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2016年6月

2016年6月28日 (火)

『太宰治の辞書』

0628dazai 北村薫 『太宰治の辞書』 新潮社 2015

太宰治についての参考資料を探す過程で、
たまたま出会った本です。
北村薫の「円紫さんシリーズ」最新作、というキャッチコピーに、
そんなシリーズあったっけ?
と思った私。
あったのでした。
『六の宮の姫君』とか、かつて(ものすごく、かつて)面白く読んだ記憶が。
でも、このことに思い至ったのは、本作読了後のこと。読み始めは、
「あれ?これは小説じゃなくって、随筆?」
とも思い、
でも、北村薫は男性なのに、この「私」は女性だから、違うよね。。。
と、変なところでもたついた私です。

「花火」「女生徒」「太宰治の辞書」の短編3作を収録。

芥川の短編「花火」の謎…というか後人の誤解や芥川本人の矜持を描く作、
太宰の短編「女生徒」を、その元本「有明淑の日記」を比較する作、
「女生徒」の中の「ロココ」の語義説明はリアルか否かを追う作。

それぞれに、文学をちゃんと読もうとすると、こういう調査が必要なんだ、
という基本を思い出させられるような内容でした。
かつて読んだ作も、また読み返してみようかな。

2016年6月27日 (月)

怒涛の三日間

  • 金曜   仕事後、ホールに直行し、ピアノ調律に立ち会う。その後、サントリーホールのコンサートへ。帰宅、日付変更間際。
  • 土曜   朝から、お仕事関連の研究会に参加。書記の仕事に励む。午後には口頭発表もこなす。懇親会はパスするも、帰宅20時。
  • 日曜   朝からホールへ。開場設営&リハーサル後、門下生一同による発表会(13時開演)&先生の解説つき研究会(15時~17時)。その後、持ち寄り形式のパーティーとなり、帰宅22時過ぎ。
で、本日月曜は通常業務。
いつものごとく朝5時に起き、6時過ぎには電車に乗ってました。
我ながら、頑張った週末だったと思います。

発表会、門下生の皆様の音色に心洗われる思いでした。
私個人としては、「なんとかしたい前傾姿勢」が多少改善できたかと。
証拠画像を残しておきます。coldsweats01

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2016年6月25日 (土)

仙台国際音楽コンクール2016(5)結果発表

第一位
No.11
25歳 / 女 / 韓国

第二位
No.37 
26歳 / 男 / アメリカ

第三位
No.14
北端 祥人 KITABATA Yoshito
28歳 / 男 / 日本


第四位
No.22
19歳 / 男 / カナダ

第五位
No.29   
シン・ツァンヨン SHIN Changyong
22歳 / 男 / 韓国

第六位
No.28
坂本 彩 SAKAMOTO Aya
27歳 / 女 / 日本

***************

今週は仕事多忙につき、ほとんど聴けませんでした。
さきほど帰宅してホームページを開けたら、既に結果発表済み。

1位のキムさん、
柔らか音色の韓国男子に比して、
パキっとした音でバリバリ弾かれる方だな~と思った記憶が。
セミファイナルだったでしょうか。。。
彼女、7年前の2009年浜松国際(チョソンジンが優勝)で
5位に入賞した実力者だそうです。優勝おめでとうございます♪

2位のウォンくんは全く聴いていません。
アメリカ生まれで、15歳まで台湾で育ち、
その後再び渡米してジュリアードで学んだのだそうです。
今はハノーファー音楽院在学中とのこと。

3位の北端くん、入賞おめでとうございます♪
音色の美しさが印象的でした。
京都市立芸術大学大学院で学ばれ、現在ベルリンに留学中とのこと。


個人的には、
シンくん、坂本さんのファイナルの演奏もお見事だったと思います。
コンテスタントの皆さん、素敵な演奏をありがとうございました。

ENJOY! ディスカバリーナイト

Suntry Hall Chamber Music Garden (2016.6.4.~6.26.)

ENJOY! ディスカバリーナイト Ⅲ


2016年6月24日(金)19時開場 20時開演 21時半終演
サントリーホール ブルーローズ

テノール: ジョン・健・ヌッツォ (N)
ホルン:  ラデク・バボラーク (B)
ピアノ: マリオ・へリング (H)


CMGアンサンブル Chamber Music Garden Ensemble
(指揮:吉田誠)


<プログラム>

シューベルト: ます D550
                     君はわが憩い D550
 (N)(H)
グリエール: 「小品集」op.35から
     第11番 間奏曲 第7番 悲しいワルツ 第10番 夜想曲
 (B)(H)

シューベルト: 流れの上で D943
 (N)(B)(H)
~休憩~

ヘンデル: オペラ「セルセ」HWV40から「オンブラ・マイ・フ」
       音楽劇「セメレ」HWV58から「そなたの赴くところ、何処にも」
(N)(CMJアンサンブル)

メンデルスゾーン/アンゲラー編曲:「無言歌集」から
    瞑想op.30-1 失われた幸福op.38-2 心の悲しみop.53-4
         熱狂op.85-3
(B)(CMJアンサンブル)

ブリテン:テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード op.31
        Ⅰ.プロローグ Ⅱ.パストラール Ⅲ.ノクターン Ⅳ.エレジー
    Ⅴ.追悼の歌 Ⅵ.賛歌 Ⅶ.ソネット Ⅷ.エピローグ
(N)(B)(CMJアンサンブル)

******************
珠玉の室内楽 ~宝石箱の一夜~
そんなコンサートでした。
開演前の時間、ドリンク券も供され、
ゆったり流れる、大人で優雅な時間と雰囲気。

一流の音楽家とは、こういうものか!と納得しました。
1年前、その演奏に触れてすっかり魅了された
バボラーク氏(→)。
今回、私、さらにファン度を上げてしまいました。

ヌッツォ氏の温かな歌声、流暢な日本語によるスピーチ、
へリング氏の、なんとも柔らかく心地よいピアノ、
吉田氏の、スタイリッシュな立ち姿、指揮ぶり、
若者たちの真摯な室内楽、
すべてが、
センスの良さに満ち満ちていて、まさに至福のアンサンブル。

耳に、そして、目にも心地よい空間で
夢見心地の1時間半でした。

サントリーホールの企画に、あっぱれ献呈!

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2016年6月24日 (金)

仙台国際音楽コンクール2016(4)ファイナル1

昨晩、二人だけ聴きました。

19:00
北端 祥人 KITABATA Yoshito (日本)
モーツァルト / ピアノ協奏曲 へ長調 K459

20:25
シン・ツァンヨン SHIN Changyong (韓国)
ラフマニノフ / ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 op.18

**************

お二人とも、素晴らしいと思いました。
セミファイナルでの印象、さらに強まった感じです。

北端くんの音色は、モーツァルトにぴったり。
大変心地よく最後まで聴き、
聴き終えたときはしあわせ感いっぱいになりました。

ツァンヨンくんは最初の音からガッチリ聴衆の心をつかみます。
冒頭数小節での音色の変化からして、なんともお見事。
ラフマニノフの浪漫性と壮大さ、スケール豊かに表現されていました。

ファイナルまで残る方々、やはりさすがです。
お二人とも、残る一曲の協奏曲

~北端くんは、今日20:25から、ショパンの第1番
~ツァンヨンくんは、土曜日15:30から、モーツァルトのK543(ト長調)

を聴きたいところなのですが、
ううむ、生では無理。。。アーカイブで聴くことにしたいと思います。

2016年6月19日 (日)

仙台国際音楽コンクール2016(3)ファイナリスト発表

うわあ。早いですね。
セミ・ファイナルの最終演奏が終わって、まだ1時間ぐらい?
既に審査結果が発表されていました。

韓国男子の中でも、特に音が美しいと感じたシン・ツァンヨン君、
本日、聴き惚れた北端君、坂本さん、通過です。

*************

11 キム・ヒョンジュン / KIM Hyun Jung(韓国)

14 北端 祥人 / KITABATA Yoshito(日本)

22 シャオユー・リュウ / Xiaoyu LIU(カナダ)

28 坂本 彩 / SAKAMOTO Aya(日本)

29 シン・ツァンヨン / SHIN Changyong(韓国)

37 エヴァン・ウォン / Evan WONG(アメリカ)

*************


ファイナルは、ピアノ協奏曲を2曲。
指定のモーツァルトから1曲と、
ショパン、リスト、ラフマニノフなど指定の16曲から1曲です。

  • 第1日目 2016年6月23日(木)18:30~
  • 第2日目 2016年6月24日(金)18:30~
  • 第3日目 2016年6月25日(土)15:00~

    仙台国際音楽コンクール公式ホームページ

  • 仙台国際音楽コンクール2016(2)

    今日は、午前に用事があったものの、
    ちょうど14時頃には帰宅できたので、セミファイナル聴いてみました。

    本日4人の中では、日本人のお二人の演奏に心惹かれました。

    北端 祥人 さん(ベートーヴェン / ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 op.58)は、
    音色が美しくて、うっとり。細かい音まで、まさに真珠のよう。
    BGMで聴きながすつもりだったのですが、思わず画面見ちゃいました。

    坂本 彩 さん(ベートーヴェン / ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 op.37)は、
    メリハリが効いていました。テンポを揺らし、うたいあげるのもお上手。
    特に1楽章のカデンツァに惚れ惚れしました。
    是非ファイナルでも演奏を聴いてみたいものですが、
    他の方々の演奏ををじっくり聴いたわけではないので……どうなるでしょうか。

    2016年6月18日 (土)

    仙台国際音楽コンクール2016(1)

    3年に1度の仙台国際音楽コンクール、
    ヴァイオリン部門は終了し(→ヴァイオリン部門審査結果)、
    先週末6/11から、ピアノ部門が始まっています。
    今週末は、セミファイナルのベートーヴェンのコンチェルト演奏です。
    コンクール公式ページ

    実は、予選をちらりと聞いたのですけれど(3名ぐらい、一部の演奏)
    なんだかな~という感じで、こちらの記事にもできず。。。。

    で、13日に、チャイコン優勝のマスレエフ君のリサイタルに行き、
    ネットで聴いた演奏との格差に、ずどんと衝撃を受けた次第です。
    帰宅してから予選通過の結果を見たら、
    たまたま聞いた3名は、全員予選通過ならず。やっぱり。。。

    その後、昨日、今日と、中途半端にセミファイナルを聴きました。
    思うのは、やっぱり音色だよな~。曲の冒頭で、わかっちゃうよな~。
    ということ。

    韓国の男の子たちの音色が美しいような気がします。。。
    それにしても、
    予選通過12名のうち、5名が韓国、
    日本、カナダ、ロシアが2名ずつ、米国が1名。

    エリザベート王妃国際コンクールでも、
    入賞者のうち唯一のアジア人は韓国でした。

    ううむ。韓国若手ピアニストの層の厚さ、すごいです。

    2016年6月15日 (水)

    『クロイツァーの肖像』

    Kreutzer 萩谷由喜子
    『クロイツァーの肖像 日本の音楽界を育てたピアニスト』
    ヤマハミュージックメディア2016


    クロイツァーという名前は聞いたことがあるものの、
    どのような功績の方なのか、日本との関係はいかなるものなのか
    全く知りませんでした。
    「ヒトラーの野蛮極まりない人種政策と残虐な戦争さえなければ、ヨーロッパの第一級のピアニストとして順風満帆な音楽人生を歩み、音源や自筆作品をはじめ多くの資料がベルリンに残されたであろうクロイツァー」(本文あとがき)

    その人が、
    1935年(51歳)以来、69歳で没するまで、終生日本に住み、
    多くの音楽家を、いえ、本のタイトルにあるように日本の音楽界を育てた
    ということを初めて知りました。

    また、1919年のロシア革命を機に、
    多くの白系ロシア人(共産思想の「赤」ではないことを称して「白系」という)が、
    日本に流れ込んできていたこと、
    そうしたロシア人たちの多くが、ピアノをはじめとする音楽界で
    指導者的役割を果たしたこと(ロシアでの本職は音楽ではなかった人々も多々)、
    彼等の多くは、在野の民間人として弟子をとっていたこと、
    クロイツァーが、一時滞在の日本ツアーでは大歓迎されたにもかかわらず、
    日本に居を構えることにするや演奏機会が与えられなくなった事情には
    「お雇い外国人」選抜が行き当たりばったりに行われた影響もあったこと、
    などなど、
    音楽界の流れを知る上でも大変興味深くわかりやすい本でした。

    「レオニード&豊子 クロイツァー夫妻に捧ぐ」
    というこの本の献辞、
    二人の婚約を伝える新聞記事の紹介から始まり、
    クロイツァー賞を受賞した現代の若手ピアニストの活躍を紹介して終わる
    という構成も、お洒落で読みやすいと思います。

    芸大音楽学部構内にあるクロイツァーの記念碑には

    「音楽は魂で感じとられるもの
    音楽を理解するだけでは充分ではない レオニード クロイツァー」


    と記されているとのこと。
    彼に対する畏敬の念を抱かずにはいられらない内容満載でした。

    2016年6月14日 (火)

    ドミトリー・マスレエフ ピアノ・リサイタル2016

    20160613_205601865_ios ドミトリー・マスレエフ 
    ピアノ・リサイタル


    2016年6月13日(月)19:00開演 21:05終演
    @浜離宮朝日ホール

    <プログラム>
    J.S.バッハ:パルティ―タ 第1番 変ロ長調 BVW825

    シューマン:ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 Op.22
      第1楽章 できるだけ急速に
     第2楽章 アンダンティーノ
     第3楽章 極めて急速に明瞭に
     第4楽章 ロンド~プレスト

    シューベルト/リスト:「水に寄せて歌う」 Op.72 

    リスト 超絶技巧練習曲集 第8番「狩」

    ~休憩~

    チャイコフスキー:18の小品 Op.72
     第14番「悲しい歌」
     第16番「五拍子のワルツ」
     第15番「少しショパン風に」
     第18番「踊りの情景、トレパークへの誘い」

    メトネル:「忘れられた調べ」第1週 Op.38より 第1番「追想のソナタ」イ短調

    サン=サーンス/リスト/ホロヴィッツ:「死の舞踏」

    ~アンコール~

    ♪ハイドン:ソナタ ハ長調 Hob.48より 第3楽章 
    ♪チャイコフスキー:子守歌 Op.72-2 
    ♪メンデルスゾーン:真夏の夜の夢~スケルツォ 
    ♪チャイコフスキー:性格的舞曲 
    ♪スカルラッティ:ソナタ ニ短調 
    ♪カプースチン:トッカティーナ

    ********************

    とにかく音色の、響きの美しさに、心が震えました。
    お見事でした。
    アンコール6曲、ということからも、会場の感動がわかります。
    それも、
    熱狂的にスタンディングオベーション!というより、
    心に深くじ~んと感動する、そんなコンサートでした。

    冒頭バッハの第1音の音色から、その美しさにノックアウト
    ほぼすべて超絶技巧曲のプログラムなのですが、
    歌心あふれる曲づくりそのものに痺れました。

    細く華奢なマスレエフ君が、全身で叩き出してくるフォルテシモ。
    その効果の絶大ぶりたるや!
    フォルテシモといっても、
     鋭く切りつけてくる音、
     重くのしかかる音、
     爆発する音、
    本当にさまざまな音色があることを心底、実感、理解しました。

    マスレエフ君、昨年の第15回チャイコフスキー国際コンクールの覇者ですが、
    プログラムによると、
    「聴衆、メディアの両方から、そして審査員の全員一致で」の優勝は
    「権威ある音楽コンクールにおいても実にまれ」
    とのこと。

    なるほど。その実力に納得のコンサートでした。

    2016年6月11日 (土)

    洗足の町・芸術祭2016 ~弦の響き~

    洗足の町・芸術祭2016
    第29回プリモコンサート
    館長のとっておき室内楽Vol.7
    ~弦の響き~

    2016年6月11日(土)14:00開演 16:05終演
    @プリモ芸術工房

    ヴァイオリン:漆原啓子、上里はな子
    ヴィオラ:臼木摩弥
    チェロ:辻本玲、大島純

    <プログラム>

    モーツァルト 2台のチェロのためのソナタ k.292 

    ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲 第12番「アメリカ」Op.96 

    シューベルト 弦楽五重奏曲 D.956

    ***************

    観客席は50席程度という、ぜいたくなサロンコンサート。
    堪能いたしました。
    こんな素敵なホールが近くにあったとは!

    ここまで間近で聴く室内楽、ほぼ初めての経験です。
    残響ではなく直に楽器の音が響いてくる感覚。
    演奏者の息遣いまでが届きます。
    数台の弦楽器で、ここまで音量が、迫力が出せるのか、とびっくりしました。

    まさに旬の、著名な演奏者たちの熱演でした。

    2016年6月 7日 (火)

    初らっきょう

    生まれて初めて、らっきょうというものを漬けてみました。
    家人が、近所の八百屋で薦められたとドッサリ買い込んできたのです。
    その量、1kg。

    まあ、皮をむいて洗ったら、ずいぶん嵩は減ったと思います。
    が、これが結構手間でした。sweat02

    いろいろレシピ検索かけてみた結果、
    200gくらいは浅い塩漬けに、残りは定番の甘酢定番の甘酢漬けにと決定。
    塩漬けは翌日、翌々日に食し、
    甘酢付けは特大のジャムの瓶二つに詰め、冷蔵庫で寝かしておきました。

    甘酢漬けの食べごろは1か月後と書いてあったのですが、
    8日後にあたる昨日、試食してみたところ、既に食べごろを迎えているような感じ。
    で、食卓に出したらば、
    なんと、瓶いっぱいに詰めて合ったものが、あっという間に半分ほどに…
    家人一人で、どんだけ食べたんだか!

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    2016年6月 4日 (土)

    横山大観記念館

    知人のお宅を訪ねがてら、
    不忍池の近辺をつらつらとお散歩し、
    横山大観記念館を訪問。

    昭和の香り漂う旧宅で、案内係の方の説明を伺いつつ、
    ゆったりした時間を楽しみました。
    大観が亡くなった最後のご自宅を一般公開した記念館とのこと。
    ほら、隣の部屋とは天井が違う、欄干が、欄間が…
    という蘊蓄いろいろ、興味深かったです。
    個人的にびっくりしたのは、
    当時の画家仲間でやりとりされた、変体仮名での手紙の達筆ぶり!
    昭和初期まで、こういう文化が残っていたのですねえ。
    また、天才の脳を科学的に分析するという目的で、
    大観の死後すぐ、そのまま自宅で脳の解剖が行われた
    というエピソードにも驚きました。

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    2016年6月 2日 (木)

    『家族という病』

    下重曉子 『家族という病』 幻冬舎新書 2015

    題名から、
    家族関係が元で病理状態に追い込まれる人がいる…
    に類する内容で、
    また母親批判の論調かも…と恐る恐る手にとったのですが
    杞憂でした。

    日本人は家族を盲信するきらいがある。
    こんなことはやめよう!
    自分の人生。「自分という個が第一!」と考えて生きよう。

    これがこの本の主旨かと。
    今の私にとっては、救いとなった部分も多々。
    印象に残った箇所を抜き書きします。

    **********

    自分以外の個に期待してはならない。他の個への期待は落胆や愚痴と裏腹なのだ。
    期待は自分にこそすべきものなのだ。自分にならいくら期待してもかまわない。うまくいかなくとも、自分のせいであり、自分に戻ってくる。(p.41)


    一つひとつの家族は違うからこそ面白い。お互いに違いを認めることから、相手の家族を尊重する気持ちも出てくる。(p.68)


    自分の家族と思うから余計な期待をしてしまう。それがストレスになり甘えになる。
    家族の間に日常的に微風を吹かせておきたい。べったりで相手が見えなくなり、排他的になるなら、家族ぐらいしんどいものはない。
    孤独に耐えられなければ、家族を理解することはできない。(p.104)


    一番家族がわかり合える、話が出来るのは、親に介護が必要になった時ではないか。家族はいやおうもなく向かい合い、お互いを理解するために話を始めるのではないか。(p.110)

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