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2015年3月12日 (木)

『悪医』

久坂部 羊 『悪医』 朝日新聞出版 2013

いまの医療小説なら、この作家!という評判を聞いて、
初めて読んでみました。久坂部 羊。

非常に読みやすく、かつ、
小説というよりドキュメンタリーのような印象を残す作品でした。
末期がん患者と、その主治医だった医者の二人の視点から描かれる
がん治療の現実、といった内容です。

がん治療の意味(抗がん剤投与は、がんを治す治療ではない等)、
医者の多忙な日々の現実、
身内がない患者が、がん進行とともにたどる道、
それぞれ、非常にリアルに迫ってきます。
淡々と描写されているだけなのに、凄みがあります。

「もう、これ以上できる治療はありません」
という言葉の持つ意味を、理解できたと思います。
そして、それをどう受け取るかは、人それぞれだとも思いました。
ただ、
医療技術と、人の心に着目したケア、それぞれ日進月歩である今、
こうした状況も変わっていくのかもしれません。

合わせて、
医療現場でのストレスが、軽減される方向に世が動いていくことも
期待できたらいいなあ…と思いました。

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