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2015年6月18日 (木)

『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密』

ポール・アダム(青木悦子 訳)

『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密』 創元推理文庫 2014

先日(→)の続編、あっという間に読み終えてしまいました。
原題は、
 Paganini's Ghost (パガニーニの亡霊)
こっちのほうが、断然わかりやすいです。

ヴァイオリン職人の主人公・ジャンニのところに
パトカー、アルファロメオ、装甲車、フィアット、メルセデス、もう1台のパトカー
という、なんとも仰々しい車の護送艦隊が現れるところから話はスタート。

「イル・カノーネ(大砲)」と呼ばれる、パガニーニ愛用の
グァルネリ・デル・ジェスが、
音がおかしい…と言ってジャンニのもとへ修理に持ち込まれたのでした。

この楽器を貸与され、持ち出しを認められたのが、
コンクールで優勝したばかりの新進気鋭のヴァイオリニスト、
エフゲニー・イヴァノフ。

線の細い彼、
押しの強さは第一級のステージママ、
彼との契約を目指す音楽業界のエージェントに、
美術品ディーラーに、高級宝石店の副支配人に…

金の豪華なケース、
ごくごく小さなヴァイオリンを収めたとおぼしき箱をめぐって、
複数の人が殺され、その謎を追うジャンニに、友人警察官。

読んでいくうちに、
パガニーニの人物像、時代の雰囲気が伝わってきます。
ナポレオンの妹である女公、エリーザ・バチョッキと恋仲だったとか、
歌劇場経営者に借金をして、そのお金を贈り物でチャラにしたとか、
歌劇場経営者の愛人が、のちのロッシーニ夫人になったとか。。。

こうした、クラシック界の過去の大物エピソードに、
ジャンニ自身、そして若いエフゲニーの身辺変化も絡んで、
話が展開していきます。わくわく、どきどき、スリリング♪

クラシック音楽好きの方、
ゴシップ好きの方に、おすすめです。
前作で、ジャンニとその周囲の人物関係が頭に入っていたこともあり
大変楽しく読めました。

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