無料ブログはココログ

PIOの新ブログ

« イリーナ・メジューエワ@ショパン国際フェスティバル2014 | トップページ | ハインツ・ホリガー&新日本フィル »

2014年9月16日 (火)

『本屋さんのダイアナ』

柚木麻子 『本屋さんのダイアナ』 新潮社 2014

直木賞候補作となった作品。
思わず夢中になって、どんどんページをめくってしまう
そんな本でした。
そうやって本を読んでいた、少女時代のことを思いだしました。

前半は、
キャバクラの売れっ子美人シングルマザーを母に持ち、
自らも金髪にされているダイアナ(大穴)と、
出版社勤務・編集者の父と、センスある料理教室を開く母のもと
山の手のお嬢様として育つ彩子が、
お互いに相手に憧れを抱き、「腹心の友」となる小学時代の日々。

そんな二人が、
彩子の中学受験の折のすれ違いを原因として絶交状態となり、
それぞれに苦しい高校時代を経て、
彩子は大学進学、ダイアナは本屋への就職をめざし…

こうした時間軸のなか、
15歳になったら改名するというダイアナの決心は?
彼女の父親はだれ?どんな経緯が?
彼女の母親、キャバクラのティアラの真の姿とは?

こういった謎解きが絡まって、はらはら、どきどき、わくわく

16歳でダイアナを生んだティアラ、
人間としても、とても魅力的なのですが、
「こんな境遇って、ほんとにアリ?」とツッコミたくもなり…
でも、彩子の苦い大学時代や
ダイアナと実の父との再会場面などには
「砂糖菓子のような少女小説」とは一線を画する現実味も。

読後感は、はっきり
「ああ、おもしろかった!」
むかし、翻訳少女小説にハマった経験がある元・文学少女に
ヒットすること間違いなし、といった小説でした。

« イリーナ・メジューエワ@ショパン国際フェスティバル2014 | トップページ | ハインツ・ホリガー&新日本フィル »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« イリーナ・メジューエワ@ショパン国際フェスティバル2014 | トップページ | ハインツ・ホリガー&新日本フィル »