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2017年3月 6日 (月)

浜アカ2017レッスン聴講

20170305_005511146_ios 昨年2016年の記録はこちら→
今年は、初日午前3つの枠を
それぞれ違う先生のクラスへ行って聴講いたしました。

ここでは、手元のメモから抜き書きしておきます。

notes河村尚子 先生

A)音楽の理解
音楽では、1つ1つのことをきちんと終わらせてから(close)
次へと進んでいくこと。
最後の音まで、弾き手がきちんと神経をゆき届かせて聴くことが大切。
そのためには深い呼吸が必要になる。
その呼吸の間に、自分を次の世界へ向かわせる。
音がない箇所も、自分の耳の中では歌っていなくてはいけない。
深みのある歌がほしい。
音符のうち、どの音が重要なのか把握して、音楽に向かうこと。

B)体の操り方
指先だけで演奏してはいけない。
腕の重みを鍵盤に落とす、というイメージを常に持って。
腕は八の字を描いて動かす。
(右腕は右後方へ、左腕は左後方へ落とし、流す。振り子的な動き)
連打は、軽く上へ上げる音、下へ落とす音の区別をつけて歌わせる。
親指は短い、と考えるのではなく、手首から続く長い棒と捉えて操る。
ピアニストの指先は、書道の筆の穂先と同じ。
指のどの部分、どの程度の面積を、どのような角度で鍵盤にあてるのか、
どのようなスピードで動かすのか、
使い方のバリエーションを研究すること。
「手のひら全体」でつかむ、という意識も必要。

A)B)それぞれを追求して、そのバランスを考えて演奏してこそ
音楽になる。

notesボリス・ペトルシャンスキー 先生

オペラを元にした楽曲であれば、
登場人物のキャラクターに合ったフレーズ作りをしなくてはいけない。
「美しい旋律を歌う」というだけではダメ。
誘惑するエロスまで感じさせなくては。初々しい女の子ではないはず。
庶民か、貴族か、それも考えて。

ブゾーニ・コンクールの審査委員長が、
私の生徒、ガリーナ・チスチャコーヴァに向かって
「あなたは軽々と弾きすぎる。もっと難しく見えるように演奏しなくては。」
と言ったが、私はこれには反対する。
音楽性が何よりも大事だ。このことを忘れないように。

notesウラディミル・トロップ 先生

ピアノという楽器は、オーケストラ編成のように演奏しなくてはいけない。
休符がとても大きな意味を持つ。
楽譜に書いてある休符をおろそかに扱わないこと。
ペダルの力量も問われる。
イマジネーションを豊かに持つことが大切。

哀愁、悲しみ、死。
その中に喜び、さまざまなダンスの要素が出て来る。
そういったムードの変化を、音色で表現しなくてはいけない。
アリアなのか、ハミングなのか。
深刻な話なのか、冗談なのか。
重々しい箇所なのか、遊んでいる箇所なのか。
変化のきっかけとなる音、大事な音、向かうべき音はどれか。

メロデイーだけを残して、他の音はすべてはずす……
そういった指使い、ペダル使いをマスターしなくてはいけない。
不用意に音を切って平気でいてはいけない。
横へ流すラインをよく見て。
横だけでなく、和声の色、右と左のバランスもよく考えて。
曲の最後は、教会の歌声のような和声で。

******************

私服で教える河村尚子さんが、とってもチャーミングでした。
仕草、表情、声の使い方などなど。

おじいちゃん先生とお呼びしたいようなトロップ先生、
何度も「わかるか、こうだ、こう弾くのだ」とご自身で演奏してみせ、
生徒の演奏に合わせ、大きな掌をたたいて拍子をとるといった具合で、
とても熱いご指導に圧倒されました。

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