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2014年10月24日 (金)

『女郎蜘蛛』

パトリック・クェンティン著

『女郎蜘蛛(BLACK WIDOW)』 創元推理文庫2014(白須清美訳)

この夏にハマった、ダルース&アイリス夫妻の推理もの(→
最終作とのこと。
前作では、戦争体験のトラウマで鬱になったダルースから距離をおいて過ごす中で、新たな恋に走るアイリス…
という構図だったのですが、本作ではなんと、よりが戻ってました。

で、女郎蜘蛛です。
おどろおどろしいタイトルですけれど、
これが何を指し示すのか…というのも一種の謎解きモード。
殺されていたナニーが実は…という筋かと思いきや!

またまた、ダルースが殺人犯その人と目されてしまい、
彼自らが真相を求めて奔走するのですが、
最後の最後まで、オセロよろしく、真相がくるくるひっくり返ります。
そういう意味で、上出来のエンタテイメント小説かと。
飽きません。

話は脱線しますが、
今、日本の都会に根付きつつある毒蜘蛛として話題の
「セアカゴケグモ」
って、背赤「後家蜘蛛」なんですね。「苔蜘蛛」じゃないんです。
「後家蜘蛛」=「Widow spider」
ってことは、
原題の「Black Widow」は、直訳すると「黒後家(蜘蛛)」。
ううむ。「女郎蜘蛛」のおどろおどろしさ消失、ですね。
なんか小者になっちゃったみたい。

このシリーズ、タイトルの翻訳のしかたも
いろいろ考えさせられて、面白いです。
1950年代の作ですが、いや、なかなか上出来でした。

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コメント

コンサートおめでとうございますshine
姉妹でご活躍って素敵ですね。

レッスンの合間に海外ミステリー^^
女郎蜘蛛、面白そうですね。創元推理文庫は大好きで
英国のちょっと古い物をよく読みました。
蜘蛛にちなんで紹介しましょう。

アイザック・アシモフと言えばSFっぽいのですが、
ミステリーも書いてます。
「黒後家蜘蛛の会」という短編シリーズがあるのです。
名前ぴったりでしょ^^
書評などで検索して見て下さいね。

ばんび様

私、海外文学に疎くて、アイザック・アシモフという作家、知りませんでした。
当然、「黒後家蜘蛛の会」という短編シリーズも初めて知りました。
書評、ググってみましたよ。
随分評判がよいのですね。
ぜひ今度読んでみたいと思います。^^
ご紹介、ありがとうございました~happy01

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