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PIOの新ブログ

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2008年5月 2日 (金)

熱狂の日1:小菅優ソロ

ついに開幕。
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャパン、「熱狂の日」音楽祭
~シューベルトとウィーン~
初日の今日、早速行ってまいりました。

080502kosuge No.122
5月2日(金)15:30-16:15 @ホールB7
小菅優(ピアノ)

シューベルト:幻想曲ハ長調 D605a「グラーツ」
シューベルト:3つのピアノ曲 D946

私の席は、最前列の右端。
ピアノの音響は左側がよい、というのが常識ですので
ちょっとがっかりしていたのですが…
右の写真(不鮮明ですが)のように、ピアニストとまさに対面する位置。
弾き手の表情がじっくり見える、という初めての体験をしました。

音響は、やはり良いとは言えませんでしたが、
(音の伸びがあまり感じられない)
そのぶん、音色の差がくっきりと感じられたように思います。
それぞれの席での楽しみ方があるなあ、と発見。

小菅優は、……さすがでした。
「3つのピアノ曲」、彼女が15歳のときの録音を聴いて
「ハマって」しまった私なのですが、
やはり、というか、当然、というか、今日の演奏はその上を行っていました。
哲学的陰影、馥郁(ふくいく)たる香り、とでもいうべき深みが加わって、
ずいぶんと曲の印象が変わっていました。

帰宅後、CDを聴いてみたら、なんだか「一本調子」に聴こえてびっくり。
それだけ、今日の生演奏が陰影に富んでいた、ということですね。

「グラーツ」なんて、曲の出だしは音の数の少ない単調なものなのに、
そこで、しっかり聴衆を惹きつけてしまうとは。
音色のコントロール、ピアノの歌わせ方に長けている人だなあ、と思います。

表情、姿勢、などを見ていると、
「厳然とした自己があって、肝が据わった弾き手として歌わせている」
ように感じます。
苦渋から微笑みまで、変化に富んだ表情を見せながらも
「とり憑かれて」いるのではなく、魂を込めた主体として操っている、という風情。

はじめは、きっちりとシニヨンにまとめていた髪が演奏中にほつれてしまって、
アンコールは全部髪を下ろして弾いていたのも
「魂を込めて」弾いているんだなあ、といった印象につながりました。

アンコールとして、「三つのピアノ曲」第一曲の一部、
シューベルト自らが消してしまった箇所を独立させて弾いたのですが、
その繊細さといったら。
「リスト超絶技巧」バリバリの彼女より、私はこちらの彼女のほうに惹かれます。

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音楽(レビュー)」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです~。

やってきましたね~。この季節!
ワクワク♪
私も小菅優行きますよ。明日です。
PIOさんのレビューを読んで、益々楽しみです^^
今年は3つだけチケット取りました~。

今年は熱狂に行けなったので、レビュー楽しみにしておりました。


前のほうだと右寄りはやや聴きにくいのかもしれませんが、私はいつもホールの真ん中、やや右よりで聴きます。ピアノの蓋の開き方の向きからしてそのあたりがいいと誰かにうかがったことがあって、結構気にいってます。
以前は手をみたくて左側ばかりをとっていたことがありますけど、最近は表情を見ることが多いのでこのアングルばかりです。

小菅さんは、天性の才もですが、大変深く勉強され、また練習もされる方のようなので、どの作曲家についてもすばらしいアプローチをされますよね。
シューベルトもぜひ聴かねば・・と思っております。

>かぷりさん

実は、私がこの音楽祭のことを知ったのは、かぷりさんのブログからなのですよ。
去年、初めて行ってみてハマりました。
ほんと「ご紹介ありがとうございま~す!」って感じです。
3日の小菅さんの演奏についても、是非感想などお聞かせくださいね。

>ようこさん

そういえば、去年は熱狂の日で「ニアミス」状態の私達でしたね(笑)。

コンサートを聴く席の位置って、難しいですね。
ホール真ん中、やや右より、ですか。
今日の児玉麻里の演奏会(自由席)では、ちょうどその位置に陣取りましたが…
ホール自体の音響の問題もあるでしょうし、弾き手の状態もあるでしょうしねえ。

小菅優が一流の弾き手であることは、間違いないと思います。
また「バイオリンの樫本大進も!」と確信して帰宅したところです♪

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