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2014年8月17日 (日)

自閉症の君が教えてくれたこと

昨日、家人がつけっぱなしにしたTVで
たまたま始まったNHK番組に、思わず見入ってしまいました。

2007年出版「自閉症の僕が跳びはねる理由」の著者、
自閉症の
東田直樹さん(出版当時13歳)と、
自閉症の息子を持つアイルランド人作家でこの本の英訳者

デヴィッド-ミッチェル氏、
さらには、この本を読んだ人々を追ったドキュメンタリー。

自然で内容ある文章をものす東田さんですが、
口頭で会話をすることはたいへんに困難で、
飛び跳ねたり、意味のない同じ言葉を繰り返したりするのが日常。

たまに見かけます、こういう方を電車の中などで。

知識がなかった私は、こういう方を「精神的に壊れてしまった方」
のように思っていたのですが、この意識を覆されました。

ご本人による説明を抜き書きすると(私の記憶違いもあるかもしれません)

pencil ちゃんと考えているのに、それを外に表現することができない
pencil 記憶は1本の線ではなく、点が散らばっているようなものなので、それを掻き集めることがとても大変

pencil 話すことは困難なのにキーボードを使えば文が作れるのは、散らばった記憶を一つ一つ目で確かめながら構成できるから

ご本人の了承を得ての、脳のMRI検査でも、
脳の言語野と他の領域を「つなぐ」箇所に異常が見られたそうですが、
注目されたのは、
彼の場合、「感情」をつかさどる部分が非常に発達していたことで、
おそらくは、機能的に欠けている部分を補おうとしての発達だろう、と。
たしかに目の見えない方の鋭敏な聴覚などを考えれば納得です。

また、彼の発言で印象に残ったのは、

pencil 最も嫌なことは、周囲の人が自分のせいで犠牲になること。
自分の辛さは我慢できるが、これは我慢できない。
pencil 一番幸せだと感じるのは、昔は自然と一体化するときだったが、
今は家族といっしょに笑っているとき。

今まで私、
「ありのままで」「世界に一つだけの花」「みんな違ってみんないい」
とかいう表現には反感を覚えていたのですが、
(だってそれは、努力軽視、進歩放棄につながる気がして…)、
さらに深い意味に気づかされました。

また、商業ベースとは無縁に、
一冊の本が世界に受け入れられていく経緯、潮流についても考えさせられました。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

まぁ!なんと興味深い番組なのでしょう。
見損ないましたが、きっと再放送されますね。
もしくは「オンデマンド」でみられるでしょうか?
「オンデマンド」って、まだ試したことないのですが…。

ananさん

こんにちは。
今、ググってみましたが、この番組はまだ再放送の予定はなく、
オンデマンドでも配信されていないようです。
オンデマンドは、見逃した番組が見られるシステムですが有料で、
決められた期間内限定になります。
私もまだ、試してみたことはないんですが。coldsweats02

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