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2016年9月10日 (土)

『吊るされた女』

20160909oc キャロル・オコンネル著 務台夏子訳『吊るされた女』 
創元推理文庫2012


舞台はニューヨーク。
奇妙な状況設定をした上で女性を吊るす
という殺人事件が発生。
ニューヨーク市警であり、絶世の美女であるマロリーは
即座に20年前の事件との類似性を指摘。

被害者は、
孤児マロリーが子供時代、その保護者のような役を務め
犯罪の指示もしていた娼婦、スパロー。
マロリーを救い、彼女の心の拠り所となっていながら、
彼女をつきはなし、警察側にマロリーを渡した張本人でもあります。
その結果、
マロリーは素晴らしい両親(信頼される警官ルイ・マコーヴィッツと、その妻ヘレン)を得ることになるのですが……。

本作では、
 ・マロリーがスパローと暮らしていた、秘められた過去
 ・スパロー、そして次の標的を狙う、現在進行形の犯罪
 ・20年前の犯罪
という3つの筋が絡み合いながらストーリーが進行します。

真犯人を追い詰めるという線では、
最後4分の1で大きく動き、めくるめく展開に。
私としては、マロリーの過去の実態と、
それをめぐり葛藤する彼女の周囲についても大変興味深く読みました。
古いシリーズもの三流アクション小説が、大きな意味を持っていたというエピソードも。
実は私、このシリーズ第1巻『氷の天使』も読んだのですが、
第1巻ではもちろん、本作でも、マロリーの養父ルイ、養母ヘレン、
存在感みごとです。ともに故人なのですけれど。
……息子の養育に失敗しているわが身が振り返られ、胸が痛みます……

それにしても、英語のタイトルってそのままでは使いづらいものなのですね。
完全なる意訳タイトルとなっています。
第1作 "Mallony's Oracle" leftright 氷の天使
第6作 "Crime School"   leftright 吊るされた女

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