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2013年11月12日 (火)

『桜ほうさら』

宮部みゆき 『桜ほうさら』 PHP研究所 2013

ううむ。と唸りました。
宮部みゆき、さすがです。
物語展開、うますぎます。

心優しい父が濡れ衣により死に追いやられ、
それを機に江戸に出てきた若い侍、古橋笙之介。
父の死は、出身の小さな藩を揺るがす大事件の布石か?
…笙之介、藩のさる筋からある調査の密命を受けて、
深川の長屋に居を定めます。

メインはこの謎解きで、
最終章でその謎が明らかになるのですが、
はっきり言って、この部分は暗くて血なまぐさくて…。

個人的には、第1~3章で、サイドストーリー的に描かれる
長屋の人々が絡んだ人情味あふれる小さな謎のほうが、
ずっと味があっていいと思いました。

小さな謎も含め、「家族…幼い頃からの生い立ち…の確執」
というのが、全体を貫くひとつのテーマかもしれません。

いずれにしても、読み始めたら止まらなくなる物語である
ということは太鼓判です。
図書館に予約して待つこと半年、読破に2日でございました。

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