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2017年2月10日 (金)

『静かな雨』

20170210 宮下奈都 『静かな雨』 文藝春秋 2016

宮下奈都の本、
いままでに6冊以上読んでいるのですが、
この本は、このほかの作品とはちょっと趣が異なるように感じました。

小川洋子や川上弘美を思わせるような、一種の静謐感が。

私としては、
いつもの軽妙洒脱さが感じられる作風の方が好みだなあ
新機軸を目指したのかあ
と思ったのですが、さにあらず。

本作が「著者の原点にして本屋大賞受賞第一作」とのことで、
2004年の雑誌発表作品を単行本として出版した、ということのようです。
納得。
びっくりするほど薄い本なのも、そういう事情だったのですね。

『羊と鋼の森』にはまっすぐにつながっていた。まったく違う物語なのに、根っこがしっかりとつながっていた。

と、今回の出版に際して筆者自身が語ったそうで、なるほどと思いました。
作品テーマのモチーフとしては、そうですね。
自分が惹かれるものへと、まっすぐに向かっていく純粋な気持ち。

でも、私は、今の作風のほうが好きです。
作家としての成長のようなものも感じました。

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