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2014年8月21日 (木)

『ミッドナイト・バス』

伊吹 有喜 『ミッドナイト・バス』 文芸春秋 2014

直木賞の候補となった作品です。
この作者の作品、私が読んだのは
『四十九日のレシピ』『風待ちの人』に続き3作目。

主人公は、新潟・東京間の長距離バスの運転手、利一。

学生結婚をした妻に去られて十数年、
長男・長女も社会人となり、これからの人生を自らのために…
と考え始めた矢先、長男が無職となって転がり込み…。

利一が現在つきあう東京在住の女性、
別れた妻、その父、また元妻の再婚家族
長女の交際相手、その家族、また仕事や趣味上の仲間、
そして長男。
それぞれに事情を抱える人々の日々が描かれます。
なかなか壮大なドラマです。

こう書くと、なんだか陰鬱な家族ドラマみたいですが、
流れる雰囲気はふんわり、透明。この作者らしい空気感です。
そして、今までに読んだ中ではいちばん
「先の展開が気になる」
ハラハラ・ドキドキ感もはらんだストーリーでした。
利一も、周囲も、美男・美女だらけだったりすることも
エンターテイメント小説性を高めているのでしょうが、
「読み始めたら止まらない」魅力にもなっていました。

テーマは家族、人間関係の再構築
というったところでしょうか。
コスプレ、ゲーム音楽、などの風俗も上手くとりこんでいて
説得力あり。
おすすめです。

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