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2016年7月10日 (日)

『世界地図の下書き』

0710sekaichizu 朝井リョウ 『世界地図の下書き』 集英社 2013

児童養護施設が舞台。
あれ?この設定は既視感があるな……と思ったのは、
3か月前に読んだ
有川浩『明日の子供たち』2014(→
でした。
刊行は、朝井リョウの本作のほうが早かったのですね。

両親の事故死後、叔母夫婦との短い生活を経て
入所してきた小学3年生・大輔の視点から語る、三年間の物語。

中盤までは、
大輔の属する「一班」の小学生~高校生の生活が淡々と描かれます。
この静かなタッチで進んでいくのかな…と思ったら、
後半は、子どもたちがある目的をもって結託し、
周囲の大人たちを説得し、あるいは協力をとりつけ、遂に実現させる
という展開に。
盗みが絡むのは、ちょっとアレですが、
地域の大人や、学校の先生、施設職員、そして大輔の叔母、
大人の描き方も秀逸だと思いました。
そして、どんなに頑張っても変えられない、同級生の残酷さも。

朝井リョウ、
『桐島、部活やめるってよ』『何者』と二作読んだものの、
いまひとつ読後感をまとめられずに来ましたが、
これは佳作だと思います。

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