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2013年2月11日 (月)

『なんらかの事情』

岸本佐知子『なんらかの事情』筑摩書房2012

複数の友人がブログで絶賛していたエッセイ。
どれどれ、私も…と読んでみました。

実は私、前作『ねにもつタイプ』も読んでいたのですが、
世に言われるほど“抱腹絶倒”……とは思えず、
微妙な空気感に“ちょい苦笑”、といった感じだったので、
拙ブログでは取り上げませんでした。

さてさて、それで本作。
なぜだか自分でもよくわかりませんが、
今回は次の作に、大いにウケてしまいました。
冒頭からちょっとだけ引用してみます。

「素敵なアロマ生活」

 こんな私でも、ごくたまに素敵生活へのとば口が目の前に開けるときがあ る。
 ある時それはアロマテラピーだった。
(中略)

 三か月ほど経ったある日、青山のお洒落アロマショップで、衰えた気力を高め魔除けの効果もある十グラム九千八百円のヤロウというオイルを買おうかどうしようか逡巡していたら、頭の片隅でふとこんな声がした。

  アロマでごわす。

 その瞬間、めに入るすべてのものが、ごわす化した。ヤロウでごわす。ダマスク・ローズでごわす。ポットでごわす。ショップでごわす。お洒落でごわす。青山でごわす。(後略)


いかがですか?
私は今これをタイプしながらも、湧き上がる笑いを抑えるのが大変でした。私の笑いの琴線、どこか狂っているでしょうか。。。
筆者はこれを「ごわす様」と呼び、「ごわす様」には「ごんす」「がんす」「やんす」「でげす」などの仲間がいることもわかったのだそうです。そして、ハーブ生活もでげす化されたのだとか。

こういうノリがウケる方、ぜひお読みください。

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