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2013年12月 7日 (土)

『祈りの幕が下りる時』

東野圭吾 『祈りの幕が下りる時』 講談社 2013

『赤い指』『新参者』『麒麟の翼』などの
加賀恭一郎シリーズ最新作です。

今回、加賀は捜査担当者としてではなく、
失踪したまま亡くなった加賀の母の遺品と
殺人事件のある一面との関連性に気づいたことから
…いわば、個人的事情から…事件に関わるようになります。

その事件のキーパーソンとなるのが、
明治座で評判の舞台の演出家である女性。
タイトルの「祈りの幕が下りる」とは、
この舞台が終わることと、加賀の母への祈りが一段落する
ということを掛けているのだと思います。

事件そのものの真相とともに、
母への思い、父への思い、家族とは…というのが
この小説のテーマになるのでは。

原発労働者(下請け、孫請け会社に雇われて働く労働者)
のありようなども描かれていて、社会を糾弾するかの視点も。

例のごとく、先が気になっての一気読みとなりましたが、
単に筋を楽しむだけでは終わらない、深い内容でした。
加賀という人間の描き方にも、いっそう奥行が出たように思います。

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