無料ブログはココログ

PIOの新ブログ

« ユジャ・ワン ピアノ・リサイタル | トップページ | 新緑 »

2013年4月27日 (土)

 『空の拳』

角田光代 『空の拳』 日本経済新聞出版社 2012

タイトルの「拳」の意味するところは、ボクシング。
出版社勤務の空也、文芸部を希望するも、
なぜかボクシング雑誌編集部への異動が決まり……
というストーリー展開。

ハードカバー485ページという大作。
私、ボクシングには興味がなく、
読む気もあまりなかったのですが、
たまたま図書館で見かけて読み始めたら…ハマりました。

実に多くのテーマが。

他のプロスポーツに比べて注目度も収入も低く、
死とは隣り合わせで、痛い思いもするボクシング。
それに賭ける人のモティベーションとは何か。

経歴詐称の罪とはどの程度のものか。
些細なことに対して正論を掲げ、
非難の声が高まるのは、喜ぶべきことなのか。

強さとは何か。その尺度は何か。

応援する人々、応援したくなる気持ちとは、
どのように生まれるのか。

ボクシング雑誌編集に携わり、
ボクシングジムにも通ったということは、
空也の人生にどのような影響を及ぼすのか。

また、単純に、
私はボクシングという世界をまったく知らなかったので、
いろいろな「そうなんだ~」があって、楽しかったです。

読ませます。
そして、考えさせられます。
角田光代、さすがだと思いました。

« ユジャ・ワン ピアノ・リサイタル | トップページ | 新緑 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ユジャ・ワン ピアノ・リサイタル | トップページ | 新緑 »