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2016年5月

2016年5月31日 (火)

ワルター・アウアー フルートリサイタル

ワルター・アウアー フルートリサイタル

2016年5月28日(土)18時開演 20時終演
東京文化会館小ホール


フルート:ワルター・アウアー20160528_105104588_ios
ピアノ: 沢木良子

<プログラム>

A.ルーセル  フルートを吹く人たち 作品27
          Ⅰパン Ⅱティティール 
          Ⅲクリシュナ Ⅳドゥ・ラ・ペジョティ氏

G.フォーレ  ファンタジー 作品79

A.カゼッラ  シシリエンヌとブルレスク 作品23

F.プーランク  フルート・ソナタ (全3楽章)

~休憩~

P.I.チャイコフスキー レンスキーのアリア 歌劇「エフゲニー・オネーギン」より

R.シュトラウス  ソナタ 変ホ長調 作品18
                (原曲:ヴァイオリン・ソナタ 全3楽章)
               
(アンコール)
F.シューベルト  音楽に寄す

********************

実家経由で割引券が回ってきまして、急遽足を運びました。
ワルター・アウアー氏、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者です。
なるほど納得の見事な音色でした。堪能~♪

今までアマチュアの方々の演奏を何度か耳にしていた
プーランクのソナタなどは、全く違った響きに聞こえてびっくり。
やはり音色って大きいですね。柔らかさと幅が肝です。

プログラム全体としては、ほぼ全曲、超絶技巧オンパレード曲とあって、
聴いていてちょっと疲れました。
アンコールのシューベルト歌曲のような
ゆったり曲がもう少し聴きたかったです。
せっかくの美音、じっくり味わってみたかった。。。

そういう意味では、無伴奏曲もほしかったかも。

ピアノも超絶技巧が続く伴奏で、ピアニスト、見事なお手並みでしたが、
音色的にはちょっと抑えてほしいと思う箇所も。。。
伴奏って奥が深いですね。この上なく達者に上手に演奏されているのに
……と思ったことでした。
いろいろ勉強になりました。

2016年5月29日 (日)

エリザベート王妃コン2016(13)結果発表

審査結果の発表をビデオで見ました。

*****************

1位 ルーカス・フォンドラチェック (チェコ)

2位 ヘンリー・クレイマー (米国)

3位 アレクサンダー・ベイアー (米国)

4位 チ・ホ・ハン (韓国)

5位 アリョーシャ・ユリニッチ (クロアチア)

6位 アルベルト・フェロー (イタリア)

******************


1位のフォンドラチェック君、
協奏曲しか聴いていませんが、堂々たる厚みのある演奏でした。
その折の会場の熱狂ぶりは特筆に値するほど。
その彼の優勝を、会場も期待し、待ち望んでいたのでしょう。
またしても、大盛り上がりの会場でした。
1位から読み上げる方式での発表、王道を行くムードでいいですね。

2位のクレイマー君、
ファイナルの演奏、朝っぱらから先ほどLIVEで聴いていたのに、
印象に残らなかったというのは不覚であります。
(だって、お仕事でお尻に火が……逃げ口上sweat01

3位のベイアー君、4位のチ・ホ・ハン君、
協奏曲の演奏に感動しました。ばっちり印象に残っています。
入賞おめでとうございます!
ラフマニノフ3番はいい!と実感した私でしたが、
その演奏者が、1位、3位、4位を獲得。
やっぱり演奏そのものがお見事だったのですね。納得です。

5位のユリニッチ君、
ショパンの協奏曲は昨年のショパコンもあって耳タコ状態だったもので、
ここには辛口のコメントを書きましたが、ほんと入賞できてよかった。
予選リサイタルで一番痺れたのは、彼の演奏でした。

6位のフェロー君、
決勝進出者の中の最年少、今年で20歳。
正統派の演奏だなあという印象でした。



さて、入賞外の方々は、順不同に呼び出されていましたが、
その中でも、岡田奏さんへの会場の反応がとても熱かったです。
殊に大きな拍手、声援が。
本日の協奏曲、聴衆に愛される演奏だったのだろうな~と思いました。
審査員の方々も親身に声をかけておられるようでした。
数時間前の演奏者という理由とともに、彼女の人徳もあるのでしょう。

個人的には、シシキン君が入賞ならなかったのが残念ですが、
Webで聴くのと会場で聴くのとでは差もあるでしょうし、致し方ありません。
入賞ならなかったコンテスタント方々、皆笑顔だったのが素敵でした。
素晴らしい演奏をありがとうございました。

エリザベート王妃コン2016(12)ファイナル⑤

エリコン、すべてのコンテスタントが演奏を終えました。

審査結果の発表は、現地時間ミッドナイトの予定
とアナウンスされていましたから、夜中12時として日本時間午前8時。
あと1時間ぐらいでしょうか。

わたくし、今朝は午前4時ごろに目覚め、INしてみたところ、
岡田奏さんが、
ラフマニノフ2番の演奏の最終楽章、まさにラストの演奏中。
5分程度聴くことができました。
素晴らしかったです。オケともぴったり合っていました。
聴衆の反応も上々。スタンディングオベーションの人々も。

演奏後のインタビューはフランス語だったので(流暢でした!)、
何もわかりませんでしたが、いい表情をしていました。
2人目のヘンリー・クレイマー君については、
〆切直前の仕事に追われて流し聞きしてしまい、ちょっとコメントできません。sweat01


その後、昨日のドミトリー・シシキン君を聞きました。
チャイコフスキーの協奏曲。圧巻でした。
とにかくクール。かっこいい。
クリアな音が、オケをバックに、オケをぴったり従えて、輝いていました。
まったく危うさなし、コントロールに乱れナシ、鉄壁です。
ショパコンのときも、リサイタルより協奏曲に舌を巻いたのですけれど、
今回、さらに腕を上げたように感じました。
たくさんの素晴らしい演奏が聴けて、幸せなコンクール期間でした。
あとは審査結果発表を待つのみ。どうなるでしょうか。

2016年5月28日 (土)

エリザベート王妃コン2016(11)ファイナル④

本日もまた、朝5時過ぎに目覚めたのですけれど、
その時点で既に2人目アルベルト・フェロー君の演奏も終盤という状況でした。

1人目だったシシキン君の演奏をアーカイブで聴いてから
記事にしようかなと思ったのですが、
まだアップされていないので、とりあえず今朝の事を書いておきます。

アルベルト君の協奏曲は、ラフマニノフの1番という、あまり聴かない曲。
演奏後のインタビューで、その選曲理由を問われたアルベルト君、
14歳のときに初めて弾いた協奏曲がこの曲だったから、
その曲をステージに乗せられて嬉しい、とのこと。
14歳でコンチェルト!と思ったのですが、
彼は今年でやっと20歳という若さですものね。
そして19歳の去年、ブゾーニ国際コンクールで2位受賞の実績。
わお!
その時、今回演奏したホールで弾いたとのことで、
ホールを経験していることは有利だったかも、とのコメントでした。

それにしても、ほんと、
このコンクールは既に実績を積んでいる若者が集まっているのですね。
演奏そのものは終盤をちらっと聴いただけで、感想も述べられませんが、
本人の表情もよく、会場もスタンディングオベーションでした。
ただ、観客の沸きっぷりは、
昨日のフォンドラチェック君ほどではなかったように思います。

2016年5月27日 (金)

エリザベート王妃コン2016(10)ファイナル③

今朝も5時過ぎに、エリコンLIVEを見てみたら、
1人目の演奏者、ラリー・ウェン君が演奏を終えたところでした。
あれ?まだ1人目??
……あ、そうでした!彼は長大なブラームスの2番を弾いたのでしたね。
なるほど、まさに汗だくです。

そして、インタビューで演奏後の感想を聞かれると、
ブラームスは長く難しい曲で、
集中力を保つことが難しいことはわかっていたが、
今回はその前に、12分間の新曲演奏もあったので、本当に難しかった。
とのこと。
セミファイナルのときの明るい弁舌とはちょっと異なるトーンでした。

続くは、チェコのルーカス・フォンドラチェック君。
冒頭の現代曲は聴き逃したのですが、
彼の協奏曲、ラフマニノフの3番は聴きました。
お見事でした。
昨日のハン君もこの曲でスタンディングオベーションだったようですが、
今日のルーカス君もしかり。
動画で見ていた今日は、会場の熱狂ぶりがダイレクトに伝わってきました。

インタビュアーも興奮気味で褒めたたえていました。
ルーカス君自身、
パワフルでエモーショナルなこの曲が演奏できてうれしい。
こんなに汗だくだけれど、実は汗だけじゃなくて涙も出てきたんだ。
とても気持ちよく演奏できた。
とのことでした。
彼、チェコでは、
チェコ・フィルの指揮者だったアシュケナージの指導も受けたそうで
(そんな本格的な指導じゃない、という感じでしたけれど)
既に多くのコンクールで実績を積んでいる上に今回参加したのは、
1週間隔離状態で新曲に取り組むスタイルがとてもいい経験になるから
とのこと。
実力者登場!という雰囲気でした。

2016年5月26日 (木)

エリザベート王妃コン2016(9)ファイナル②

今朝は仕事準備のため、早朝5時前に起床。
どうせなら…と、初めてLIVEで聴きました。今日はラジオです。

演奏者はチ・ホ・ハン君。
まず、1曲目の現代曲から魅力たっぷり。
きちんとした曲想、構造が見えて、世界に引き込まれました。
今までは
いろんな音色が聞こえるけど、よくわからない…といった印象の曲だったのですが。
どこに差があるのでしょう…上手に説明できないのですけれど。

続く協奏曲は、ラフマニノフの3番。
昨日のベイアー君と同じです。
流れのある演奏で、オケと見事にマッチしていました。素晴らしい!
でも、待てよ。
もしかして、曲に対する私のひいき目かなあ。
実際にどうなのかなあ……と、自信をぐらつかせていたところ、
ラジオが叫びました。
会場、スタンディングオベーションです!
おおお、やはり。そうよね。そうよね。と安心したわたくし。
チ・ホ・ハン君、お見事でした。
いままで、過去のラウンドは全く聴いていないのですが、
遡って聴いてみようかなあ。。。

で、さきほど、アーカイブで
今までのリサイタル演奏、特に一次予選では「一押し!」と感じた
アリョーシャ君のショパンの協奏曲1番を聞いてみました。
ううむ。ブラボーとは言えない感じです。ちょっと荒っぽかったかなあ。


そういえば、朝のラジオLIVE、フランス語のやりとりの中で、またも
ドミトリー・シシキン、 カナ・オカダ、
という名前が聞こえました。何を話していたのでしょうか。。。。

2016年5月25日 (水)

エリザベート王妃コン2016(8)ファイナル①

エリコンのファイナル、月曜日から始まっていますが、
さすがに日本時間の午前3時開演とあって、聴けてませんでした。

ただ、今朝5時にちょっとアクセスしてみたら、
韓国のハンス君が晴れ晴れした表情で舞台から引き上げてくる様子を放映中。
その後すぐに突撃インタビューが始まりました。
ハンス君、どうやらこのコンクールの前半年間ほど全くピアノが弾けなかった模様。
病院、医者、4歳から弾き始めた22年間で初めて、といった表現が。
ただ、肝心の原因は聞き逃しちゃいました。

帰宅後、アーカイブを見てみましたが、
やはりインタビュー部分はカットされていました。
で、そのまま、今までの4人について流し聴き。
個人的には、曲への好みもあって、一番いいな~と思ったのは、
アレキサンデル・ベイアー(米国 1994年)くん
のラフマニノフ第3番です。ラフマニノフLOVEheart02の私。
若々しい、推進力あふれる好演でした。

今田くん、ハンス君の弾いたプロコフィエフ2番は難解ですね~。
正直言って、よくわかりません。sweat01
ハンス君、この曲をオケを合わせるのは初めてとのことでしたが
とてもそうは思えない達者ぶりでした。
なるほど、晴れやかな表情だったわけですね~と納得。
セミファイナルのインタビューで、人を食ったような不機嫌な対応だった(→)のと、
対照的に思えました。きっと本人納得の演奏だったのでしょうね。

2016年5月23日 (月)

medici.tv: ピッツバーグフィル&トリフォノフ@ベルリン

チャイコフスキーコンクールのときにお世話になった、
インターネット配信のmedici.tvから、メールが届きました。

Live now on medici.tv: Daniil Trifonov and Manfred Honeck at the Berlin Philharmonie
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こういう時代になったのですねえ。
オーストリア人が指揮するアメリカの交響楽団(ピッツバーグ・フィル)が、
ロシア人のソリストを迎えて、ドイツはベルリンで催す演奏会を
全世界にLIVE配信。

今朝5時ごろ、このメールのリンクをポチッとしたところ、
楽団員の一人が、ステージ上で真っ黄色のタオルを振り回す姿が。
???と思ったら、
指揮者が聴衆の方を向いてスピーチ。
このタオル、ピッツバーグSteeler(アメフト・チーム)のシンボルで、
Terrible Towel というものなんだとか。

こうして始まったアンコール、ハチャトゥリャンの曲の途中に
クラリネット、ヴァイオリンによるカデンツァが挿入され、
その中で、チャイコの交響曲第7番や、ヴァイオリン協奏曲の一節、
はたまた、人気TVドラマのテーマ曲の旋律を入れ込んで、
会場大うけ、大盛り上がりのうちにお開きとなっていました。
(ドラマ”Mr.Roger's neighborhood”の件はアナウンサーの解説より)

先ほど、アーカイブでコンサート全体を聴きましたけれど
熱演でした。

≪プログラム≫

ベートーヴェン  コリオラン序曲
ラフマニノフ    ピアノ協奏曲第2番 (ピアノ:ダニエル・トリフォノフ)
 アンコール(ピアノ・ソロ) リスト パガニーニ大練習曲 第二番

チャイコフスキー 交響曲第6番
 アンコール 
    チャイコフスキー 眠れる森の美女 第2幕
    ハチャトゥリャン  仮面舞踏会より ギャロップ

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2016年5月22日 (日)

カメラータ・シュルツ・ウィーン2016

カメラータ・シュルツ・ウイーン2016
&アンドレアス・オッテンザマー、郷古簾
指揮:エマニュエル・シュルツ
ヴァイオリン:郷古簾
クラリネット:アンドレアス・オッテンザマー

2016年5月22日(日)14:00開演 16:05終演
東京オペラシティ コンサートホール

〈プログラム〉
モーツァルト 交響曲第40番 ト短調 K.550

モーツァルト ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 KV219

(アンコール)
 タレガ  アルハンブラの思い出  ≪ヴァイオリン独奏≫

~休憩~

モーツァルト クラリネット協奏曲 イ長調 K.622

(アンコール)
レオ・ヴァイネル 2つの楽章 (Ket Tetel) ≪クラリネット&オーケストラ≫

J・シュトラウス  ラデツキー行進曲 ≪オーケストラ≫

*************

総勢20数名の小編成オーケストラ。
上品でお洒落な音楽づくりで、「ウィーン」を冠する名前にも納得です。

コンサート冒頭に指揮者からプログラムのご紹介。
モーツァルトの交響曲41曲のうち、短調の曲は何曲かご存知ですか?
そう、たったの2曲。
今日のプログラムは、その短調の名高い交響曲、
続いて、若干19歳で作曲したヴァイオリン協奏曲、
そして死の直前、レクイエムと同時期に作曲したクラリネット協奏曲。
ソリストは
日本に生まれ、ウィーンに留学に来た若者、そして、
ウィーンに生まれ、アメリカへ留学に行った若者ですよ。

……ユーモアを交えつつ、会場をあたたかな雰囲気に。

例によって、郷古くんのソロに惹かれて足を運びました。
モーツァルトのカデンツァ、痺れました。
アンコール、ヴァイオリンによるアルハンブラって初めて聴きましたが、
会場全体がため息に包まれましたよ。

オーケストラも、クラリネットのソリストも、またお見事でした。
しみじみ実感されたのは、
音楽って、やっぱり音色とリズムが肝要だ!
ということ。

クラリネット協奏曲は、日本音コン・クラリネット部門の課題曲で、
今まで何度も耳にしていますが、
今日の演奏は段違いの音色の美しさでした。
また、彼の実に楽しそうな、軽やかな身のこなしも印象的でした。
アンコールのレオ・ヴァイネルの曲は、演奏前スピーチによると、
オッテンザマー氏が「僕のもう一つの故国」という、ハンガリーの舞曲。
キレキレのリズム感が際立つ、クールな曲でした。
そして、ウィーンのコンサートの〆といえば、行進曲でしょう!
とのことで、
ニューイヤーコンサートよろしく、
会場全体の手拍子を交えてのラデツキー・マーチ。
楽しさと満足感に満ち満ちて、名残を惜しみつつコンサート会場を後に。

そして、その足で
お洒落気分を保ったまま、友人二人と午後のお茶へ~。
いい休日でした♪

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2016年5月20日 (金)

『国家と音楽』

Izawa 奥中康人 『国家と音楽 伊澤修二がめざした日本近代』 春秋社 2008

博士論文をリライト公刊したものとのことですが、
大変読みやすく、納得しました。

伊澤修二という人、
1851年、信州高遠藩に生まれ、
東京音楽学校(現在の芸大音楽学部)初代校長となった後、
外国人に対する日本語教育の分野でも大きな影響力を持った人です。
明治という時代、音楽、日本語教育の世界で活躍した偉人、
興味を惹かれつつ、どうも人物像が把握できない
……そういった認識で来ましたが、今回、なるほど~と思いました。
そのポイントを挙げてみると

1)幕末のドラム、鼓笛隊が日本の近代音楽の出発点
目的は、近代的な身体の動きを促すこと。
近代的軍隊を有効に機能させるため、組織的な動きを訓練すること。
音に合わせて、一斉に体を動かすことを習得させようとした。
「音楽文化の西洋化」ではなく、「音楽による日本の近代化」である。
そして、伊澤は10代の頃、高遠藩の少年鼓手として訓練を受け、
幕末に従軍もしていた。

2)明治期の渡欧者は、西洋音楽のナショナリズム誘発力を発見
岩倉使節団の残した記録から音楽関係の記述を拾うと、
大式典で大人数で歌われた、ナショナリズムを誘発する合唱や
「国民ノ国民タル」に欠かせない唱歌の教育場面に紙面を割いている。

彼等は「芸術を楽しみ、鑑賞する」姿勢で音楽を享受したわけではない。
当時の音楽鑑賞の枠組みが、今と全く異なることを見逃してはいけない。

3)洋楽は洋学の一要素
明治政府は、欧米に植民地化されまいと、危機意識に突き動かされて
必死で国の近代化を進めたが、その基盤となる思想として
米国のフレーベル主義教育も導入された。
ここでは音楽は、全人形成、人間教育のための手段とみなされている。

4)留学体験で、音階や発音と「文明化の度合い」を関連付け
師範学科取調のため、文部省派遣で米国留学した伊澤は、
履修科目の唱歌に悪戦苦闘。
日本の「西洋音階」採用は、日本の文明社会への第一歩と考える。
文明の尺度として「音階」を捉える意識は米国内にも広まっていた。

***********

こうして、「日本を近代国家に!」という明治政府の総意のもと、
伊澤は音楽教育の基盤確立に奔走し、
その延長線上のものとして、日本語教育界にも入っていったのでしょう。
音楽教育は、人間形成の「徳育」を孕むものであることも、
国民意識を涵養する道具としての役割を持つことも、当然だったのです。

前近代的な邦楽 vs   純粋芸術としての西洋音楽

という枠組みでは捉えきれない時代背景、
当時の人々が拠って立っていた思想基盤が納得できました。

2016年5月15日 (日)

エリザベート王妃コン2016(7)ファイナル進出者発表

速報です。ファイナル進出者が発表されました。
最終演奏者の演奏が終わってから1時間ちょっとでの発表。素早い!
ファイナルの日とともに書きます。(出身国、生年)
日本の今田さん、岡田さん、ファイナルに残っています!
ベルギーで20:00開演というと、日本では翌日3:00am開演。
ライブ視聴はちょっと無理ですね。

***************

24 月曜: ユンジ・キム(韓国 1989年)
      今田 篤(日本 1990年)
    
25  火曜: アレキサンデル・ベイアー(米国 1994年)
          ハンス・ヒン・ス(韓国 1990年)

26 水曜: アリョーシャ・ユリニッチ(クロアチア 1989年)
         チ・ホ・ハン(韓国 1992年)

27 木曜: ラリー・ウェン(米国 1987年)
         ルーカス・フォンドラチェック(チェコ)

28 金曜: ドミトリー・シシキン(ロシア 1992年)
      アルベルト・フェロー(イタリア 1996年)
    
29 土曜: 岡田奏(日本)
        ヘンリー・クラマー(米国)

**************

生年を確認しようとしたら、サイトアクセス不能になってしまいました。
ということで、穴がありますがこのまま公開します。

たまたま聴けて、ここでも紹介した
アリョーシャ・ユリニッチ君、ラリー・ウェン君、
ドミトリー・シシキン君、アルベルト・フェロー君、
全員が通過していて、とっても嬉しい♪

今田君の演奏は、まだ聴いていないのですが、
岡田奏(かな)さんのリサイタルは、アーカイブで聴きました。
とっても素敵でした。
なにしろ選曲が、他の方とはまったく違います。
正真正銘のリサイタル。彼女の世界を構築し、
コンクール対策で練習してきました!というレベルを超えていました。
ラモ―、プーランク、プロコフィエフ、初めて聴くElliott Carter。
(→岡田さん紹介ページ
ラモ―、プーランク、素晴らしいと思いました。
今気づきましたが、彼女、
2013年のエリコンでもセミ・ファイナルに残っているのですね。実力者!


今日のラジオでも、
ファイナル発表の前のスタジオトークの中で聴こえてきた名前は、
シシキン君岡田さん
岡田さん、ベルギーでも注目されているようですheart04
演奏を終えてインタビューを受けていたのが
最終演奏から2人目だった、韓国のハンス君
彼、飄々としています。
コンクールに向けてどんな指導を受けたかと聞かれて
「すべて思い出すなんて不可能。今はその質問に答える時期じゃない。」
演奏を終えた今の気持ちはと聞かれて
「喉が渇いた。」
いや、演奏そのものについてどうだったかとの問いには
「さあ。発表を待ちましょう。」
いいキャラですね~。頭の回転も速いに違いありません。
ファイナルも楽しみ!    

2016年5月14日 (土)

エリザベート王妃コン2016(6)セミファイナル⑤

昨日のことになりますが、日本時間10:00pmにラジオにアクセスしたところ
ディナーラ・クリントン嬢(ウクライナ)の
協奏曲(モーツァルト第25番 KV.503)が始まるところでした。
続いたのが、
リサイタルで耳を惹かれた、ラリー・ウェン氏(米国)の
協奏曲(モーツァルト第21番 KV.467)。

二人とも、達者な演奏、という印象を受けました。
ウェン氏の演奏には、オケをぐいぐい引っ張っていく推進力を感じました。

ラジオでは今回もユリニッチ君の時と同様、
演奏直後のコンテスタントにインタビューが入りました。
ラリー君、見た目の印象とは異なり、明るい声でよくしゃべるのにびっくり。
確かに国籍アメリカですから、英語で話しやすいでしょうね~。
(あ、ここで急に「君」呼ばわりに変わったのもそのせい…無意識だったけど)

第一楽章のカデンツァは、ラリー君自身の作曲だそうです。
7年前にこの曲を勉強したときに作曲したのだそうで、
「曲の年齢は7歳。あはは」なんて言ってました。
彼は今年、この曲とは違うモーツァルト協奏曲をコンサートで弾いたそうで、
この曲を弾くのは久しぶりなんだよね~と、なんだか余裕の発言でした。

クリントン嬢も流暢な英語だな~と思ったら、今は英国で勉強中なのだとか。
驚いたのは、インタビュアーが二人に向かって、
ファイナルで演奏する曲目についていろいろ質問していること。
この二人、ファイナル進出確実と目されているのでしょうか??
ファイナルでは、
クリントン嬢はチャイコフスキーの協奏曲を、
ラリー君はブラームスの協奏曲を演奏予定だそうです。
クリントン嬢が、控えめに「もしファイナルに行けたら…」的な発言なのに対し、
ラリー君は既にブラームスを弾く気満々、というように聞こえました。

2016年5月13日 (金)

カラバッジョ展

エリコン真っ最中ですが、本日午後は上野の西洋美術館へ。
カラバッジョ展。
チケット売り場には列ができて待ち時間が生じていましたが
事前にゲットしていた私は問題なし。
会場への待ち時間はありませんでした。

15時半から1時間ほどかけて鑑賞~。
最初のビデオ視聴で、事前にカラバッジョについて知ることができ、
これが展示の理解に大変役立ちました。
破天荒な芸術家だったんですね~。

カラヴァジェスキなんて言葉、初めて聞きましたが、
自分の工房を持たなくとも、弟子を採らなくとも、
自然に、彼に惹きつけた若者たちが後を継いでいく形になったって、
実は芸術家冥利に尽きるのでは?

でも、そんな中でもやはり、カラバッジョ本人の作品が
際立ってオーラを放っているように感じました。

ちょうど1週間前に見た「若冲展」では、若冲の後継者がいない、
弟子をとらなかったから、という話になっていましたが、
このあたりが、同じスタイルの芸術を共有するヨーロッパ大陸と、
島国日本、それも自己卑下しがちな小国との差かなあ、なんて。

そういえば、本日の若冲展は、なんと180分待ちの表示でした。
先週の70分待ちでヒイヒイ言うべきじゃなかったんですね~。

国立西洋博物館、
特別展のチケットがあれば、常設展も見られます。
しかも、館内、展示作品含めて写真撮影OK。
(ただし、他館からの貸与品は撮影NG)。
窓からは美しい青空と新緑が望めるという環境の中、
ゆったり常設展が楽しめたのも、嬉しいことでした。

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2016年5月12日 (木)

エリザベート王妃コン2016(5)セミファイナル④

コンチェルトについては、あまりよくわからず、
今まで流し聴きするだけで来たのですが、
偶然ユリニッチ君のコンチェルトにINでき、じっくり聴き入ってしまいました。

Aljosa Jurinic (クロアチア 1989年生まれ)
Wolfgang Amadeus Mozart : Concerto n. 26 en ré majeur KV 537 (Allegro, Larghetto, Allegretto)

軽やかな1楽章、美しい2楽章、
音楽が進めば進むほど、生き生き魅力的に響く演奏。
素敵でした。

ラジオでは、演奏直後のユリニッチ君自身のコメントが。
2楽章はテンポが重要で、早すぎても遅すぎても曲が台無しになるのだけれど、
今日はいいテンポで、自分のマキシマムの演奏ができたと思う。
カデンツァは、大学の図書館で多くのバージョンを試した末に、
一番好きなものを選んで弾いた、気に入ってもらえたら嬉しい
、とのこと。
会心の演奏ができたようです♪

今朝のシシキン君、ただ今のユリニッチ君、
ともに去年のショパコンのファイナリストですが、
ユリニッチ君、セミ・ファイナルのリサイタル(→5/10の記事)で
課題曲も暗譜、自由曲にショパン作品なし、というのは超人技に思えます。

入賞して、記念コンサートのスケジュールをこなしてきたシシキン君は特に、
今回の準備がかなり大変だったのではないかと。
プログラム構成しかり(→前回の記事参照)、
課題の新曲で、譜面台に楽譜全頁を大きく広げていたことしかり。
それでも、クリアに、切れ味鋭くキメてみせるのは、さすが!



いま、ラジオのコメンテーターたちが、
しきりに「ドミトリー・シシキン」と言っていますが、残念ながら全部フランス語!
何を言っているのやら、さっぱりわかりません。
…あ、どうやら今朝の彼のリサイタルから、抜粋で再放送している模様。
シシキン君、話題になっていることは確かですね~。

エリザベート王妃コン2016(4)セミファイナル③

早朝視聴3日目。
今日は5時前に目覚め、シシキン君のリサイタル1曲目途中から聴けました。

Dmitry Shishkin (1992年生まれ ロシア)

1. Fabian Fiorini : Tears of Lights
2. モーツァルト: ピアノソナタ第11番(トルコ行進曲付き)KV 331
3. ショパン: スケルツォ第2番op. 31
4. プロコフィエフ : 4つのエチュードop. 2

昨日のクリントン女史と同じように複数曲が並ぶのは、
去年のショパコンで手の内に入っている曲と
今回の第1次予選曲(用意したプログラム2種中、1種は未披露)
からの曲目を取り入れたからでしょうか。

やっぱりシシキン君は、確かなテクニックと、クリアな美音が魅力です。

演奏後のラジオ解説、今日はスタジオからの感想ではなく、
演奏者本人へのインタビューでした。

トルコ行進曲つきを選んだ理由としては、
「どう説明したらいいのかわからないが、さまざまな演奏スタイルを出したかった」、
ショパンを選んだことについては、
「子供時代に母(ピアノ教師)からショパンのレッスンを受けた影響もあるかも」
とのことでした。
ううむ。
あまり英語が得意そうではなかったので、言いたいことを表現できず、こんなコメントになったのかもしれませんが。

Alberto Ferro (1996年生まれ イタリア)

1. Fabian Fiorini : Tears of Lights
2. ラフマニノフ: コレルリのテーマによる変奏曲op. 42
3. リスト: ハンガリー狂詩曲n. 12 en ut dièse mineur (Rhapsodies hongroises)

蝶ネクタイの、ぱりっとした印象の青年。
課題曲は暗譜でした。
家事をしながらのながら聴きでしたが、端正な演奏という印象。

インタビューによると、留学未経験で、
生まれてからずっとシシリア島に住んでいるけれども、
来年にはドイツ、アメリカに勉強に行く予定とのこと。
ラフマニノフの抒情的なスタイルが好きで、プログラムに入れたそうです。
彼は流暢な英語でした。

2016年5月11日 (水)

エリザベート王妃コン2016(3)セミファイナル②

セミファイナル早朝視聴2日目。

Mr.Larry Weng (米国 1987年生まれ)

1. Fabian Fiorini : Tears of Lights
2. ラヴェル: 鏡 (蛾, 悲しい鳥たち, 海原の小舟, 道化師の朝の歌, 鐘の谷)

ライブ放送の動画、
昨晩ちょっと見たときにはログイン直後の画面で固まってしまって、
音声は聴こえるけれど画像の意味なし、という状態でした。
一方、朝の時間帯は、昨日はまったく問題なく見られたのですが、
今日はなぜかまた途中で固まりました。。。

で、今日はラジオ音声に切り替えて、家事をしながらのながら聴き。
ラヴェルの「鏡」、私には難解でよくわかりません。
それでも、
今日のウェン氏(外見から「くん」呼ばわりできない感じ…)の演奏は
すごい集中力、牽引力で、演奏が進むほどに引き込まれていきました。
演奏後、聴衆が沸いている様子も伝わってきました。
昨日のユリニッチ君より受けていたと思います。

ラジオでは、演奏放送後に、
スタジオの人たちのコメントが入るのですね。
軒並み、素晴らしい!という賞賛コメントでした。
その前のクリントン女史(昨年ショパコンのセミファイナリスト)が
ウェン氏とは対照的に、スカルラッティ、ベートーヴェン、ショパンと
多くの作品を演奏したことに対しては、
多くの時代にまたがる作品を演奏しているのに統一感のあるリサイタルだった
という意見と
いやいや、曲ごとの違い、多様性がよく表現されていて、印象的だった
という意見が出ていて、興味深かったです。
  (英語で言っていた部分のみ。仏語はまったくわかりましぇん。)

コンクールでのリサイタル、
1曲に絞って、音楽性と構成力をアピールするのか、
複数曲で、演奏の幅やリサイタル全体の構成力をアピールするのか、
という差と言えましょうか。

また、ラジオのコメント、すべてのコンテスタントに対して好意的なのか、
あるいは、上記二人の演奏が特に素晴らしかったのか……。

ラジオ放送はこちら→MUSIQ3
ライブだけでなく、アーカイブも聴けるようです。

2016年5月10日 (火)

エリザベート王妃コン2016(2)セミファイナル①

前回の記事に書いた、アリョーシャ・ユリニッチ君のセミ・ファイナル、
リサイタルの演奏を、ただいまLIVEで聴いています。

現地時間20:00開演の部の最終演奏者なら
日本時間早朝5時過ぎからのLIVE配信となるのですね。
これなら、早起きオババの私には無理なく視聴できるかも。

ユリニッチ君(クロアチア、1989年生まれ)、
今回もプログラム構成で光っています。

1.ドビュッシー:「夢想」
2.Fabian Fiorini :Tears of Lights(本コンクール初演となる課題曲)
3.シューマン:ピアノソナタ第1番

ドビュッシーの「夢想」はピアノ学習者の多くが弾いたことのある
難易度の高くない曲。 
その曲で、まず会場の雰囲気をガラリと変え、ユリニッチ・ワールド色へ。

課題曲では譜面を見て演奏するコンテスタントも多い中、
暗譜演奏であることはもちろん、音量、音色、テンポを自由自在に操って、
ため息、迷い、躊躇の念を想起させたり、
鋭く切り裂く激しさ、恐怖も表現したり、
……ああ、なるほど、「光の涙」って、そういうことなのかも……
と納得させる演奏でした。

リサイタルの中の現代課題曲は扱いが難しいという意見をよく聞きます。
「リサイタルの雰囲気を壊さないように」冒頭に置く
と述べたコンテスタントもいたように記憶します。
それに対し、ユリニッチ君はあくまで全曲通しての「リサイタル」。
ソナタもがっちりと構築された安定の演奏でした。
演奏終了、6:07am。
ブラボー!

2016年5月 9日 (月)

エリザベート王妃コン2016(1)予選

エリザベート王妃国際音楽コンクール、今年はピアノ部門です。
コンテスタントが発表された3月、個人的に注目したのは
・北村朋幹くん(江副記念財団奨学生、リーズ国際コン2015入賞ほか)
・高木竜馬くん(江副記念財団奨学生)
・ドミトリー・シシキンくん(ショパコン2015入賞)

といったところでしたが(生演奏を聴いたことのある方々)、
北村君は参加辞退という残念なことに。
これでちょっと気を削がれたのと、
ゴールデンウイーク中の開幕でドタバタしているうちに、一次予選終了。
シシキン君は最終演奏者という順番を引き当ててました。
今日からもうセミ・ファイナルです。

一次予選はWebでのライブ中継はなく
アーカイブ、それも音声だけだったのですが、
セミファイナルからはLIVE放映されるようです。…でも時差がsweat01(-7h)

一次予選、ほんの少~し聴いた中では、
・高木竜馬くん
・酒井有彩さん
・Aljosa Jurinic くん

がいいと思ったのですけれど、
残念かな、高木くんも酒井さんも予選通過なりませんでした。
Aljosa Jurinic くん(クロアチア)は通過です♪
気づきませんでしたが、去年のショパコン・ファイナリストだったのですね。
なぜか彼の印象だけ全く記憶に残っていません。
でも、今回は印象バッチリnote
プログラム構成からして目を(耳を)惹きました。

・バッハの指定曲から1曲
・古典派ソナタから1楽章
・規定に基づきコンテスタントが選んだ練習曲4曲から1~数曲
(ステージの1時間前に演奏曲を指定される)

というプログラム、
ほとんどの人がこの順番に弾いて(つまり、練習曲を最後に置き)、
テクニックの鮮やかさ、華やかさを思う存分発揮してラストを盛り上げる中、
アリョーシャくんのラストは、シューベルトの可愛らしいソナタだったのです。
…ソナタ13番D 664第1楽章…
(音源はこちら→Aljosa Jurinic 1次予選) 素敵な演奏heart04


あ、遅ればせながら、セミファイナルのスケジュールはこちら
→ 2nd round timetable 日本からは今田篤さん、岡田奏さん の2名が通過です。

ベルギー3:00pm(日本時間10:00pm)開演、
    同  8:00pm(日本時間翌日3:00am)開演、の二本立てで、
リサイタル(30~35分)とモーツァルトのコンチェルトが別々に演奏されます。

2016年5月 8日 (日)

青空と薔薇

世は母の日……SNSを見たら、
子どもからこんなプレゼントが、言葉が…と報告オンパレード。

ちょっと、いや、かなり?落ち込み気分。
そういうものとは無縁の、いちおう母です。
ふん。いいもん。青空の下の赤薔薇に癒されましょう。

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2016年5月 6日 (金)

若冲展

話題の若冲展、行ってまいりました。

今日は平日だから、混雑もある程度は収まるだろう…と思ったのですが
甘かった!
仕事後、16時10分ごろ会場に到着するも、既に長蛇の列。
「会場入りまで70分」との表示が。
外で並んでいるうちに、小雨も降り出しました。
結局、建物の外に35分、建物に入って35分、
まさに表示どおりの待ち時間でした。
(ちなみに20時まで開館の本日、18時過ぎも同様の混雑ぶりでした)

鑑賞に要した時間はちょうど1時間ほど。
ただし、土産物、記念品を買おうとするなら、レジ待ち30分だった模様。
今回の展示会カタログだけの購入の場合は、
土産物コーナーではなく、書籍部で並ぶと、待ち時間が短縮できます。
混雑のことばかり書きましたが、
待った甲斐がある展示内容でした。
そして、会場内の混雑度は危惧したほどではなく、
すべての作品に張り付いて、上から下まで舐めるように見たい!
と固執するのでなければ、
ちゃんと鑑賞できるようになっていました。

巷では、緻密な細部の画法に注目が集まっているようですが、
そしてもちろん、それも見事なのですが、
個人的には、全体の構図のダイナミックさ、洗練度
感銘を受けました。
それから、その作品の幅広さに。一筋縄ではいかないバラエティぶりに。
…水墨画、版画、鮮やかな色遣いの絵、
…伝統的な花鳥風月の絵、現代アート的な雰囲気の絵、
…緻密に書き込んだ絵、簡素な省略美の絵、
感服です。

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2016年5月 5日 (木)

2016黄金週間(10)中山風穴

最後に訪れたのが、
「中山風穴地(なかやまふうけつち)特殊植物群落」。
1964年6月に国指定の天然記念物になったといいます。

しかし、県や町が管理している場所に比べて、
案内板といい、施設といい、なんとも不親切~。
ぐるぐる、ぐるぐる、周囲を巡ってしまいました。

岩でできた崖の隙間から、冷たい風が出てくるという地形のため、
特殊な植物が群生している、という場所です。
夏には冷たい風が感じられて涼しいらしいのですが、
今の時期には実感はできず、「そうなの??」といったところ。
ただ、
club 横倒しに生える木の上面だけから緑がすくすくと伸び、下面は丸裸
という様子(画像左)や、植生案内掲示板に示された

clover キバナイカリソウ(4月中旬~5月下旬)…画像中央
cherryblossom ミヤマザクラ(5月中旬)…画像右

の花を見つけてじっくり鑑賞できたことなどで、満足。満足。
また夏に訪れてみたいものです。

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2016黄金週間(9)戸赤

日暮滝で出会った方から
「時期的に遅いかもしれないけど、都赤の山桜は一見の価値あり!」
との情報を得て、次に向かったのが「都赤(とあか)の山桜」。
雪深い山里、明治期の村人たちが春の楽しみに…と植えた山桜が
春に山の斜面を鮮やかに彩るのだとか。

残念ながら、満開の時期は4月24日ごろだったようで、桜の木々は
既に緑の葉に埋もれてしまっていました。
鮮やかなピンクは望めませんでしたが、里山の雰囲気、情緒はたっぷり。

何ということはない素朴な景色にこそ、日本の良さが現れるのかも、
なんて思ったことでした。

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2016年5月 4日 (水)

2016黄金週間(8)日暮滝

観音沼森林公園から、林道をさらに4kmほど登ったところに
日暮の滝という滝があるらしい……と知り、
狭い狭い林道を、あまり期待せずに、対向車が来ないかドキドキしながら
進んでいったところ、

なんとまあ、見事な滝が待っていてくれました。
しかも、駐車場から滝壺までの遊歩道も整備されていて、感動~♪

訪れていたのは、実家が地元、という60代ぐらいの男性兄弟3人組
そして、我等のみ。
大自然を一人占め~。ゆったり、じっくり、滝イオンを浴びました。

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2016年5月 3日 (火)

2016黄金週間(7)観音沼森林公園

福島県下郷町、観音沼森林公園に来ています。
8世紀、坂上田村麻呂が発見し、明治の時代に観音堂が建立されたそうですが、遊歩道や看板などが整備されたのは、つい最近のことのよう。
沼の周りをゆったり一周おさんぼし、新緑、カエルの合唱、山をわたり木々を揺らす風の音を楽しみました。
枝垂桜、八重桜、今も見ごろの時期です。

2016年5月 2日 (月)

2016黄金週間(6)アカゲラ

お散歩後、屋内の窓から
外を飛び交う鳥の姿を何度も目にしました。
やっとカメラに収めたのは、アカゲラさん。
画面左手上方、
木の幹をツンツンつついていました。


2016黄金週間(5)那須散歩

午後。
霧も晴れたということで、ゆるゆるお散歩。
山桜、八重の桜、山ツツジなどなど、
鳥のさえずりをBGMに、1時間半ほどの眼福でした。
1枚目の写真、左手の小枝には小鳥も。見えるかな。









2016黄金週間(4)ヤマガラ

3日目は、霧がかかった空模様。
家の中では暖房を入れています。
東京圏は日差したっぷり、25度を超えるとのことですが、まるで異なる気候です。
霧の中、ヤマガラが窓にぶつかってきました。
ビックリして飛び去った後、近くの小枝と間を行き来。
写真の右手に、黄色がかったお腹のヤマガラを捉えましたが、わかるでしょうか。

2016年5月 1日 (日)

2016黄金週間(3)天鏡閣

野口英世記念館ほど近く、国指定重要文化財、
明治41年竣工の有栖川宮威仁親王別邸を訪れました。
なるほど、磐梯山、猪苗代湖が目前、
別邸にふさわしい立地条件です。
庭の桜の木にも歴史を感じます。
時折強まる雨の中、花びらを落とす姿はなんとも叙情的。

八角の塔を備えた洋風建築も浪漫情緒たっぷり。
中に入れば、
マントルピース、シャンデリア、天井飾りはじめ
調度品のしつらえも見どころ満載。
しばし、気品漂う空間に身を置いて、ゆったり流れる時間を楽しみました。

2016黄金週間(2)野口英世

那須2日目は、雨模様。
大混雑の那須街道方面は避けて、福島へ。
野口英世記念館へやってきました。
5〜6歳の頃に訪れて以来の再訪です。
とーっても前のことなのに、
見て回るうちにいろいろ思い出されて、我ながらビックリ。
すっかり立派な建物になっていたことにもビックリです。
逆境にあればこそ、意欲も使命感もいや増すのだなあ
と感銘を受けました。
感染症研究の歴史なども概観できて、勉強になりました。

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