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2017年1月19日 (木)

『世界一ありふれた答え』

20170119book 谷川直子『世界一ありふれた答え』
河出書房新社 2016

通勤の行き帰り一日で読み終えたほどの、薄い本。165頁。
離婚後、ウツ病でカウンセリングに通う40歳女性、積み木まゆこ。
そして
彼女に声をかけた、自分もウツだという若い男性、雨宮トキオ。
この二人を軸に物語は進みます。

実はトキオはジストニアのため、ピアノが弾けなくなったピアニスト。
弾けなくなった自分は、もう終わりだ、と言い続ける彼。
おそらく、このトキオについて書いた書評を読んで
この本を借り出したのだと思うのですが、
読んでみると、まゆこの想念、カウンセリングの実態の方に
注意をひかれました。

pencilカウンセラーの出した宿題
怒りを感じる理由と、それから引き出される結論を、
なるべく具体的にレポートに書くこと

まゆこの書いた結論
downwardright私は人生をムダにした
downwardright私自身に価値はない
downwardright私はバカだ

ここから出発して、発想を切り替えていく様子が描かれるのですが、
このまゆこの出発点に共感を覚えてしまった次第。

「承認欲求が強いと、批判されたときに、自分がダメだと思ってしまう」
「承認欲求に依存している」
「後悔しない人はいない」
「失敗することはいけないことなのか」

カウンセラーがまゆこに投げかけたというこれらの言葉、
自分で自分に投げかけてみることにします。

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