無料ブログはココログ

PIOの新ブログ

« 『自己肯定感、持っていますか』 | トップページ | 第85回日本音コンドキュメンタリー »

2016年12月19日 (月)

『思春期をめぐる冒険』

岩宮恵子
『思春期をめぐる冒険~心理療法と村上春樹の世界~』
日本評論社2004


NHKラジオ講座「英語で読む村上春樹」で、この本を知り
借りてみました。

村上春樹の小説の世界を
「こちら側」と「向こう側」の折り合いがつかなくなり危機に陥った人間が、
その両方の世界を行き来することによって、自らを救済していく物語
と読み解いていきます。
その解釈の正当性を、
筆者が心理療法にあたった患者の例で、補強しています。

例えば、
『羊をめぐる冒険』で、羊憑きになることが、
『ねじまき鳥クロニクル』で、井戸に降り、ふたを閉めることが、
「向こう側」へ、異界へ行くことであり、
それを「こちら側」の論理~浅薄な因果関係~で理解することの無意味さを論じます。

思春期の子どもの側にいる大人が、自分の内側に存在する浅薄な物語の崩壊を受けとめ、真剣に自分自身を模索する態度こそ、子どもを「マトモな世界」へと誘う何よりも大切な第一歩なのだと思う。(p.78)

今の私にとって、一番印象に残ったのは、このフレーズでした。
なるほど、私の論理は、こちら側の浅薄な解釈なのですね。
それは認めましょう。

ただ、この後に続く例、論理の枠組みは、ちょっとついてゆけず…。
ってことは、私が「自分自身を模索」し、「変化」する準備ができていない
ということなのかと。

結局、私が悪いのだなあ……ということ、改めて強く納得しましたけれど、
そこから先にどう進めばいいのかは、つかめず。
やっぱり頭が固いのでしょうね。ガチガチに。それが諸悪の根源。

« 『自己肯定感、持っていますか』 | トップページ | 第85回日本音コンドキュメンタリー »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 『自己肯定感、持っていますか』 | トップページ | 第85回日本音コンドキュメンタリー »