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2012年10月 5日 (金)

『平成猿蟹合戦図』

吉田修一 『平成猿蟹合戦図』  朝日新聞出版 2011

『横道世之介』に続けて、吉田修一の作品を読んでみました。
『平成猿蟹合戦図』、エンタテイメント小説でした。

新宿・歌舞伎町の路地に、赤ん坊を抱いてうずくまる若い女性。
彼女の描写から物語は開始されます。
そして、続々と、ある意味脈絡もなく繰り出される、大勢の人々の日常。

・長崎から赤ん坊連れで上京した若い女性
・新宿で働くホスト
・韓国クラブの雑用係として働く若者
・韓国クラブのママ
・著名なチェリスト
・チェリストのマネージャー
・秋田で一人暮らしをする老婆
・チェリストの兄、姪

正直に言って、こちらが「脈絡がない」と感じるあいだは、
読むのが少し辛かったです。

でも、最後5分の1ぐらいになってからの盛り上がりは素晴らしく、
すべてが一つにつながっていく様は、スカっとする爽快感。

「蟹」が大勢で「猿」に復讐を挑むさま、そして、
若者たちがどんどん前向きになり、ぐんぐん成長していくさま、
お見事でした。

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