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2014年2月 1日 (土)

『まほろ駅前狂騒曲』

三浦しをん 『まほろ駅前狂騒曲』 文藝春秋 2013

『まほろ駅前多田便利軒』(2009)
『まほろ駅前番外地』(2012)
に続く、多田&行天、便利屋コンビの面白日常を描く作。

第1作は震災直後に読んだので、もう2年も前。
当時、ブックレビューを書かなかったのですが、
たいへん面白く読んだことは覚えています。
(細かな筋は忘却の彼方…汗)

今回は、行天の過去、暗い子供時代のことが
徐々に明らかになります。
HHFA(Home and Healthy Food Association)
という、野菜生産&販売会社とのかかわりの中で。

行天のことばが胸に残りました。

■入院中の曽根田のばあちゃんへ言い放ったことば。
「あの世なんてないよ」
「でも、俺はあんたのこと、なるべく覚えているようにする。あんたが死んじゃっても、俺が死ぬまで。それじゃだめ?」

■HHFAの活動にのめりこむ親のことで悩む少年へのことば。
「大事なのはさ、正気でいるってことだ。おかしいと思ったら引きずられず、期待しすぎず、常に自分の正気を疑うってことだ」
「正しいと感じることをする。でも、正しいと感じる自分が本当に正しいのか疑う」

そして、少年はその後、この行天の言葉を一生忘れないと
つぶやくのです。曽根田のばあちゃんへの言葉とリンクするように。

多田のほうはというと、彼の恋愛が大きく動き出すのですが、
……こちらにはあまり心動かされなかったかも。

楽しく読めましたが、わくわく感は第1作のほうが大きかったかな。
ま、読み手の精神状態が大きく作用しているのかもしれませんが。coldsweats01

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