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2010年1月17日 (日)

角田光代『森に眠る魚』

「ママ友」5人の物語。
女性5人とその子どもたちの名前が頭に入るまで、ちょっと難儀しますが、
ストーリーが動き出すと、一気に読めてしまいます。

角田光代の本は、今までにも何冊か読んでいますが(→
ごくありふれた日常生活に潜む毒を暴きだす、ストーリーテラーの面目躍如!です。
彼女の初期の作品『空中庭園』を彷彿とさせます。

5人の女性(冒頭では、すでに母親になっている者も、その予備軍も…)が、
めぐりあわせで知り合い、子供を通して「ママ友」となり、
出会った当初は、それぞれが友達関係に幸せ感をかみしめていたというのに、
何を契機としてか、疑心暗鬼、探り合い、の関係へ。。。

10数年前?の、いわゆる「お受験殺人」をモチーフにしていることに途中から気付きましたが、殺人に至ったのか否か……
また、ざっと斜め読みしてしまったためか、
タイトルに込められた意味に「なるほど!納得!」とはいきませんでした。
森の暗渠に閉じ込められ、自力では脱出できず、考えるべきことに目をつぶる者たち……といったイメージでしょうか?

私自身、一番暗くて「森の奥」だったのは、幼稚園ママだった時代です。
このあたりをえぐり取る筆力、さすがです。

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

そうそう、カクタさん
”イマドキ女性”(勝ちグミも負けグミも)のココロのもやもやと家族の欺瞞を書かせたら右に出るものいない・・・!(あ~~、女性の怖さ、でいうと唯川恵さんもけっこう抉ってくれるけど)と思わせる作家さんですよね

『森の奥』かぁ・・・・
都会じゃ、小学校お受験、中学校お受験あたりが一番熾烈なんでしょうね
それを過ぎてしまえばもう、あとはおのずとカテゴライズが終わっちゃうって言うか、ランク付けが為されてしまってる・・・というか

アタシの場合は、子どものことに一喜一憂する間もないくらい、夫婦関係、ツレアイの就業意欲、就業状況がめまぐるしく
お蔭で”ママ友”達との軋轢やいざこざを抱える間もなく、一方的にママ友や旧友たちに支えてもらってそれぞれの時期をなんとかやり過ごしてきた・・・・と言う感じがします
そんなアタシから見れば『森の中の魚』は、満たされた幸せな水槽の中で、水のない生活を夢見て水槽から飛び出そうとしている美しい熱帯魚に見えます

子どもが赤ん坊の頃からのママ友と、やっと温泉旅行に出掛けられるようになったことを、本当に嬉しく思います
今「森の中」にいるママさんたちにも、きっとそういう日が来るはずなんですが、トンネルの中にいるときには、トンネルの出口があるってことにすら想いが至らずに、暗闇の中に座り込んじゃうんですよね・・・・
先を照らしてくれる”先達”こそあらまほしきもの、なのですが。。。。

>華音さん

「子どもが赤ん坊の頃からのママ友と、やっと温泉旅行」
って、なんと素晴らしい!
私は、ものの見事に「赤ん坊の頃のママ友」全員と自然消滅(決裂も含む)状態です。
「子ども」を介してのつながりって難しいですね。
PTAが縁で知り合った友達とは長く親しくつきあってますが、子ども同士は学年も違い、親同士が「あ、同類♪」と感じ取ってつきあいが深まった感じです。
こう考えてみると、つくづく私には「近所づきあいのプロ」たる主婦は務まらないと思います。

>子ども同士は学年も違い、親同士が「あ、同類♪」と感じ取って

こういうお付き合いが一番長続きする秘訣、ですよね
アタシも、学童期以降の子どもの同学年同性のお友達のお母さん方は苦手です
今でも仲良くさせていただいている同級生ママは、ガールスカウトで知り合った異学年か、男の子のお母さんが多いかも。。。

でも、この”初温泉旅行”の友人たちだけは、本当に生まれ月が1月、2月、3月と接近した同学年の女の子ママなのですが、子ども達同士も未だにメールを遣り取りしたり、誘い合って一緒にコンサートに行ったりお泊りしあったりする仲だし、
親同士も、子どものことに悩んだときにはお互いに「ちょっとうちの子に〇〇ちゃん何か言ってないか聞いてみようか?」なんてこっそり子ども情報の交換したりしますが、得意分野不得意分野も違うしそれぞれ個々を尊重しあっている感じで、”競い合い”とか”較べあい”を感じたことがありません
それから、アメリカ在住の友人は、それこそ、子ども以外何の接点もなかった人でしたが、小学校2年生の時に同じクラスだったお互いの娘達同士が仲良くなって、お子さんと一緒にママがうちにお茶しにいらっしゃるようになって以来、奈良とアメリカとで時々思い出したようにメールの遣り取りを続け、今では家族ぐるみのお友達です
これなど、娘たちがクラスメイトでなければ絶対に知り合うこともなかったご縁なので、お互いに「子ども達に感謝!」と話しています

人付き合いって、”独りで頑張って”もどうなるものではなく、やはり相手あってのものですから、アタシの場合、本当に”相手に恵まれた”というより他ないかもしれません

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