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2016年1月 6日 (水)

『終わらない歌』

宮下奈都 『終わらない歌』 実業之日本社 2012

ちょっと前、宮下奈都さんの本を読み漁った時期があったのですが、
(→『よろこびの歌』 『田舎の紳士服店のモデルの妻』 『メロディ・フェア』 『太陽のパスタ、豆のスープ』等)
その彼女が今回、直木賞候補となったと知って、また借りてみました。

『終わらない歌』は『よろこびの歌』の続編。
高校2年生のとき、クラスメイトとして合唱に取り組んだ彼女たちが
20歳を迎え、それぞれの道を歩んでいる様子が描かれます。

音楽大学同期生中での席次に、才能の凡庸さを感じる御木本玲、
働きながら、ミュージカルの舞台中央を目指す原千夏、
スポーツ・トレーナーを目指し、大学で学ぶ中溝早希、
短大を卒業し、東京を離れて北陸の町に就職した東条あや。等々

前作同様、
一人一人が、楽曲名をタイトルとする各章の主人公となっています。
メインの筋は、玲と千夏の二人。
彼女たちが、音楽の世界で大きく羽ばたくことを予感させて、幕が閉じます。
この人の作品は、どれも希望の光が差し込むようなエンディング。
爆発的な歓喜ではなく、今後を照らす一筋の光…というような。

もちろん、この主軸ストーリーもいいですが、
スポーツと音楽が交錯する「スライダーズ・ミックス」の賞も、
小粋でいいなあ~と思いました。

直木賞候補作『羊と鋼の森』はピアノ調律師をめぐる小説とのこと。
これはさすがに予約が回ってくるまで時間がかかりそうですが、楽しみです。

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