無料ブログはココログ

PIOの新ブログ

« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »

2008年5月

2008年5月24日 (土)

ICレコーダ

仕事上での必要があって、
ICレコーダで取り込んだ学生の発表・音声ファイルを
講義支援システムのネット上に公開しようと試みたのですが、
録音の際の手違いが判明し、あえなく撤退。

非常に初歩的な手違いでして…
グループ発表の録音順が混乱し、何度も録音されたグループと
一度も録音されていないグループが出たのです。
機材の操作以前の問題でした。

しかし、ICレコーダを初めて扱った身としては、大変でした。
小さい機材にコマゴマと並んだボタンの認識、
パソコンへの音声ソフトのインストール、
ネット上の講義支援システムの使いこなし…
結局なーんにもならなかったことのために、時間を浪費した1週間。

また、腹立たしいことに、私用に購入したICレコーダのメーカーと
職場に備えてあるICレコーダのメーカーが異なるため、
データ取り込み用ソフトが別個のものになってしまうと判明。
私用のものは自動的にMP3で聴けるデータとして取り込まれるのですが、
職場のものはその機材特有の音声ファイルとして取り込まれてしまい、
MP3で聴くためには、何やら別個の指示を出さなくてはいけないらしい。。。

ふう。
腹立ち紛れというか、この際というか、
さっき自宅のアップライトピアノで弾いた曲を私用レコーダで録音して
パソコンに取り込んでみました。

ご愛嬌で、ちょこっとここにアップしてみようかな、と思ったところが、
今度はこの「ちょこっと」が無理と判明!
ファイルを分割するには別のソフトが必要とのことなのです。怒!

また、私の古いホームページビルダーは、音声ファイルのアップには
対応していないことも判明。
彩音会のホームページに演奏データを載せるには、
いろいろと考えなくてはいけないことが多そうです。

また、先ほどの自宅演奏録音、よくよく聴いてみたらば
レコーダの録音モードやマイク感度が適切ではなかったらしく、
椅子のギシギシいう音が見事に拾われているうえ
(注:私が巨漢であるわけではありません)
音量も異様に大きくて、
とても他人様にお聞かせできるようなものではありませんでした。
そもそも演奏自体が未熟なのが一番の欠点ですが…

彩音会の本番までに、曲の練習はもちろん、
ICレコーダの取り扱いにも慣れておきたいと思います。

2008年5月15日 (木)

慌しい…

更新が滞っています。
とにかく時間がとれなくて。
連休に遊びほうけたツケが回っているともいえるのですが…

たとえば、この水曜の日程を書き出してみると

いつものように5:50am起床。
お弁当と朝ごはんを作り、息子を7:10amに送り出してから
私は7:30amに家を出る。

職場にて、10:30amまで授業
それから息子の中学校へ授業参観に。
途中で退室して、再び職場に戻り、1:00pmからまた授業。
(職場から中学まで20分という環境だからこその早業!)

授業後、採点その他の業務をこなして、5:30pmに帰宅。
メールを開けて、また新たな仕事が入っていることに気づき呆然。

夕食準備、片付け、お風呂の支度のあと、
新たな仕事の枠組みだけ何とか片付け、
翌日授業の準備をして12:00am就寝。

授業参観は、水曜日だったからこそ何とか可能となりました。
他の曜日は、すべて仕事中の時間帯。
これも何かの縁だから、と大雨の中を駆けつけた次第です。
「1時に遅れたら大変!道路が渋滞しませんように…」
と念じながらの参観というのも精神的に疲れましたが、
その甲斐はありました。
この件については、時間があれば稿を改めてアップしたいと思います。

2008年5月 6日 (火)

熱狂の日6:こどもの日

No.412
5月5日(月)12:15-13:00@ホールA
東京都交響楽団・小泉和裕(指揮)

・ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」序曲
・シューベルト:交響曲第3番 ニ長調 D200

No.424
5月5日(月)15:30-16:15@ホールB7
高木綾子(フルート)
オーヴェルニュ室内管弦楽団/フランス
アリ・ヴァン・ベーク(指揮)/オランダ

・ロッシーニ:弦楽のためのソナタ 第1番
・サリエリ:フルートと管弦楽のための室内小協奏曲 ト長調
・シューベルト:5つのドイツ舞曲 D50

いずれも、視覚的にも(小泉氏の指揮ぶり、高木さんの美しさ、etc.)
音楽的にも、大変楽しいものでした。

サリエリ、軽快で美しい音楽を書く方ではありませんか!
モーツァルトの仇役としてのみ名前が知られてしまって、気の毒。
パンフによると「モーツァルトとの不仲説は後世の創作」とのことです。
シューベルトにイタリア歌曲の作曲を教えた教育者でもあるのですよ。

このほかに、屋外の東屋のようなスペースでの無料コンサートも楽しみ、
シューベルト広場でCD物色も。
有料コンサート4種をはじめ(前の記事、2つのレビュー参照)、
音楽三昧の「こどもの日」でした。

熱狂の日5:シャオメイ・シュ_ソロ

No.456
5月5日(月)19:15-20:00@ホールD7
シャオメイ・シュ(ピアノ)/ 中国

シューベルト:アレグレット ハ短調 D915
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960
バッハ/ ブゾーニ:アダージョ トッカータ ハ長調 (アンコール)

シャオメイ・シュ(Zhu Xiao-Mei)。
彼女の背景など全く知らず、ただ21番の生演奏を聴こうと購入したチケット。
それが、心の奥底にずーんと残る名演奏でした。
深遠なる人生の淵を覗いてしまった、というような。

ソナタ21番といえば、今回のプログラムにもあるように
「雄大な」第1楽章、「美しく叙情的な」第2楽章、「軽快な」第3楽章、
「意外性に溢れる」第4楽章、というように表現され、演奏にあたっては
キラキラ輝く音の粒、圧倒するフォルテシモ、さまざまに要求されるテクニック、
といったものが注目されるように思います。

しかし。
彼女の演奏は、耳に馴染んでいる上記の演奏とは全く違いました。

哲学者然とした、たたずまい。
(衣装は、作務衣?+地下足袋?+海老茶色のストール)
叩きつけるような音、フォルテシモは全く姿を現さず、
あくまで柔らかく、思考しつつ進む、たゆたうような音。
楽章の区切れなく、(演奏中、手は一度も膝の上に下ろされることなく)
全楽章で一体となった世界を構築する。

深く深く、沈潜していくソナタでした。
この曲がシューベルトの死の2ヶ月前に書かれたということを考えると、
このような曲作りが、実は彼の意図したものだったのかもしれない
と思わされました。

若くして音楽教育を受けながら、中国での文化大革命で迫害され
1979年にアメリカ、1985年にパリへ移住。
現在はパリで教鞭もとっているというシャオメイ・シュ。
苦難の連続であったろうと想像される、その人生が
彼女の深い・深い音楽の根底を作ったのだろうなあ、と思います。

アンコールのバッハは、彼女の音楽性が凝縮されたような演奏でした。
稀有なる生演奏に接することができて、感謝したい心境です。

熱狂の日4:北村朋幹_ソロ

No.465
5月5日(月)17:00-17:50@ホールG409
北村朋幹(ピアノ)

シューベルト:アダージョとロンド ホ長調 D506
シューベルト:ピアノ・ソナタ第1番 ホ長調 D157
シューベルト:楽興の時 作品94 D780

「溢れ出る音楽性」というのは、こういう演奏を指すのだと思います。
弾き手がピアノと一体化して、音楽そのものになっていました。
周囲の者は、息を呑んで聴き入ってしまい、
音楽に吸い込まれてしまうような感覚に…

彼の演奏中、会場は異次元の小宇宙となったような感じでした。
音響がどうとか、演奏技術がどうとか、そんな次元を超えて。

これが10代の演奏とは!
よくある、「若々しい」「清新な」といった形容ではあらしきれません。
曲に秘められたささやき、つぶやき、ためらいを、残さずすくい取って、
すっと表現してしまう。
自然さの中に、なんともいえない深みを感じさせてしまう。

いやあ、舌を巻きました。
収容人数100名ちょっと、という小さな会場の醍醐味、味わいつくしました。

2年前、彼が14歳のとき、やはりシューベルトの曲を聴いて
その演奏の円熟ぶりに驚いたのですが(→)、
演奏中の姿は、いまや巨匠の貫禄。

一方、演奏を終えてお辞儀をする姿は小柄でシャイな少年そのもの。
そのギャップが不思議な感じです。

2008年5月 5日 (月)

熱狂の日3:樫本大進_協奏曲

No.348
5月4日(日)22:15-23:00@ホールC
樫本大進(ヴァイオリン)
フランス国立ロワール管弦楽団
ペーテル・チャバ(指揮)

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ短調 作品64
シューベルト:「ロザムンデ」序曲 D644

「凄い!」…貧弱な語彙で恐縮ですが、そのひとこと!
ヴァイオリン演奏の凄さに、背筋がぞくぞくするほどでした。
もう、耳たこってほど聴く曲、メンコン。それなのに
独奏冒頭 ♪タ~ララ~ン♪ だけで
「うわっ!なに、この音!この響き!!!」…一気に惹き込まれました。

弓のしなりで、ググーっと引っ張っていく、という音の作り方は、
ピアノには出来ません。
その弦楽器ならではの音の作り方の妙味、
また、はるかにヴァリエーションに富む、さまざまな音色。

ヴァイオリンの生演奏も、今までいろいろ聴いてきたはずなのですが、
これほど惹き込まれた演奏というのは、初めてでした。
凄い人です、樫本大進。
人懐っこい笑みの若者ながら、しっかり自己の世界を持っていて。
黒の詰襟・隠しボタンのスーツ、という衣装からも彼の個性がうかがえそう。

オーケストラも見事でした。
フランスって、なぜこうもお洒落に見えるのか、聴こえるのか…
指揮者、たいへんに恰幅のよい方なのに、いやまあ見事に軽やかなステップ。

深夜11時過ぎまで、こんなコンサートが楽しめるなんて。
まさに至福のひとときでした。

2008年5月 4日 (日)

熱狂の日2: 5/4午前

080504lobby美しい新緑が目に鮮やかな、ガラス館ロビー。
今日は朝9時過ぎから、ここの4Fへ足を運びました。
会議室に反響板を設置しての、今年の新会場です。
No.361 
5月4日(日)9:45-10:30@ホールG409
児玉麻里(ピアノ)

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第19番 ト短調 作品49-1
シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 作品120 D664
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第25番 ト長調 作品79
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調 作品78

厳格なピアノ教師による、生徒のための模範演奏。
毅然たる表情・風格の、美貌教師による、
ミスのない、かたい演奏。…そんな趣でした。
(開場の音響のせいもあるのかもしれませんが…)

080504freeそのまま半券を握り締め、無料コンサートが催される地下ホールへ。「未完成」第一楽章を聴きました。
指揮者に正対する、オーケストラ背後の席。
管楽器(席から距離が近い)の音がビンビン届きました。
演奏自体にも、今後の演奏や定期公演に聴衆を誘うスピーチにも、アマチュアの気概があふれていて、共感!

そして今。
銀座での買い物を楽しんでから帰宅して、午後9時過ぎ。
実はこれから、また演奏を聴きに出かけるのです。
なんだか不良気分で、わくわく…

2008年5月 2日 (金)

熱狂の日1:小菅優ソロ

ついに開幕。
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャパン、「熱狂の日」音楽祭
~シューベルトとウィーン~
初日の今日、早速行ってまいりました。

080502kosuge No.122
5月2日(金)15:30-16:15 @ホールB7
小菅優(ピアノ)

シューベルト:幻想曲ハ長調 D605a「グラーツ」
シューベルト:3つのピアノ曲 D946

私の席は、最前列の右端。
ピアノの音響は左側がよい、というのが常識ですので
ちょっとがっかりしていたのですが…
右の写真(不鮮明ですが)のように、ピアニストとまさに対面する位置。
弾き手の表情がじっくり見える、という初めての体験をしました。

音響は、やはり良いとは言えませんでしたが、
(音の伸びがあまり感じられない)
そのぶん、音色の差がくっきりと感じられたように思います。
それぞれの席での楽しみ方があるなあ、と発見。

小菅優は、……さすがでした。
「3つのピアノ曲」、彼女が15歳のときの録音を聴いて
「ハマって」しまった私なのですが、
やはり、というか、当然、というか、今日の演奏はその上を行っていました。
哲学的陰影、馥郁(ふくいく)たる香り、とでもいうべき深みが加わって、
ずいぶんと曲の印象が変わっていました。

帰宅後、CDを聴いてみたら、なんだか「一本調子」に聴こえてびっくり。
それだけ、今日の生演奏が陰影に富んでいた、ということですね。

「グラーツ」なんて、曲の出だしは音の数の少ない単調なものなのに、
そこで、しっかり聴衆を惹きつけてしまうとは。
音色のコントロール、ピアノの歌わせ方に長けている人だなあ、と思います。

表情、姿勢、などを見ていると、
「厳然とした自己があって、肝が据わった弾き手として歌わせている」
ように感じます。
苦渋から微笑みまで、変化に富んだ表情を見せながらも
「とり憑かれて」いるのではなく、魂を込めた主体として操っている、という風情。

はじめは、きっちりとシニヨンにまとめていた髪が演奏中にほつれてしまって、
アンコールは全部髪を下ろして弾いていたのも
「魂を込めて」弾いているんだなあ、といった印象につながりました。

アンコールとして、「三つのピアノ曲」第一曲の一部、
シューベルト自らが消してしまった箇所を独立させて弾いたのですが、
その繊細さといったら。
「リスト超絶技巧」バリバリの彼女より、私はこちらの彼女のほうに惹かれます。

« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »