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2012年9月13日 (木)

『麒麟の翼』

東野圭吾 『麒麟の翼』 講談社 201112_0913kirin_2


「加賀恭一郎シリーズ」の第9弾。
図書館に予約して、待つこと半年以上。
でも、それだけの価値があると思いました。

胸に刃物が刺さったまま、東京、日本橋の上まで歩いてきて、
そこにもたれかかって死んだ男性。
彼の持ち物であったカバン、財布を持ち、警察の尋問から逃げて
交通事故で死んだ若者。

被害者、被疑者、ともに死亡し、この殺人事件の経緯の裏付けが難航する中、
単なる「物取り」事件として片付けようとする警察。

もちろん、そんな単純なストーリーでは片付かない、背後に隠れた事実。
それを、加賀恭一郎が、地道な聞き取り調査で徐々に明らかにしていきます。

・派遣切り
・労災事故隠し
・ブログを通した交流

といった、現代の世を映す事象を取り上げるとともに、

・神社めぐり
・三回忌の法要
といった、伝統的な営みもまた、事件を解きほぐす鍵に。

底流にずーっと流れるのは、親子のあいだの愛情。思いやり。
この作品でもまた、
クライマックスに向かうにつれて、若い世代へ向けた前向きなメッセージが。

あっという間に読み切りました。
そして、強い印象が残りました。
タイトル、秀逸です。

 

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