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2010年12月12日 (日)

『田舎の紳士服店のモデルの妻』

宮下奈都 『田舎の紳士服店のモデルの妻』

読む前は、「田舎の紳士服店の、”モデルの妻”」かと思っていたら、
実は、「”田舎の紳士服店のモデル”の妻」でした。モデルは夫です。

恋焦がれて結婚した夫が、知らぬ間に鬱病になっていて、
東京から、夫の郷里である北陸の町に移り住むことになり…という展開。
その夫が、郷里で紳士服のチラシ・モデルをした、というわけです。

共感を覚えたのは、東京時代の「ママ友」との軋轢。

 それにしても、幼稚園帰りに何人かでお茶するとき、何かを吐き出したことなどあっただろうか。(中略)いつか何かに実を結ぶかと淡い期待を抱いてお茶につきあってきた結果が、今、採点されて返ってきたのだと思う。のどかな午後、大きな銀杏の木漏れ日の下で向かいあっていながら、すでにこの人に、これからもこの幼稚園にいることのできる人たちに、自分たち親子は切り捨てられている。

こういうディテールの描き方、「うまいなあ…」と思いました。

ただ、ストーリーとしては、いまひとつ共感できませんでした。
かつてのアイドル歌手とのプラトニックな恋愛って……???

印象に残ったのは、この北陸の町の方言!
たぶん私の両親のふるさと。祖父母や従姉弟たちの住む町の方言です。

「あらあ、一歳け?あんよはどうしたんやの?」 (初対面の隣の人)

「ほな、頼んだざ。点も入るでの。しっかり練習しといての」
(地域運動会に誘う町内会の人)

自分が住んでいたわけでもないのに、
方言に”思いっきり反応”してしまう自分……我ながら意外でした。

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