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2012年11月28日 (水)

『ナミヤ雑貨店の奇跡』

東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇跡』角川書店2012

図書館へ予約を入れて半年以上。
未だ順番は回ってきていないのですが、
なんと家族が書店で買ってきていました。

大人のためのメルヘンだなあ~
というのが読み終えての感想です。

東野圭吾の作品、
今までもっぱら、刑事、犯罪、謎解き、といったものばかり
読んできたのですが、こういうものもあるのですね。

といっても、やはりストーリーの中に
謎解きの要素はしっかり入っていて、それが楽しいのですが。

たまたま、古びた雑貨店に逃げ込んだ「こそどろ」の若者三人組。
夜明けを待つうちに、
郵便受けに放り込まれる手紙が、悩み相談の手紙で、
それも、何十年も前の過去からのものだと気づき…
そのうち、

「ナミヤ雑貨店」の郵便口に「悩み相談」が投函される
→店主による相談の回答が、「牛乳箱」に入れられる
 →相談主が回答を回収する

という流れが過去に評判になったことが明らかに。
謎解きとともに
時間をゆきつもどりつ、視点を変えつつ、
ストーリーは進みます。

この若者たちと、相談者との関係は?
過去と現在がつながる「タイムマシン」的存在となった店とは?
回答しつづけた店主とは?
相談者が何らかのかたちで縁を持つ児童養護施設「丸光園」とは?

このあたり、悩みと回答、というストーリーラインを守りつつ
徐々に謎を解き明かしていくお手並み、お見事です。
希望に満ちたエンディングも。

読者をがしっとつかんで放さず、
最後には心をほこっとあったかくしてくれる、そんな物語でした。

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