無料ブログはココログ

PIOの新ブログ

« 区の花火大会 | トップページ | 自閉症の君が教えてくれたこと »

2014年8月16日 (土)

『人形パズル』『悪女パズル』

パトリック・クェンティン著

『人形パズル(Puzzle for Puppets)』創元推理文庫2013 (白須清美訳)
『悪女パズル(Puzzle for Wantons)』扶桑社2005(森泉玲子訳)


ダルース&アイリス夫妻の推理もの、第3作と第4作です。
第1作、第2作は「2時間ドラマ的」と評しましたが(→)、
第3作は、ハリウッドのアクション映画的、
第4作は、アガサ・クリスティを彷彿とさせる密室トリック的、
とでも言いましょうか。
二作ともに、
海軍の軍人となったダルースが、やっと休暇を得て
妻アイリスとの水入らずの日々を夢見つつ帰ってきたところ、
……殺人事件に巻き込まれて…、というお定まりの展開。

『人形パズル』は、
アイリスの従姉(人形創作者)が犠牲となり、
あろうことか、ダルースがその犯人として指名手配されるところからスタート。
犯人の魔の手から女性を守ろうとして、逆にその殺害現場に居合わせることになったり、
ダルース、アイリス二人そろって地下室に監禁されたり、
まさに、めくるめく展開。
銃やら殺人飛び道具やらも続々と投入されて、
映画「バッドマン」のジョーカーを思わせる人物まで登場します。
犯人臭い……という登場人物の目星はつくのですが、
どういう因果でそうなったのか、は最後までわかりませんでした。

『悪女パズル』は、
百万長者の美しい独身女性の別荘に宿泊中、
招待客の女性が次から次へと殺されて……という展開。
ダルース&アイリスを含めて、合計6組のカップルの
どろどろしい愛憎劇に、殺人が絡んでいくというのに、
なぜだか明るく軽い雰囲気。重苦しさはありません。
今回は犯人の目星はつかず、
最後の最後に、まさにパズルを解くごとくスッキリします。
今回は助っ人無しで、ダルース&アイリス、大活躍。


戦中の大富豪のスケールの大きさとか、
当時のジェンダーの問題なども、ちょっと気になりつつ、
娯楽的推理小説の王道を行く作品だな~と思いました。

« 区の花火大会 | トップページ | 自閉症の君が教えてくれたこと »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 区の花火大会 | トップページ | 自閉症の君が教えてくれたこと »