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2012年3月26日 (月)

『女神のタクト』

塩田武士 『女神のタクト』 講談社 2011年

表紙のたたずまいからして、
漫画チックな、ドタバタ劇なのだろうな……と予想しつつ、
気分転換の軽い読み物として、ちょっと読んでみようか、と手に取りました。

ストーリー展開は、まさに、漫画チック。ドラマチック。
恋人と別れ、職場から解雇もされた30歳の主人公・明菜が、
あてもない旅で偶然訪れた海岸で、ある老人に「成功報酬」を約束されて引き受けた仕事が、

ある青年(実は、一時は名を馳せながら、なぜか指揮台を去った若い指揮者)を、
地方オーケストラ再生のため、その音楽監督に就任させるべく、引っ張って来る

というミッション。
ここから、
このオーケストラのメンバーたち、支える裏方、裏方の一員となった明菜自身、
そして彼女がひっぱってきた音楽監督・拓斗の
演奏会実現へ向けた、どたばた活劇が始まる、というストーリー。

明菜、拓斗、海岸で出会った老人、
無茶苦茶なパーソナリティに見える、オーケストラの裏方たち、
個性派の楽団員たち、
彼らが、音楽にかける情熱といったものが、徐々に明らかにされるとともに、
オーケストラの演奏会を実現させるためには何が求められるのか、といった
一つ一つの手間、手続き、なども描かれます。

軽い読みものではありますが、
なかなか、よくできた小説です。
終盤に向けては、思わず涙ほろり、感激じわり……でありました。

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