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2012年5月24日 (木)

『昭-田中角栄と生きた女-』

佐藤あつ子 『昭-田中角栄と生きた女-』 講談社 2012

新聞の書評で見て、手に取りました。

著者は、「越山会の女王」と呼ばれた佐藤昭と、田中角栄との間の娘。
この特殊な生育環境のために苦しんだ著者が、
母の死後になって初めて、両親の真の姿を知りたい、という自らの欲求に従い、
母亡きあとの身辺整理をする中で知った事実を書き記した作です。

著者の数奇な体験が語られ、
その中での「なぜ」があり、
その答えが明かされる……という流れは、大変わかりやすく、一気に読了。

1960年代生まれの私、
世間で取りざたされた田中角栄、そのだみ声、体感として知っています。
「黒い金にまみれ、汚職でかせいだ、立身出世物語の男」
といったイメージを持っていましたが、
やはり、多くの人に愛されるだけのキャラクターだったのだなあ、と納得しました。

「就職あっせん担当」の秘書がいて、何千人(だったかな?)の就職の面倒を見た。
そういう相手は選挙の時、有給をとって、身を粉にして選挙活動に汗を流してくれる。
……なるほど。そういうからくりだったか!
ほんと、人情の世界、浪花節の世界。

私、今の世「平成」を見ていて、
「おおお、感じる違和感……私はやっぱり昭和の人間」
などと思ってきましたが、「昭和」って、一筋縄ではいきませんね。
「昭和の人間」、一つの典型はこの角栄かも。
実力、才気、意欲と使命感で、のぼりつめていくことができた時代。


覗き見趣味ともいえる興味も満足させつつ、
いろいろ、納得したり、考えさせられたりもしてしまう、なかなか奥深い本でした。

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