無料ブログはココログ

PIOの新ブログ

« 行く春や~つつじの生垣~ | トップページ | 『ツリーハウス』 »

2013年4月10日 (水)

『和僑』

安田峰俊
和僑-農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人-』

角川書店2012

1982年生まれという若手ライターによるルポ。
大変おもしろく読みました。

サブタイトルそのままに、「華僑」ならぬ「和僑」…

中国に赴き、そこで生きる日本人を描きます。

「おしとやかで男性を立てる」日本女性として
マカオで働く
風俗嬢のメンタリティは、

バックパッカーとして外国を旅し、トラブルを楽しむ若者の
それと共通する、とか

上海の日本人向け高級マンションで暮らす駐在員家族は
専業主婦の奥さんを前提とした「古きよき時代の日本」
の麗しき桃源郷である、とか

中国の少数民族の女性を妻とし、家族を持って
本物の田舎で、地元に溶け込んで生きる36歳の男性は、
「日本よりも中国の方が自由で暮らしやすい」
と感じている、とか。

筆者は、さまざまな人々に会った結果と
自らの体験から、次のように言います。

「中華人民共和国」と「中国」は別物である、
香港や台湾や南方の広東省の住人にとって、首都・北京は
「北方の野蛮人どもの住む単なる田舎町」にすぎない、
中国共産党の作った国家「中華人民共和国」とは
無限に近い広がりを多様性を持つ中国のごく一部にすぎない。

そうなのか~。

納得してしまう分析、洞察がいっぱいあり、
かつ、楽しく読めました。

« 行く春や~つつじの生垣~ | トップページ | 『ツリーハウス』 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 行く春や~つつじの生垣~ | トップページ | 『ツリーハウス』 »