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2013年2月24日 (日)

『レ・ミゼラブル 百六景』(1)

鹿島茂
『「レ・ミゼラブル」百六景~木版挿絵で読む名作の背景~』
文藝春秋1987

(文春文庫2012)

話題の映画を見て、
筋に納得いかない点がいくつかあったため、
原作を読み直そうかな~と思っていたのですが、
その大部さ(異様に分厚い文庫本が2巻?3巻?)
を思い、二の足を踏んでいたところ……

いい本を発見!

それが標題の本です。
今は新装文庫版が出ているようですが、
初版のほうのハードカバーを図書館で借りました。

実はまだ読み終えていないのですが、
初めのほうを読んだだけでも、目からウロコです。

まず、作品の意図、それは当然
「レ・ミゼラブル(惨めな人々)」。
その意味が、木版画の絵を通じて生々しく伝わってきます。
ミュージカルのポスター、チケットの図柄となっている、
箒を抱えたコゼット。
その原画が、本作でとりあげている木版挿絵です。

筆者は、まえがきで
「ユゴーは単に貧困によって虐げられた弱者ばかりでなく、
貧困が生み出すあらゆる悪を、
被害者も加害者もひっくるめた形で描き出すつもりだった
のではなかろうか」
と述べていますが、そのとおりだと思います。

惨めな人々。

その男性の典型版がジャン・バルジャン。
=貧困ゆえの軽微な罪で悲惨な目に遭い、縛られる。

女性の典型版がコゼットの母、フォンティーヌ。
=裕福な大学生に弄ばれる貧しい縫子。
 子どもができれば、髪を歯を売り、売春婦となるしかない。

本来なら、読み終えてからレビューすべきところですが、
「レ・ミゼラブル」という検索ワードで
拙ブログを訪問してくださる方が多いようなので、
まずは紹介文を……と思って書いてみました。


【追記】
この続きは、2/26の記事へ→(

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