田村響ピアノ・リサイタル
浜離宮ランチタイムコンサート vol.62
田村 響 ピアノ・リサイタル
2009年3月23日(月)11:30開演(13:20終演)
@浜離宮朝日ホール
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 作品31-2《テンペスト》
フォーレ 主題と変奏 嬰ハ短調 作品73
リスト 《詩的で宗教的な調べ》S173より 〈孤独の中の神の祝福〉
ショパン~リスト 《6つのポーランド歌曲》S480より 第5番〈愛しき人〉
ショパン ワルツ 作品64-1 《子犬のワルツ》
ショパン スケルツォ第1番 ロ短調 作品20
メンデルスゾーン 無言歌集より 〈甘い思い出〉
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「安定感」と「構成力」の人だと思いました。田村響。
曲全体をきっちり構成し、まとめあげる力に秀でている、という印象です。
聴かせどころ、とか、聴衆にアピール、とか、そういう次元には立たず、
曲そのものの内面を見据え、熟考しつつ奏でる哲学者、といった趣の演奏。
もちろん、ピアノはしっかり歌わせているのですが、
演奏者自身は、それに酔うことなく、音楽全体と対峙しつつ歌っているような。。。
プログラムも「構成」を意識しているな、と思いました。
きっちりベートーヴェンから入って、内面へ、内面へ、と沈潜していき、
そのスタンスを保ちつつ、ショパンの華やかさをもってフィナーレ。
で、このランチタイムコンサートでは「お決まりの…」となっているのでしょうか、
アンコール曲の前に、演奏者が舞台上でマイクを握って、ごあいさつ。
演奏家が「マイクを持って話す」というのは、演奏以上に緊張するようですね。
本当にどうしたらいいのか迷いながら、一生懸命言葉を選んで話しているのが
よくわかったのですが、その中で印象に残ったのが
「感動する音楽の橋渡しをしたい」
「感動を共有したい」
という言葉。
ああ、演奏者の心が演奏自体に表れるものなのだなあ、と思いました。



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