無料ブログはココログ

PIOの新ブログ

« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »

2009年3月

2009年3月24日 (火)

田村響ピアノ・リサイタル

浜離宮ランチタイムコンサート vol.62
田村 響 ピアノ・リサイタル

2009年3月23日(月)11:30開演(13:20終演)
@浜離宮朝日ホール

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 作品31-2《テンペスト》
フォーレ     主題と変奏 嬰ハ短調 作品73

リスト  《詩的で宗教的な調べ》S173より 〈孤独の中の神の祝福〉
ショパン~リスト 《6つのポーランド歌曲》S480より 第5番〈愛しき人〉
ショパン  ワルツ 作品64-1 《子犬のワルツ》
ショパン  スケルツォ第1番 ロ短調 作品20

メンデルスゾーン  無言歌集より 〈甘い思い出〉

*********************************

「安定感」と「構成力」の人だと思いました。田村響。

曲全体をきっちり構成し、まとめあげる力に秀でている、という印象です。
聴かせどころ、とか、聴衆にアピール、とか、そういう次元には立たず、
曲そのものの内面を見据え、熟考しつつ奏でる哲学者、といった趣の演奏。
もちろん、ピアノはしっかり歌わせているのですが、
演奏者自身は、それに酔うことなく、音楽全体と対峙しつつ歌っているような。。。

プログラムも「構成」を意識しているな、と思いました。
きっちりベートーヴェンから入って、内面へ、内面へ、と沈潜していき、
そのスタンスを保ちつつ、ショパンの華やかさをもってフィナーレ。

で、このランチタイムコンサートでは「お決まりの…」となっているのでしょうか、
アンコール曲の前に、演奏者が舞台上でマイクを握って、ごあいさつ。

演奏家が「マイクを持って話す」というのは、演奏以上に緊張するようですね。
本当にどうしたらいいのか迷いながら、一生懸命言葉を選んで話しているのが
よくわかったのですが、その中で印象に残ったのが

「感動する音楽の橋渡しをしたい」
「感動を共有したい」

という言葉。
ああ、演奏者の心が演奏自体に表れるものなのだなあ、と思いました。

2009年3月 7日 (土)

『奇跡のピアニスト郎朗自伝』

090308_2 北京オリンピックの開会式で、可憐な少女を脇に侍らせ
ますます磨きのかかった オーバーアクションでピアノを叩く
ランランを見て、

「ずいぶんどっしりと、貫禄がついてきたなあ…」

なんて思ってしまったのですが、彼、まだ26歳だったのですね。
なんだか、もう30代も後半?といった印象を抱いたのでしたが。。。
それぐらい長年にわたって音楽界に君臨しているような気がしていました。

しかしこの自伝には驚かされました。
幼少期の狂人的ピアノ漬け生活、…とても人間業とは思えません。
まさに一家の命運を背負っての、あとには引けない瀬戸際生活。
父親の、ほとんど狂信的ともいえる、息子に賭ける情熱。

「絶対にナンバーワンになるんだ!」

…いまや「ナンバーワンよりオンリーワン♪」が常識となってしまったような日本では
想像もつかないパワーで、人をがむしゃらに突き進ませる魔法の呪文。

モーツァルトの父を思わせるランランの父(本人も自認していたようですが)には、
ただただ圧倒されるばかりです。
文化大革命に翻弄され、自己実現を阻まれてきた世代であり、
それだけに、次世代に賭ける並々ならぬ意気込みがあるのだと知り、納得しましたが。

決して裕福ではない家族が、親戚から借金をしまくり、
母親を「稼ぎ手」「送金者」として半ば強制的に故郷に残して、
「息子の監督者&アドバイザー」たる父親が息子をひきつれて北京へ上る。そして
「ナンバーワンになるんだ!」
を合言葉に、ときには息子に自殺を迫るような極限状態の中で、ランラン9歳にしての音楽院入学を実現してしまう。

それから、コンクールやら、周囲の嫉妬やら、異国で出会う理解者やら…
といったエピソードが、「めくるめく」調子で綴られていきます。

印象に残ったのは、次の二つのエピソード。

・コンクールの練習室で、盲目の日本人ピアニストと出会い、
ともにピアノに触れ、弾きあう中で、音楽に対する新鮮なインスピレーションを得た

・アメリカで、著名な指揮者、音楽家、交響楽団に認められ、協演を求められる存在となり、意気揚々と凱旋帰国公演をしようとしたところ、
「コンクール受賞歴が足りない」「もの足りない」といった反応をされた

……生々しいです。ほんと。

さて、なんというタイミングか、ちょうど昨日、NHKの芸術劇場で、
この1月のランラン日本公演が放送されました。

相変わらずの、オーバーアクション、百面相ぶり、でした。
音楽を味わうには、映像がないほうがいいかも、なんて考えてしまいます。
ほんとに、40代、50代、になっても、このスタイルで行くんだろうか、とも。。。

また、別の意味でびっくりしたのは、
リサイタルのステージで、堂々と譜面台を立てて、譜めくり人まで置いて、
ほぼ「楽譜かぶりつき」状態での演奏を披露していたこと。
曲は、バルトークのソナタでした。

10代で、「どんなときにも暗譜で弾ける協奏曲が20曲ある」彼だったのですが。
ううむ。
若くして大成した音楽家のその後の生き方……いろいろ考えさせられます。

2009年3月 6日 (金)

ケルンWDR交響楽団&田村響

2009年3月5日(木)19時開演 @サントリーホール

東芝グランドコンサート2009
セミヨン・ビシュコフ指揮 ケルンWDR交響楽団

ブラームス ハイドンの主題による変奏曲 作品56a
モーツァルト ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 作品K.488/田村 響
         アンコール:メンデルスゾーン 無言歌集より 甘い思い出

ドヴォルザーク交響曲 第8番 ト長調 作品88

アンコール: ブラームス ハンガリー舞曲集より 第5番、第1番

*********************************

音量たっぷり、非常に華やかな演奏をするオーケストラでした。
音に伸びがあり、聴衆を「酔わせる」音楽性に満ちていました。
聴衆の拍手の嵐、すごかったです。
ただ、「陰影」にはちょっと欠ける感が、なくもない…

プログラムに惹かれて衝動買いしたチケット、
その価値はありました。

驚嘆したのは、ピアニスト、田村響さんの音楽性です。
2007年にロンティボーで優勝して一躍脚光を浴びた若手ピアニストですが、
実は私、2006年に彼のソロ演奏を生で聴いていまして(→)、
そのときは、さほど強い印象を受けなかったのです。
一生懸命弾いているなあ、まあ上手に仕上げているなあ、といった程度で。

で、受賞後の演奏をぜひ聴いてみたいと思っていたわけなのですが、
実際に聴いてみたところ、

……大変身を遂げていました!

まず、音質がまったく違います。
以前は、どちらかというと、硬質な音で「ばりばり弾く」感じでしたが、
今回は、まろやかな音質。
「馥郁(ふくいく)とした薫り」とでも言いたいような。
それでいて、聴かせるべき音はパリっと浮き上がらせてきます。
見事な音楽性でした。

ピアノがオーケストラを引っ張り、音楽性を醸造していく感がありました。
(2楽章のオケには、もう少し内面性が欲しかったような…)
いやあ、若者の成長ぶりって、ものすごいものがありますね。
以前同様、真面目さがにじみ出ている態度にも大変好感が持てました。

オーケストラで一番良かったのは、第一曲、
ハイドンの主題による変奏曲です。
さすがはドイツ。ブラームスの歌わせ方がうまい!
もともと好きな曲でしたが、その魅力をさらに確信いたしました。

2009年3月 4日 (水)

MUZAランチタイムコンサート

2009年3月4日(水)12:10-13:00 @ミューザ川崎

哀歌とともに聴くパイプオルガン
松居直美パイプオルガンコンサート

J.S.バッハ  前奏曲とフーガ ロ短調 BWV544
J.S.バッハ  おお、罪なき神の子羊 BWV656
J.S.バッハ  カンタータ82番「われは足れり」より「われは足れり」*
J.S.バッハ  バビロンの川のほとりに BWV653
J.S.バッハ  前奏曲とフーガ ホ短調 BWV548

J.S.バッハ  おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け BWV622

*木島千夏(ソプラノ)

*****************************

午前中、ミューザの練習室でみっちりピアノ練習に取り組んで、
その足でランチタイムコンサートへ
という充実の一日を過ごしました。

大きなパイプオルガンのコンサートは以前のランチタイムでも聴きましたが(→)、
今回は、舞台上に置いた、かわいらしいオルガンを使っての「歌の伴奏」もあり、
あわせて楽しめました。

大曲ぞろいの格調高いプログラム。
響き渡る音に包まれて、敬虔な心持ちになりました。

オルガニストは、ミューザ川崎シンフォニーホール・アドバイザー。
さすが、大変端正かつスケールの大きい演奏でした。

以前も強調したことですが、これで500円というのは、ほんと感激です!

2009年3月 2日 (月)

寒い日は…

090302今日は久々に日光が降り注いでくれましたが、
昨日までは、寒々しい日が続きましたね…
寒いときの対策としてお奨めなのが

「オーブンを使う」です。

右の画像は、その成果。
実は今回、ベーキングパウダーの説明書をじっくり読んでみて、今まで使用量が少なすぎたことに気づきました。
というわけで、いつもより「ちゃんと」膨らんでおります。

さて、2月26日をもって、やっと今年度の授業が終わりました。
とはいえ、3月になってもそれ以外の仕事は目白押し。
このご時勢、仕事があるだけ幸せと思って、がんばります!

« 2009年2月 | トップページ | 2009年4月 »