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2015年3月19日 (木)

『ヴァイオリニスト 20の哲学』

千住真理子 『ヴァイオリニスト 20の哲学』 ヤマハミュージックメディア2014

千住博(画家)、明(作曲家)とともに
「千住三兄弟妹(せんじゅ さんきょうだい)」と評され、
三人の中で一番早くプロ・デビューし、 活躍を続ける末っ子、
真理子氏の著作です。

実は私、真理子氏と同い年にあたり、
彼女の活躍ぶりは、同時代人としてつぶさに見てきた感があります。
小学生のころからテレビに出て演奏している彼女を見て、わたくし

「わお!音楽のプロって、彼女のような人なんだ~。私には無理!」

と早々に悟ったともいえるかもしれません…。
で、デビュー40周年を記念して発売されたという本書、
興味を持って手にとりました。

短い章に区切られ、
エッセイ風に「真理子のお言葉」(瀬戸内寂聴氏的な…)
が綴られていくような趣の本です。
個人的に、印象に残ったのは次の二点。

  • 「一生懸命」なんて生ぬるい。「がむしゃら」にやらなくては、求めるレベルには到達できない。
  • ヴァイオリニストは、楽器の手入れも仕事の一つ。気候、環境に合わせて、弦の種類、張り方にも目配りする。曲に合わせて弦を張り替えることもある。

芸術家が自ら「がむしゃら」と評するレベルの凄み、
具体的に弦ブランドを挙げ、種類も明記しての選び方指南ぶり、
……彼女の「まっすぐ」さが伝わります。
トピックはあくまで「プロの演奏家」の視点のみ。
私生活はシャットアウトというのも、ある意味、潔いお見事なスタンス。

えっと、なんだか、
「あなたの前にはひれ伏すしかありません」といった読後感でした。
生の人柄に触れて…というあたたかさは感じられなかったかなあ。
私のひがみも入っているかもしれませんけれど。(^-^;

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