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2013年5月17日 (金)

『ソロモンの偽証 第1部 第2部』

宮部みゆき
『ソロモンの偽証 第1部 事件』新潮社 2012年8月
『ソロモンの偽証 第2部 決意』新潮社 2012年9月

図書館へ予約を入れて待つこと半年以上。
1冊600ページ以上の本が2冊、どどんと回ってきました。

クリスマスの朝、
男子中学生が、通う中学校の屋上から落ちた
と思われる姿で、半ば雪に埋もれた死体となって発見され…。
というストーリー。

タイトルどおり、
第1部は、
その事件が学校でどう扱われ、マスコミでどう報道され、
地域社会が、その中学校の生徒が、どう巻き込まれるかが
描かれます。

第2部では、
亡くなった中学生の同級生たちが立ち上がり、
事件の真相を明らかにしようと、
夏休み期間の課外活動「学校内法廷」を開廷しようとして、
その準備に奔走する姿が。

本が大部であること、長いこと、まったく意識させません。
決して「めくるめく」スピードではなく、
一つ一つ丁寧に描かれ、説明されていくのですが、
冗長さも、まどろっこしさも感じさせません。

学校内部の人間関係、
…教師間の関係、教師と生徒、教師と親、学校と地域社会…
それはもう、リアルです。さすがだなあ。。。
第2部の、生徒の内面や成長ぶりの描き方も見事。
優等生、目立たない生徒、いじめられ歪んだ生徒、典型的不良。
彼らが、それぞれ懸命に生きている姿が描かれます。
教師のはしくれとして、身につまされる警句もあちこちに。

小説は、
クリスマスイヴの夜、電気店の主人が店の前の電話ボックスで
電話をかけ終えて、心細そうに歩み去る少年を見た
というエピソードから始まります。

このエピソードが事件の鍵を握るのだろう、と思っていたところ、
案の定
第2部後半で、この少年は電気店主人が思い込んでいるように
「自殺した少年自身」なのではなく、実は……
と思わざるをえない展開が。

実は私、第2部の初めのほうで、このことに気づいていまして、
「おっ。私、結構、勘がいいかもっ」
な~んて思ったのですが、
なんのことはない、結構はっきり、ほのめかされちゃってました。

この小説、
『第3部 法廷』で完結するのですが、
この巻、図書館の予約では未だに400人待ち…(ToT)。

順番が回ってくるまで、内容を忘れないようにしなくては。

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