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2014年6月20日 (金)

『春、戻る』

瀬尾まいこ 『春、戻る』 集英社 2014

疲れたときに読む本として、お奨めです。

和菓子屋の山田さんとの結婚を控えている30代のさくら。
彼女の前に突然、自らを
「お兄ちゃんだよ、お兄ちゃん」
と名乗る、20歳ぐらいの若い男性が現れます。

さくら自身には、彼と会った記憶はないというのに、
実に親しげに振る舞い、頻繁に身辺に表れる彼。

誰が見ても年下なのに「お兄ちゃん」と名乗ることも変なら、
どこでつながりがあるのかも判然としないというのに、
すんなり彼を「さくらの兄」として受け入れる婚約者、山田さん。

さくらと「お兄ちゃん」。
さくらと山田さん。
山田さんと「お兄ちゃん」。
そして、
さくらと「お兄ちゃん」と山田さん。

それぞれのコミュニケーションが、ふんわり、ほのぼの、
それでいてコミカルに描かれ、心があったかくなります。

実は、途中から、さくらと「お兄ちゃん」の関係は
なんとなく見えてきてしまうのですが、
彼の登場によって、
山田さんとさくらの関係も変化していく様子が、
なんともイイです。

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