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2013年6月21日 (金)

『ソロモンの偽証 第3部』

宮部みゆき
『ソロモンの偽証 第3部 法廷』新潮社 2012年10月

図書館で400人待ちだった第3部(第1、2部→)、
意外に早く、1ヶ月で回ってきました。
(1→2→3巻の順に借りる設定での予約者が多かったため、
かなりの人数を飛ばして回ってきたものと思われます。^^)

さて、中学生の死をめぐる真相は、
第2部で読者が類推できる線に沿ったものなのですが、
法廷の中学生検事がその真相に気づくのは、
巻末近くになってから。

「真相を暴く」点に焦点が置かれているのではありません。
事件と絡んできた多くの生々しい人間たち、
……
虐げられ、嘘をつかずにはいられない者、
嫉妬のあまり平常心を失ってしまう者、
仲間内の上下関係のしがらみに苦しむ者、
傲慢な態度しかとれない者、
すぐに卑屈になってしまう者、
……
こうした人々、登場してきたすべての人々に、
救いが見える結末を。
中学生達が、いかにしてそんな法廷を作り上げるのか。

傷つき、悩みながらも協力し、
真摯に裁判に取り組んできた中学生達、
彼らの素直な反応、思いやり、そして成長ぶりに
胸が熱くなりました。

単なる「推理小説」ではありません。
読んでよかったな、と思いました。


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