。

【バッハが後世に与えた影響】
・古典派
「歌うアレグロ」を発明した。
バッハのシンフォニアのメロディー≒モーツァルトのピアノソナタ
バッハのフーガ≒モーツァルトのフーガ
(クレメンティもモーツァルトもバッハの平均律の楽譜を所持。実際に練習しただろう。)

・ショパン
 ショパンは自分の曲よりもバッハの平均律をよく練習していた(弟子の記録)。
 対位法的にできている曲(例えばマズルカ39番)はバッハのフーガの影響あり。

・チャイコフスキー
 バッハのフーガを弾くと、新しいアイデアが生まれる(本人の日記)。

最後のひとこと:
ピアノに「カンタービレ」の味付けを求めすぎ、味付けが濃くなりすぎた結果、
シンプルなものへという回帰現象が起き、近年の古楽ブームに至るのではないか。

お昼のピアノコンサート:田中梨央

アプリコ お昼のピアノ・コンサート 
vol.52 田中梨央

2017年3月21日(火)12:30開演 13:45終演
大田区民ホール・アプリコ 大ホール

《プログラム》
スカルラッティ : ソナタ ホ長調 K.380/L.23
スカルラッティ : ソナタ ニ短調 K.9/L.413
ハイドン:    ピアノソナタ 二長調 Hob.ⅩⅥ:42
デュティユー: ピアノソナタ 第三楽章 「コラールと変奏」

レオンカヴァッロ : 朝の歌 (共演:工藤翔陽・テノール)
レスピーギ :  最後の陶酔 (共演:工藤翔陽・テノール)
ガスタルドン : 禁じられた音楽 (共演:工藤翔陽・テノール)
ワーグナー/リスト : イゾルデの愛の死 S.447
ショパン  :      幻想曲 ヘ短調 Op.49

(アンコール)
カルディロ : カタリカタリ (共演:工藤翔陽・テノール)

*************

52回目(回数にびっくり!)にして、このシリーズ初めて
という
共演者を呼んでのコンサート。
これがとても効果的だと感じました。
プログラムにメリハリがでて、楽しめました。

音楽大学3年生の授業で、歌曲の伴奏という授業に出会い、
そこで開眼してのめりこんだ、
1年間で50曲ぐらい練習した…
というお話でしたが、その熱意の伝わる伴奏ぶり。

柔らかく、さまざまな色合いを変えるピアノ音色に好感が持てました。
特に、前半のバロック時代の曲、
そして、歌の伴奏としてのピアノ演奏について。

演奏者の個性が伝わる、いいプログラム&演奏だったと思います。

2017年3月21日 (火)

萩原家住宅&ミニコンサート

昨日、世田谷区の登録有形文化財の住宅見学に行ってきました。
一般公開されるのは初めてとのこと。

設計者の方のお孫さんから、建築学上の着目点などについて
興味深いご説明を受けながら、1時間弱にわたり
中庭、玄関、書斎、増築された2階部分、
居間、台所、子ども部屋、寝室、
そして、増築された音楽室を見学。

プレーリー様式……和訳すると草原様式?というのは、
広々とした空間に立つ建築で、横のラインを強調した様式とのこと。
今は住宅地となっている世田谷が、
1924年(大正13)当時には近くに家の少ない地域であった
ということがしのばれました。

また、洋と和の融合として、
ステンドグラスの代わりに、意匠を凝らした木枠にガラスをはめる工夫や、
低い天井と高い天井の使い分け(部屋ごと、一つの部屋のコーナーごと)、
白い漆喰の採用、天井の四隅の扱いの工夫などが用いられたことに
なるほど~と納得しました。

(見逃してしまいましたが、TV番組「百年名家」で放映されたそうで、
この番組サイトで、三部屋の360度ビューが見られます。)
今回はこの三連休の間限定の公開でしたが、
今後も公開の予定はあるようです。→Atelier HAGEWARA

見学会のラストを飾るのは、音楽室でのミニ・コンサート。
チャイコフスキー国際コンクールのテレビ番組や、
浜松国際ピアノコンクールのネット中継でお見掛けしたことのある
犬飼新之助さんのピアノと、
東京芸大の学生さんで現在ドイツ留学中という
大杉花奈さんのヴァイオリン。

素敵な空間で間近に聴く、まさにアットホームな上質のアンサンブルに
至福のひとときでした。

【プログラム】

(ヴァイオリン&ピアノ)
サラサーテ: カルメン幻想曲より抜粋

(ピアノソロ)
カプースチン: 練習曲 
ガーシュウィン(アール・ワイルド編曲): 
 エンブレイスブル・ユー(ミュージカル「ガール・クレイジー」より)

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2017年3月19日 (日)

在来線でGO

昨日、今日と、北関東まで一泊で研究会参加。
新幹線を使う人が多いけれど、
1時間強の差なら、節約しようじゃないか!という気になって
在来線に延々乗ってみました。。。

土曜早朝は、乗客もそう多くなく、2時間強ずっと座って終点まで。
「座席が固いと、腰が痛くなるなあ…。」
なんて思いつつ下車。
広いバスターミナルで、バスの時刻表を見上げて唖然。
1時間に1本???
多くの系統のバスが通るという案内に、すっかり油断していました。

でも、幸い道路がすいていたため、遅刻は免れました。
後になってわかったのですが、
三連休初日の昨日、新幹線は通勤ラッシュ並みの混雑だったとのこと。
在来線作戦は正解だったのでした。happy01

東京では、守衛さんもバスの運転手さんも、
すっかり「笑顔のサービス業従業者」へと変貌を遂げたように思いますが、
今回、久しぶりに、昔ながらの「つっけんどん」対応を体験。

20170319_031517637_ios 「あの、○○はどちらになりますか?」
「ああっ?そこ、まっすぐ行って、左。」
「えっと、ずっとまっすぐ行くんですね」
「そこ!そこのカーゲートのとこ、左。」
「えっと、カー、なんですか?どこですか?」
「カーゲート!!」

なんか、レトロな気分になりました。
研究会もレトロな内容のものなので、ちょっとタイム・トリップしてきた気分。

2017年3月17日 (金)

Joy of Chamber Music Series vol.10 (2)

20170317_054710815_ios pianist・program directer 田崎悦子
Joy of Chamber Music Series vol.10
2台ピアノ&ピアノ連弾
第二日目
室内楽コンサート
日時)2017年3月16日(木)19:00-21:00
場所)カワイ表参道 コンサートサロン パウゼ

出演) ピアノデュオ ドゥオール(藤井隆史&白水芳枝)
     田崎悦子
     ヤングアーティスト:平林咲子 岩井亜咲 町永早紀

<プログラム>

ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲 (2台ピアノ)
           第1ピアノ:藤井隆史  第2ピアノ:白水芳枝

ブラームス(ケラー編曲) 大学祝典序曲 ハ短調 Op.80 (2台ピアノ)
                       第1ピアノ:(プリモ)藤井隆史 & (セコンド)田崎悦子
     第2ピアノ:(プリモ)町永早紀 &  (セコンド)白水芳枝

シューベルト 人生の嵐 イ短調 D947  Op.144  (連弾)
           プリモ:田崎悦子   セコンド:藤井隆史

~休憩~

ラヴェル マ・メール・ロワ (連弾)
  1.眠れる森の美女のパヴァーヌ (プリモ) 白水芳枝  (セコンド) 藤井隆史
  2.親指小僧      (プリモ) 白水芳枝  (セコンド) 平林咲子
  3.パゴタの女王レドロネット  (プリモ) 岩井亜咲  (セコンド) 平林咲子
  4.美女と野獣の対話  (プリモ) 岩井亜咲  (セコンド) 藤井隆史
  5.妖精の園       (プリモ) 白水芳枝  (セコンド) 藤井隆史

リスト  交響詩第3番「前奏曲」          (2台ピアノ)
           第1ピアノ:田崎悦子  第2ピアノ:白水芳枝

アンコール
ラフマニノフ  ワルツ     
         ロマンス (ともに6手)  

*******************

午後3時~5時には、本番と同じ曲順での公開ゲネプロがありました。

昨日のリハーサル時のピアノが異なるものに差し換えられていて、
音の響き、バランスが格段によくなったように聞こえました。
昨日、時間をかけてあれこれ試された末、とのこと。
出演者のみなさまの集中力、体力に感服です。

今日は、若い3人(1996年生まれの大学生、2000年生まれの高校生)
の完成度の高さに唸りました。

「ピアニストが二人揃えば、連弾や二台ピアノができる」
という甘い考えには断固反対し、もっと深い音楽を目指す!
という講師の方々の宣言に、大いに共感します。

全体を通して「弾き込む」ことの大切さがよくわかりました。
収穫の多い二日間でした。

2017年3月16日 (木)

Joy of Chamber Music Series vol.10 (1)

pianist・program directer 田崎悦子
Joy of Chamber Music Series vol.10
2台ピアノ&ピアノ連弾

第一日目
室内楽公開講座・リハーサル

日時)2017年3月16日(木)10:30~12:30

場所)カワイ表参道 コンサートサロン パウゼ

出演) ピアノデュオ ドゥオール(藤井隆史&白水芳枝)
     田崎悦子

曲目)
ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲 (2台ピアノ)
           第1ピアノ:藤井隆史  第2ピアノ:白水芳枝

リスト  交響詩第3番「前奏曲」          (2台ピアノ)
           第1ピアノ:田崎悦子  第2ピアノ:白水芳枝

シューベルト  人生の嵐 イ短調 D947  Op.144  (連弾)
           プリモ:田崎悦子   セコンド:藤井隆史

*******************

ドビュッシーは、デュオで活躍中のお二人の十八番の曲。
とても美しい響きでした。
開場と同時に会場へはいったところ、
白水さんが、ご担当ではない第1ピアノの音色を念入りにチェックされていて
なるほど、こうやって準備されるんだなあ、と感銘を受けた次第。

一曲目の演奏終了後、
2台ピアノの位置について協議がなされ、
このホールは小さいから……と、ピアノの位置を近づけられました。
「これでパートナーの音がはっきり聴こえるようになった」とのこと。

続いて、田崎先生を交えての演奏に。
田崎先生、
ピアノのデュオをきちんと人前で弾かれるのは人生初とのこと。
とてもそうは見えませんでしたが。。。

どんなところを「合わせ」られるのかなあ、と私としては興味津々。
結局、ソロ演奏と同様で、
「こういう音楽を奏でたい」
「こういう音が欲しい」
と、はっきりしたイメージを持って曲に向かっていればこその
「合わせ」であることが納得されました。

「そこは、もっと音量豊かに、ファーストをサポートしてほしい」
「ここは、ちょっと何か語りたいから、間がほしい」
「セカンドのクレッシェンドは、ファーストについていく感じで。
セカンドの方が先走ったら、おかしい」
「そこのセカンドは、もわっという感じじゃなくて、もう少しクリアに。
音量を出す、というのではなく。アーティキュレーションかな。」

こういった言葉で、はっきりと音楽が変わっていくことがわかりました。
さすがです。

また、説明の中に
「展開部」「再現部」
「構成要素」(スケール&「タッタータ」)
といった言葉が出て来て、
ここで落ち着きたい、テンポを変えたい、といった話をなさっていましたが、
これまた、なるほど!でした。

意見が分かれるときは
「おもしろい?」「つまらない?」
がキーワードだったような。

決して一人が主張して押し付けるのではなく、
いっしょに確認をとりあい、納得しながら…
という様子がダイレクトに伝わってきました。
               
明日は、3人のヤング・アーティストの方々も加わっての
ゲネプロ&コンサート。
楽しみです。

2017年3月14日 (火)

家具転倒対策

マンション自治会の助けを仰いで、
本日、わが家の家具(背の高いたんす&本棚)の転倒防止対策を施しました。

いちばん活躍したのが、
床との間に差し込む「滑り止め」2種と、
壁との間で密着させる「マジックテープ」。

なるほど~。
時間切れで未対策となった家具もあるので、
上記のグッズを購入して、自分で施してみようと決心。
さて、いつになるかな。
うまくできるかな。

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2017年3月13日 (月)

御喜美江ミニコンサート

20170313_130802147_ios アコーディオン奏者
御喜 美江(みき みえ) ニューアルバム発売記念
ミニコンサート

2017年3月13日(月)18:30-19:05
山野楽器銀座本店7F イベントスペースJamSpot

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ニューアルバム
「J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻、第2巻より」
全世界に先駆けて、ここ日本で本日発売とのこと。

御喜 美江さんの演奏は、バッハのフランス組曲のCDで愛聴し、
どうやったら、あんな音が出るんだろう……と不思議に感じていた私。
このイベントを知り、是非生で見てみたい!と足を運びました。

アコーディオンの音色に惚れました。
そして、その音量の幅、体全体からあふれ出すような温かい音楽の波にも。
まるでマジックのように、軟体動物のように動く両手にも。

左手側に並ぶボタンは、単音のものも、和音のものもあるのだとか。
右手で鍵盤、左手でボタン、体全体で蛇腹を動かすアコーディオン演奏は、
バッハの楽譜どおりで、まったくアレンジしていないとのこと。
驚きました。
30分のミニコンサート(無料)、いっぱい感動をもらいました。

北欧の湖のほとり、石造りの教会で録音されたというCD、
おすすめです。

2017年3月12日 (日)

第21回浜松国際ピアノアカデミー終了

4日間にわたるレッスンを終えた受講生たちによる演奏会の
予選、本選が終わり、審査結果が発表されました。

diamond第1位:新藤 実優(しんどう みゆ 女)14歳 愛知出身
    小井土 文哉(こいど ふみや 男)21歳 岩手出身

diamond第3位:アイシャ・ゴーフ(Ayesha Gough 女) 22際 オーストラリア出身
    永井 希望(ながい きぼう 男)16歳 東京出身

diamond第5位:市居 宥香(いちい ゆか 女)17歳 大阪出身

diamond第6位:島多 璃音(しまだ りいと 男)16歳 ドイツ出身

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club中村紘子賞:新藤 実優(しんどう みゆ 女)14歳 愛知出身

clubMost Promising Award:横並 遥(よこなみ はるか 女)13歳 愛知出身

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本選に残らなかった受講生から選ばれて授与されるディプロマ

ribbon今井 理子(いまい りこ 女)15歳 東京出身
ribbon古我 久良々(こが くらら 女)20歳 大阪出身

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残念ながら、3月4日に私たちが聴講した公開レッスンでの受講生は
上の受賞者の中に見られませんでした。

けれども、予選の演奏アーカイブを聴いたところ、
レッスン時とは見違えるように変化していた演奏も多々。
若い彼等、ほんとにスポンジのように指導を吸収するのでしょうねえ。
なんだか感動してしまいました。

2017年3月11日 (土)

合奏のテンポ

「なぜ合奏の演奏テンポは無意識のうちに速くなってしまうのか? - 東大が解明」
というニュース。(@niftyニュース)

東京大学(東大)は、音楽を演奏する際、演奏のテンポがしばしば意図をしていないにも関わらず速くなってしまう、いわゆる演奏/テンポが「走る」と呼ばれる現象について、一定リズムを保つタッピング課題を2人組で行う場合、2人の間で起こる時間的に非対称なタイミング調節により起こり得ることを明らかにしたと発表した。

ということだそうです。
要するに、ステージ発表本番で緊張したから、云々
という理由抜きで、
「合わそう」とすれば、どんなペアでも必然的に速くなるのだとか。

将来的に、音楽パートナーの行動をアルゴリズムレベルで理解することにつながるほか、合奏の練習を支援する環境の開発につながる可能性があると考えられるとしている。

と結んでいますが、この部分、よくわからない。。。

合奏のテンポにとどまらず、デュオで何かしようとすれば、
「合わせよう」という意識はあれど、「非対称」がトラブルを引き起こすもの。

それをつくづく実感している、ここ数日です。

ハッと気づけば、震災から6年の今日。
それに比せば、こんなトラブル、小さな小さな、とるに足りないもの…
と思えるのですけれど。

いまや、震災も津波も、全くの未知の出来事……という留学生も多々。
Time flies.

2017年3月10日 (金)

フルカリ

20170310_015544291_ios_2 岩立フォークテキスタイル・ミュージアム

「煌めく刺繍布 フルカリ」
- 針で綴る華やかな世界 -

現在のインドとパキスタン両国にまたがるパンジャーブ地方で、
女性たちにベールとして愛用されたという布、フルカリ。
「フル」は花、「カリ」は仕事、の意味で、花の刺繍を指すそうです。

織りものを手がける友人に誘われ、初めて訪ねてみましたが、
手仕事の見事さに圧倒されました。
展示されていた布は、すべて英国から独立する1947年以前のもの
とのこと。

少女が幼い頃から、自分の婚礼に向けて一針一針刺繍する、とか
男の子が誕生した日から、将来のお嫁さんに渡すべく祖母が刺繍を始める、とか
風俗の中に位置づけられた細かい刺繍の存在感、お見事。
また、図柄や色合いの美しさも、見飽きないものでした。

昨日の映画で、伝統芸能、伝統文化の継承に思いを馳せた私でしたが、
偶然ながら、今日もまた、
この刺繍の技が今どう受け継がれているのか気になりました。

現地では女性がかぶる実用品だったこの布、
19世紀にはヨーロッパに渡り、壁掛け、調度品として飾られていた
ということですが、
その時点で既に「生活の中の布」から「輸出品」に変貌しつつあったのでしょうか。

いろいろ調べてみたくなりました。

2017年3月 9日 (木)

ヨーヨー・マと旅するシルクロード

予告編やポスターから、Yoyoma
ヨーヨーマと仲間たちが公演を成功裏に終わらせつつ旅を続けていく様子を描く、いわゆるロードムービーかと予測していましたが、違いました。

ずっと、ずっと、深い内容でした。
衝撃を受けてしまいました。
原題"The Music of Strangers"。

イランのケマンチェ(擦絃楽器)、中国琵琶(ピパ)、
スペイン・ガリシア地方のガイタ(バグパイプ)等の奏者たちが
母国を出てアメリカで活動するまでの、
また活動する中での、さまざまな葛藤を描きます。

イラン政府に活動を制限され、家族とも別れて生活する道をとる、
シリア難民キャンプ(8万人収容!)へ赴き、子どもに音楽を教える、
中国の伝統人形劇楽団(第11代目!)の鮮やかな演奏に心を寄せ、支援する、
ガリシア伝統音楽の音楽祭を企画・運営する
等々、アクションを起こすことを通して、自らのアイデンティに思いを至らせる音楽家たち。

ヨーヨー・マ自身が、
自分自身で音楽家の道を選び取ったという意識がなく
「君の音楽には声がない」と批評され、悩んでいたことも明かされます。
また、このプロジェクト自体、
多くの民族楽器のコラボレーションは、邪道だと強く批難されたことも。

次のフレーズが心に響きました。

政治は人々の心に残らないが、芸術は残る。
ベートーヴェンの時代の王が誰かは知らないが、音楽は継承される。
Culture, it matters!



バッハ一族とその音楽 第10回

spade第10回 怒涛のピアノ(エマーヌエルからベートーヴェン) バッハ以後の二つの潮流1
(3月8日放送)

「天才」「名人」という呼び方で音楽家を呼ぶ言い方は
バッハ以降に流行したこと
→モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、リスト等
 (大変な努力で名人になった人=クレメンティ、ベートーヴェン)
 (生まれながらの天才=モーツァルト)

上手い人、巧みに弾く人は大勢いるが、
現代(民主主義の世)では、このような言い方はしない。
バッハの言葉
「誰でも努力すれば、私ぐらいにはなれますよ」
つまり、名人を認めていない。民主主義の世の中を先取りしていた。

エマヌエル・バッハの言葉
即興演奏、移調能力、初見演奏 =鍵盤楽器奏者に求められる能力
大事なことは奏者が自分で聴いて、学んで、自分のものにするほかない

ツェルニーの報告
ベートーヴェンは天才少年フランツ・リストに会おうとしなかったが、
リストがバッハのハ短調フーガを即座に移調して弾いたのを聞いて
ベートーヴェンはついにリストの能力を認めた。

即興演奏は、20世紀前半までピアニストに求められる能力だった
ジャズ・ピアニストとの分業の中で、即興演奏が求められなくなっていった

・ブリリアントな演奏
・レガートな演奏
二つの演奏法のレールを敷いたのが、J.S.バッハ。
バッハの曲はベートーヴェン、ツェルニーによって演奏され、引き継がれた。

ベートーヴェン
エマヌエル・バッハの教則本で勉強。
ソナタ「悲愴」には、J.S.バッハのパルティ―タ2番からの着想が見える。

リストもバッハの曲を数多く編曲している。

2017年3月 8日 (水)

バッハ一族とその音楽 第9回

spade第9回 クープラン、ラモーとその弟子たち ~バッハと同時代の音楽家たち2~
(3月1日放送)

「フランス風序曲」(フランス組曲)
との絡みで、フランス音楽との関わりを語るのが今回のテーマ。
この形式を始めたのはリュリ。イタリアからフランスに来た人。

バッハの生きた時代、音楽世界はイタリアとフランスで回っていた。
イタリアで新しいアイデアを思い付き、
フランスに行って皇族の後ろ盾を得て、発表する
という流れ。

当時、バッハより実力が上と考えられていた音楽家たちの手になる
フランス組曲を実際に聴いてみると、
すべて同じスタイル、パターンで書かれていることがわかる。
ヨーロッパのどこの宮廷でも演奏された、流行した曲。

フランスのクープラン、ラモ―は、フランス人らしく
ちょっと気取って、気を抜いて洒脱な装飾音符を使った。
シャカリキになるドイツ風とは一線を画している。

フランス語は、発音しない文字をたくさん使う言語。
会話でも遠回しにものをいうのがエレガント、という意識がある。
「趣味がいい」という言葉で、感覚的に音楽を判定したのが18世紀。
それ以前の理論的に判定された(和声法など)時代とは異なる。
彼等にとってドイツのバッハなど、まったく眼中になかった。

一方、バッハは楽譜を取り寄せてよく勉強していた。
単に真似するだけでなく、スタイルを取り入れたうえで
「バッハ風」にしている。お見事。

ジルバーマンピアノが完成していく時期は、
フランス革命に向かっていく時代。
ジルバーマンピアノはベルサイユ宮殿にも入っているが、
間もなく王族は滅亡する。
最後のベルサイユ宮殿に使えた音楽家は、ラモ―の弟子だった。

バッハ一族とその音楽 第8回

spade第8回 ヘンデルとスカルラッティ ~バッハと同時代の音楽家たち1~
(2月22日放送)

バッハ、ヘンデル、スカルラッティが同じ年の生まれだったとは
初めて知りました。(1685年生まれ)

で、ヘンデルとスカルラッティは、国際的な音楽家になろうという野心を抱き、そのとおり派手に活動したのに対し、
バッハは、ひのき舞台に立とうという意識は全く持っておらず、
ヘンデル、スカルラッティには田舎者として見下されていた、
(地元近くを訪れるヘンデルに会ってほしいと頼んでも無視されたり…)
とのこと。

ドイツの田舎に籠っていたバッハでしたが、どっこい、
彼は、新しい楽譜を取り寄せて、ちゃんと勉強していたのでした。

ヘンデル、スカルラッティはオルガンとチェンバロで「腕比べ」をして
オルガンではヘンデルが上、チェンバロでは両者互角という裁定が下されます。
この結果について、スカルラッティは終生「実はチェンバロでもヘンデルが上だった」と語っていたのに対し、
ヘンデルは大変高慢なふるまいをした人で、敵も多かったらしい、とのこと。

ヘンデルは、
「ヘンデルがオルガン協奏曲を弾く」
というだけで話題になり、多くの人が集まったほど人気が高かった人。

一方バッハは、世の注目を浴びることではなく、
よりよい音楽を作ることに邁進していった人。
そんなバッハが関わったジルバーマンピアノは、
明らかにチェンバロとは異なる響きを持っていて、
ちょっとした改良で、音が格段によくなる…ということを、
講演者の武久源造氏は、実際にご自分の手で確認されたとのこと。

バッハは、製作者ジルバーマンとの協力体制のもと、
楽器に改良を加えていったに違いない
ピアノという新しい楽器の可能性に気づいていただろう
……というのが結論でした。

2017年3月 7日 (火)

シンポジウム「中村紘子音楽監督とピアノアカデミーを語る」

20170304_095924034_ios シンポジウム「中村紘子音楽監督とピアノアカデミーを語る」

2017年3月4日(土)19:00開演 (整理券入場)
@アクトシティ浜松 音楽工房ホール

音楽評論家の真嶋雄大氏をコーディネーターとして、
今回の浜松国際ピアノアカデミーの講師4名が語る、という催し。
開演から1時間ほどだけ聞いて、
中座してしまった私たちなのですけれど。。。m(_ _)m

ちょっと驚いたのは、
オープニングコンサート時に浜松市長さんが
「今回で終わり!」
と断言された、浜松国際ピアノアカデミーが、
このシンポの場では
「いったん来年はお休み」
という表現で語られ、再開の道を探ろうという心意気が感じられたこと。

そうなれば本当に嬉しいのですけれど、
バブルの香りも残っていた1996年当時とは、
日本の立ち位置も随分変わりましたから、ねえ。
毎年毎年、「国際」と銘打って海外からも受講生を募り、
著名な講師陣を集め、会場を整備して……というのは大変だろうなあ
と、運営側の苦労も考えたりして。

いろいろ思い出話をうかがって、
中村紘子氏は、日本の音楽界を引っ張るコーディネーター、旗頭、
あるいは政治力の人として、大きい存在だったのだなあ、と
改めて思いました。

現在、日本のあちこちで音楽祭が開かれているのは、
2001年に文化芸術振興基本法という法律ができてからのことだそう。
一方、紘子氏はそれに先駆けて
1991年(浜松市政80周年)に浜松国際ピアノコンクールを、
1996年に国際アカデミーを立ち上げているのですから、
時代の一歩先を見据えていたのですね~。

そういうパワーの人でありながら、
女性らしさ、チャーミングさでも人々を魅了し続けた、というのは
稀有な方でしたねえ、やはり。

2017年3月 6日 (月)

浜アカ2017レッスン聴講

20170305_005511146_ios 昨年2016年の記録はこちら→
今年は、初日午前3つの枠を
それぞれ違う先生のクラスへ行って聴講いたしました。

ここでは、手元のメモから抜き書きしておきます。

notes河村尚子 先生

A)音楽の理解
音楽では、1つ1つのことをきちんと終わらせてから(close)
次へと進んでいくこと。
最後の音まで、弾き手がきちんと神経をゆき届かせて聴くことが大切。
そのためには深い呼吸が必要になる。
その呼吸の間に、自分を次の世界へ向かわせる。
音がない箇所も、自分の耳の中では歌っていなくてはいけない。
深みのある歌がほしい。
音符のうち、どの音が重要なのか把握して、音楽に向かうこと。

B)体の操り方
指先だけで演奏してはいけない。
腕の重みを鍵盤に落とす、というイメージを常に持って。
腕は八の字を描いて動かす。
(右腕は右後方へ、左腕は左後方へ落とし、流す。振り子的な動き)
連打は、軽く上へ上げる音、下へ落とす音の区別をつけて歌わせる。
親指は短い、と考えるのではなく、手首から続く長い棒と捉えて操る。
ピアニストの指先は、書道の筆の穂先と同じ。
指のどの部分、どの程度の面積を、どのような角度で鍵盤にあてるのか、
どのようなスピードで動かすのか、
使い方のバリエーションを研究すること。
「手のひら全体」でつかむ、という意識も必要。

A)B)それぞれを追求して、そのバランスを考えて演奏してこそ
音楽になる。

notesボリス・ペトルシャンスキー 先生

オペラを元にした楽曲であれば、
登場人物のキャラクターに合ったフレーズ作りをしなくてはいけない。
「美しい旋律を歌う」というだけではダメ。
誘惑するエロスまで感じさせなくては。初々しい女の子ではないはず。
庶民か、貴族か、それも考えて。

ブゾーニ・コンクールの審査委員長が、
私の生徒、ガリーナ・チスチャコーヴァに向かって
「あなたは軽々と弾きすぎる。もっと難しく見えるように演奏しなくては。」
と言ったが、私はこれには反対する。
音楽性が何よりも大事だ。このことを忘れないように。

notesウラディミル・トロップ 先生

ピアノという楽器は、オーケストラ編成のように演奏しなくてはいけない。
休符がとても大きな意味を持つ。
楽譜に書いてある休符をおろそかに扱わないこと。
ペダルの力量も問われる。
イマジネーションを豊かに持つことが大切。

哀愁、悲しみ、死。
その中に喜び、さまざまなダンスの要素が出て来る。
そういったムードの変化を、音色で表現しなくてはいけない。
アリアなのか、ハミングなのか。
深刻な話なのか、冗談なのか。
重々しい箇所なのか、遊んでいる箇所なのか。
変化のきっかけとなる音、大事な音、向かうべき音はどれか。

メロデイーだけを残して、他の音はすべてはずす……
そういった指使い、ペダル使いをマスターしなくてはいけない。
不用意に音を切って平気でいてはいけない。
横へ流すラインをよく見て。
横だけでなく、和声の色、右と左のバランスもよく考えて。
曲の最後は、教会の歌声のような和声で。

******************

私服で教える河村尚子さんが、とってもチャーミングでした。
仕草、表情、声の使い方などなど。

おじいちゃん先生とお呼びしたいようなトロップ先生、
何度も「わかるか、こうだ、こう弾くのだ」とご自身で演奏してみせ、
生徒の演奏に合わせ、大きな掌をたたいて拍子をとるといった具合で、
とても熱いご指導に圧倒されました。

中村紘子メモリアル・ガラコンサート

第21回浜松国際ピアノアカデミー オープニングコンサート
20170303_092349707_ios 中村紘子メモリアル・ガラコンサート

2017年3月3日(金)18:30開演 20:50終演
@アクトシティ浜松 中ホール

<プログラム>

note奈良希愛 NARA Kiai

リスト:伝説第1曲「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」
ショパン:バラード 第1番 ト短調 作品23

noteボリス・ペトルシャンスキー Boris PETRUSHANSKY

チャイコフスキー:四季より 「秋の歌」 作品37 bis
ラフマニノフ:絵画的練習曲 ハ短調 作品39 第1番
ストラヴィンスキー:ペトル―シュアからの3楽章
    1.ロシアの踊り 2.ペトルーシュカの部屋 3.謝肉祭

~休憩~

note河村尚子 KAWAMURA Hisako

ショパン:3つのマズルカ 作品59
ショパン:ポロネーズ 第7番 変イ長調 「幻想」 作品61

noteウラディミル・トロップ  Vladimir TROPP

ショパン:ソナタ 第2番 変ロ短調 「葬送」 作品35

*********************

今回の浜松国際ピアノアカデミー(3/3~3/12)オープニングコンサートは、
このアカデミーを21年前に立ち上げ、以来ずっと率いてこられた
中村紘子氏の追悼コンサートとして催されました。

ロビーには紘子氏の写真などが展示され、
コンサート冒頭には、浜松市長から紘子氏の功績を讃えるスピーチが。
その中に「アカデミーは今回で最後」というフレーズがありました。
やはり。。。残念。

ステージ上のピアノは、
前半が、カワイ(Shigeru Kawai)、後半がヤマハ。
前半、後半ともにピアニストは二人ずつでしたから、
弾き手が違うと、ピアノの音もこんなに違うのね……と改めて驚きました。
演奏する4名は、今回のアカデミー講師陣全員。
なかでも、
河村尚子氏の音色の豊かさがとても心に響きました。

そして、
1939年生まれのトロップ氏、
お年ゆえか、危なっかしい箇所が多少あったとはいえ、
ハッとするほど美しい箇所も多々。
最終楽章があれほど柔らかく演奏されるのは、初めて聴きました。

刺激がいっぱいの、ぜいたくなコンサートでした。

2017年3月 5日 (日)

浜松最終日2017

楽器博物館のミュージアムショップで
あれこれ眺め、買い込んで楽しんだ後は、
またまた浜名湖に移動して、
今日は遊園地パルパルにて、乗り物三昧!

昨日の夕食に入った居酒屋店長さんの評
「すいてる花屋敷遊園地」
が、言い得て妙なり、どんぴしゃり!
日曜日だというのに、待たずに乗れて、
私にとってはちょうどいい加減のスリル度のアトラクション。
すっかり童心に返って遊んでしまいました。
観覧車からライダーショーまで楽しめたりして。
(バックヤードで仲良く柔軟体操に励むライダーと悪役も目撃!)

さてさて、その後は、遅い昼食か、早めの夕食か?
という時間に、浜松との別れを惜しみつつ、
鰻重に舌鼓。
さすがの美味しさでございました。ううむ、幸せ♪

帰りも寄った富士川サービスエリアでは、
遊園地以上に見事な観覧車にビックリでした。













2017年3月 4日 (土)

浜名湖サンセット2017

湖に日が沈んでいきます。









浜松二日目2017

昨晩は、第21回浜松国際ピアノアカデミーのオープニングコンサートへ。

本日午前は、ピアノアカデミー公開レッスンを聴講。
熱血ご指導が長引いて、遅めのお昼は、
話題のげんこつハンバーグ✊

浜名湖へ移動して、ただいまサンセットクルーズの船上です。(*^^*)









2017年3月 3日 (金)

中田島砂丘2017

一年ぶりの中田島砂丘。
今回は青空の下、強風の中、風紋はっきりくっきり。
風の冷たさに耳が痛くなる感じでしたが、
車の中で固まっていた手脚を伸ばして、
お散歩を楽しみました。(*^^*)










富士川通過









梅園

これから二泊三日で、音楽好き仲間3人で浜松へ行きます。
まずは、近所の梅園で梅鑑賞。
青空にかわいいお花が映えます。








2017年3月 2日 (木)

『エイジハラスメント』

Uchidate2015 内館牧子 『エイジハラスメント』 幻冬舎文庫 2015

内館さんの新刊が借りられなかったので、
代わりにこちらを借りてみました。
アンチ・エイジングに走る、美貌の30代妻・蜜を主人公とする小説です。

ストーリー自体は、ステレオタイプ的な展開で、
さほど新しさはありません。

これは、啓蒙小説ですね。
こういう分野が今もあったか!といった感想を持ちました。
そういう意味では、よくできているかも。

印象に残ったフレーズを書き留めておきます。

*夫婦であれ子供であれ恋人であれ、他人の気持はコントロールできない。コントロールできないことに対しては心を砕かない。それが、人生を明るく楽にさせるのではないか。それが蜜が到達した地点だった。(p.274)

*「若さ」を失えば認められない。若さを失った後も楽しく堂々と生きるには、自分の足で立っていられることが必要だ。誰かの、何かの、役に立っているという自負だ。(p.282)

2017年3月 1日 (水)

LA LA LAND

20170301_220027 もう3月になりました。2月は飛んで行ったがごとく。。。
で、はっと気づいたのでした。1日!映画の日!

せっかく気づいたことですし、
話題の映画を見てきました。LA LA LAND

オープニングは、ワクワク感いっぱい。
前半部は、ミュージカルの楽しさが詰まっている感じ。
画面も鮮やかで、景色も美しく、楽しめました。
後半。
ミュージカル色は薄くなって、主人公二人の葛藤が描かれます。
予想されたようなハッピーエンドには至らず……
というのがミソでしょうか。

20170301_031145614_ios 楽しめたことは確かではありますが、
「引き込まれた」感がいま一つ足りない、不完全燃焼感が。
歌も、演技も、よかったとは思うのですが。。。

あ、でもでも、ジャズピアニスト役の男優さんが、
全部、自分で弾きこなしていたのには驚きました!
俳優魂、でしょうか。

映画鑑賞後、
映画館周囲に黄色いミモザの花が咲き誇っているのを発見。
春が近いことを感じました。

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