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2014年11月24日 (月)

『逃げる幻』

ヘレン・マクロイ 『逃げる幻』 創元推理文庫 2014

1か月ほど前に読んだ本です。
最近、「ちょっと昔の物」系列にはまり込んでいる感あり

ですが、これもその一つ。
原作は、終戦の年1945年に出版されています。

舞台は大戦中のスコットランド。
休暇を利用して(秘めたミッションも担って)、
ハイランド地方を訪れたダンバー大尉が遭遇したのは
恵まれた家庭環境にあるはずの少年が、
家出を繰り返しており、そしてその周囲で殺人事件までも…
という展開。

出版社の宣伝文句によると
「目撃者の前で、少年が開けた荒野から忽然と消えた人間消失事件と、密室殺人」
ということになるのですが、
実は、そういったトリックは表層上のものにすぎず、
最後の最後に明らかになる真相は、まさに深層に及ぶもの。
ガツン!とやられます。

今、筆者が女性であるということに初めて気づきました。

読み終えてから、じわじわ、じわじわ、その重みが意識されます。
戦争って、一筋縄ではいかない、全体像は捉えきれていない
ということが実感される本です。
今現在も、同様のことがどこかで起きているに違いない
という予感すら覚えます。
今という時代の危うさ、しみじみ怖いです。

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

「家蠅とカナリヤ」読んだんですが、かなり前なので、あまり覚えていません。
女性作家はドロシー・セイヤーズなんてお勧めです。


ばんび様

こんにちは♫
おお、そうでした、そうでした!
ばんびさん、海外ミステリーにお詳しいのでしたねheart
「家蠅とカナリヤ」、これまた評判がよい作品ですねえ。
残念ながら、近所の図書館には入っていないみたいなので、
リクエスト出してみようかな。
また、おすすめの本など、是非お教えくださいねhappy01

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