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2015年9月21日 (月)

『永遠のピアノ』後半

20150919_2 シュ・シャオメイ
『永遠のピアノ ~毛沢東の収容所からバッハの演奏家へ
     ある女性の壮絶な運命~』
芸術新聞社2015

後半は、西側へ渡ってからの日々。

5年を過ごした再教育収容所を出て北京に戻り、
音楽学院への入学(合格者4名!)を果たした彼女は、
「西洋の優れた先生のもとで勉強したい」
という夢を諦めきれず、東奔西走した末にビザを取得。
香港を経て(渡航費を稼いだ後)、アメリカへ渡ります。
渡米後になめた辛酸も、淡々と描かれます。
アメリカ大衆文化に対する舌鋒も鋭く、読みながら思わずニヤリとする箇所も。

ボストンのニューイングランド音楽院を卒業し、
レストランのピアノ弾きを経て、音楽学校の教授に任命されるものの
ビザの問題が浮上。中国への帰国を言い渡されます。
これまで自力で困難辛苦を乗り越えてきた彼女ですが、
このとき彼女を救ったのは、周囲の人々。みなが結託して
レストランオーナーと彼女の偽装結婚を実現させてしまうのです。

しかし、アメリカ文化にはどうしても馴染めないと感じた彼女は
周囲の反対を押し切って渡仏。

エコール・ノルマル音楽院に入り、ポーランド・ツアーも成功させ
すべてがうまく回り出したところで、またもやビザ問題が。
中国ではなくアメリカのパスポートで仏国籍申請をと、
アメリカへと逆戻りして1年半を過ごすことに。

次から次へと現れる壁。
それを一つ一つ、諦めることなく乗り越えていく姿勢に脱帽です。

その後、現在の地位を得るまでのことは省きますが、
印象深かったのは、中国哲学と、西欧音楽との関わりです。
これについては、また改めて。

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コメント

すごいですね〜、
強い人ですね〜、
脱帽です、
私も逞しくなりたいですf(^ー^;

晴れ女さま

ほんとに!
強くて、そして謙虚なんです。
強靭なしなやかさ、とでもいったものを感じます。
どんな圧力がかかっても、ポキっと折れることはなく、
踏まれても踏まれても、不死身のごとく再び立ち上がる。
名誉欲や金銭欲は持たず、
あくまでも音楽を追求したいという欲だけを抱いて。

つくづく感服いたしました~。

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