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2013年2月 4日 (月)

『やわらかな心をもつ ぼくたちふたりの運・鈍・根』

小澤征爾・広中平祐 (プロデューサー 萩元晴彦)
『やわらかな心をもつ ぼくたちふたりの運・鈍・根』
新潮文庫 1985 (2005 第18刷)

日本を代表するこのおふたり、
なんと小澤氏があの『ボクの音楽武者修行』に書かれた、
スクーターでヨーロッパ入りされた当時からのお知り合いなんですね。
パリの会話教室でともに勉強されていたとか。
その後、小澤氏が数々の賞を受賞、初めてボストンの地を踏んだとき、
空港まで出迎えたのも、当時アメリカで教鞭をとられていた広中氏。

そのお二人が、1976年、テレビ曲の企画で対談された記録が本書。
もう40年近く前(!)のものですが、今読んでもみずみずしいです。

本書のタイトル、なるほど、うまいと思います。
さまざまな話題について話しておられますが、
お二人がそれぞれに出会った「運」、
広中氏が頻繁に言われる「僕、鈍いからさ…」という「鈍」、
小澤氏が頻繁に出される「集中力」の「根」、
本書の内容は、これらに集約できます。
(広中氏が「運・鈍・勘」と言われたのを、プロデューサーの萩元氏が「運・鈍・根」に訂正されたのですが)

印象に残った箇所を、例によって列挙します。

・パシィビアランス=もうとにかく一生懸命最高のものを出そうとしている態度
そこには美しさがある。
それを聞いているだけで、非常に気持ちいい。
なにかインスピレーションが湧いたような感じ。(広中氏)

・音楽の演奏家にとって、非常に大事なのは、
集中力があって、しかも集中したときに、自分がもっている情熱というか気持ちを、……その気持ちを集中したところでいちばんよく出せること。(小澤氏)

・集中力とは、やっぱり努力。訓練を受けてできるようになる。(小澤氏)

・競争心、ほかと比べて自分がどうか、という態度は小賢しい。
自分のペースで進んで行って、なんとか自分独自のものを築いて行く方が、長い目で見ると得になる。
他人の成功に対して神経過敏な人は大変。私は鈍いから大丈夫。(広中氏)

***********************

大上段に構えていないのに、
人生の深い真実を捉えているな……と思います。

本書の最後の部分で、お二人とも、父上を亡くされたショックを、
それがご自身の生き方に与えた影響について熱く語られ、
お互いに強く共感されていたのも、大変印象的でした。

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コメント

おはようございます。

運・鈍・根と、扇子に揮毫していた、将棋指しが居たのを思い出しましたconfident

幸運と根気と、鈍いくらいの粘り強さの三つが必要であるということですか・・・
運にさえ、恵まれればね・・・

今日、明日と、面接が続くけど・・・


追伸 今晩は、時間が不明との事でしたが、
もし、短時間でも時間が取れるようでしたら、つぶくださいm(_ _)m

こんばんは。 追伸の部分は、無視してくださいcoldsweats01

予定通り、明日、打ち合わせましょうm(_ _)m

R.Ptermiganさん

レスが遅くてすみません。m(_ _)m
先程はどうも。
面接の幸運を祈ります。人間万事、塞翁が馬っ!

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