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2016年3月13日 (日)

浜アカ2016レッスン聴講

浜松国際ピアノアカデミー……「浜アカ」と略させていただきます。(^^;

オープニングコンサートで、その演奏にノックアウトされた
ピアニスト、ヤン・イラーチェク・フォン・アルニン氏。
ご本人による公開レッスン、是非聴いてみなくては!ということに。

で、レッスンです。
わたくし、ヤン・イラーチェク・フォン・アルニン先生のファンを宣言いたします。
紳士然とした雰囲気、明瞭かつ具体的な語句、
ときにユーモアを交え、お茶目なジェスチャーとともに語られる説明。
すべてが腑に落ちる、お見事なものでした。

昨日、3月12日(土)10:30から、3名に対してのレッスンを13:30まで聴講。
受講生直近の席から、すべてくまなく拝見、拝聴させていただくという、
「ありえない僥倖」のような3時間。
では、得たポイントの抜き書きです。


flag 音から音へのコネクションを大事に

…キーを押せば、自動的に正確な音程で音が出る…
こういう特徴を持つピアノでは、弾き手が自ら、
一つのキーから次のキーの間に存在する音の連続性を感じ、
音と音との間のつながりを意識しなくてはいけない。

チェロなど弦楽器では、どうボウイングするか当然考えるように、
ピアノでも、
ある音から次の音へ、どうつなげるのか、イマジネーションが必要。


flag 曲の雰囲気は、冒頭の一音から

Mood Pieceにおいては
弾き手が何かを「する」必要はない。自然に何かが起こるだけ。
「夕べ」というタイトルがあるなら、どんな夕べなのか、
夕方のにおい、色、鳥の声、……森に座って、いろいろ感じとっている
それを音に表現すればよい。
感じ取ったものが弾き手の中に満ちてから、それをそっと出すだけ。
幼子が森の中の蝶々に感動するような、自然なムードで。

一方、ベートーヴェンのソナタでは、
ぐっと詰まった内面性、強さが必要。(intensity and inner feeling)
軽い音、リラックスした音を出してはいけない。
冒頭から緊張感を持って、それを保持し続けることが必要。
内面にエネルギーを持ち続けて。


flag 一つ一つの音よりも、音楽の流れ

音符ひとつひとつを正確に弾く、という意識を前面に出してはいけない。

「主張」する箇所? 次の主張へ流れ込ませる「橋渡し」?
オペラ歌手が歌い上げている? ため息?
楽器にしたら何? トランペット? ハープ?
ここで感じるべき音は高音部? 低音部?
夢見心地? 現実的?

こういったことを掴んで、音をつなげていくこと。
左手と右手で、異なる場合もある。
つなげるべきラインを見失わないように。
流れを遮るような「やりすぎ」はご法度。


flag 演奏指示記号の意味を捉える

アルペジオは「時間をとって(Take time!)」という意味。
作曲家は、時間をかけてほしい音に、この記号をつけている。
時間をかける意味を、音楽の流れの中から捉えて。

フォルテ、フォルテシモは、キャラクター。
音量、エネルギーを意味するものではない。
曲全体の構成から、キャラクターを掴んで。

クレッシェンドは音のキャラクターを変えていくプロセス。
まず、演奏者の内面にそのプロセスの必要性を溜めること。
音量を変える場合も、
すべての指、すべての音の量を変える指示ではないことが多い。
どこにプロセスを反映させていくのか、よく見極めて。

アクセント、テヌートは、次へつなげる上で意味を持つ。
その意味が伝わるように。


flag 基本はリズムと旋律

リズム、拍を感じて構成をつくり、フレーズをつなげていく。
感情におぼれてはいけない。
速度記号も尊重しよう。アレグロ・モルトとプレストは別物。
練習では、片手ずつの確認とメトロノームが不可欠。
Keep it simple!


ポイントをまとめると、こんなところでしょうか。
その他、次のような指摘も私には発見でした。

  • クロマティックな(隣接した音での半音階的な)動きには、近くにあるものがこすれ合う摩擦がある。レジスタンスの緊張感を表現すべし。
  • ロマン派の作曲家が書く音符には、効果音的な役割のものがある。しかし、ベートーヴェンの書いた音符には軽く扱っていいものはない。すべての音符を尊重すべし。

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音楽(個人の記録)」カテゴリの記事

コメント

要点をきちんとまとめてくださり、感謝です!! すばらしい休暇ですね。

いぞるで様

コメントありがとうございます。
ほんと、素晴らしいレッスンでしたので、
忘れないうちに記録せねば!…と使命感に駆られました。
共有していただけるのは、私としても嬉しゅうございます♪

素晴らしい講義でしたね。
参考にさせていただきたいです。
また、聞いたことをこんなに上手にまとめられるPIOさん、
すごいなぁ!

ananさま

わお。お褒めのお言葉、ありがとうございます。
「この曲のコツ」を伝授しますよ!
というレッスンには収まらない、深い内容だったので、
できるだけ汎用性を持つ形にまとめたいと思って、頑張りました。^^

私自身、すぐに忘れてしまうので、時折読み返すようにしようと思ってます♪

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