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2012年4月25日 (水)

『追想五断章』

米澤穂信 『追想五断章』 集英社 2009

この作者の本、いくつかシリーズで読みました。
高校生のグループが謎解きに挑むといったもの、
個性あふれる人物たちの、軽妙な会話の流れが楽しい作品でしたが、
この小説は趣が異なりました。

全体的に色調が暗いです。
主人公は、家庭の事情で大学を休学し、叔父の営む古書店を手伝う青年。
そこに「故人の父が密かに発表していた小説五断章を探してほしい」
という女性が現れ、大学復学のお金を手に入れようと、青年は依頼を引き受けます。

調査を進める中で、自らを見つめ直す主人公。
徐々に明らかになる、依頼人、そしてその父の暗い過去。
五断章の小説全てが、結末を隠した「リドルストーリー」である意味は?
これらの小説で筆者が伝えたかったものとは?

最後のどんでん返しが見事です。
冒頭が、依頼人の小学生時代の作文であったことの意味も、
最後になって明らかに。

凝った作りのミステリーでした。
ただ、凝り過ぎて、私はちょっと消化不良かも…

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