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2015年5月28日 (木)

『ハリー・クバート事件(上・下)』

Photo ジョエル・ディケール (訳 橘明美)
『ハリー・クバート事件(上・下)』東京創元社 2014

これまた、同窓会誌の記事で知って手に取った本。
まさに血沸き肉踊るエンタテイメント小説で、
あっという間に読み終えました。
書名のハリー・クバートは、著名な小説家にして大学教授の名前。
「ぼく」~彼の教え子で新進作家のマーカス・ゴールドマン~が、
処女作がベストセラーとなった後、第2作目が書けなくなり
恩師ハリーに泣きついていったところ…
というのが、話の始まり。時は2008年。

ハリー若かりし日の恋の相手は15歳の少女。
1975年に行方不明となっていた彼女が、なんとハリー自宅の庭から
死体となって発見され、
容疑者となって連行された恩師ハリーを救うべく立ち上がった「ぼく」。

少女ノラは、聖女?あばずれ?それとも…
ハリーとノラの関係は?
ハリーのベストセラー作『悪の起源』の謎とは?

小さな町オーロラの住人たちの中に真犯人はいるのか?
次々に起こる事件と、ノラ失踪&殺人事件との関連は?

真相が判明したと思うや否や、また次なる謎があぶりだされます。
特に下巻のアップダウンたるや、すごいもので、
オセロゲームよろしく、白黒が反転していくストーリー展開。
クライマックス部は、おどろおどろしくて、
読み飛ばしたくなったりするのですけれど、
「先が知りたい」感はあおられます。

著者は1985年ジュネーブ生まれのイケメンで、
2012年に本作で本格的にフランス・デビュー。
そして、この作で高校生が選ぶコンクール賞など多数を受賞したとか。

主要人物だけでなく、
出版界で暗躍(?)するベストセラー仕掛け人、
的外れなコメントを繰り出すマーカスの母親など、
脇役の描き方も達者で、なかなか楽しめました。

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