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2008年1月 3日 (木)

『有頂天家族』

080103utyouten_2 こいつあ春から……といった縁起のいいタイトルで
今年初のブックレビューを。

直木賞候補になった『夜は短し歩けよ乙女』(→
にハマった息子へのクリスマス・プレゼントとして買った本です。
350頁以上を二日で読み終えた息子いわく、
「オレにとって、今年(2007年)一番のヒット作!」
とのことで、
私にも読め、読め、とせっつくので、このお正月休みに読んでみました。

確かに、楽しめます。
このタイトル、よくぞつけたり!喝采!といった感じ。
実は、この「家族」、タヌキの一家です。
タヌキは平安時代から人間に化け、人間とともに京都の歴史を作ってきた
というファンタジー小説。
主人公一家のモットーは……「面白きことは良きことなり!」
「阿呆の血のしからしむるところ」の騒動オンパレードで、ぐいぐい引き込まれます。

ということで、なかなか知的なギャグも満載。
「樋口一葉」を四字熟語と思い込む、主人公の敵役タヌキの言い草は
「樋口一葉というのは、雨樋の端に濡れた枯葉が一枚ひっかかっているということさ。秋の淋しさを表した四文字熟語だ。僕は本で読んだことがある」
……ワタクシ、ウケてしまいました!

奇妙奇天烈ワールドは、『夜は短し歩けよ乙女』と同様で、
空から達磨が降ってきたり、虎がライオンにかみついたり、電飾電車が宙に舞ったり、
にぎやかなことこの上なし。
登場人物(寿老人)、キーとなる小道具(偽電気ブラン)も共通していたりして、
『夜は…』を読んでいると、重層的にも楽しめます。

ガチャガチャと賑やかな道具立ての中で、スジを通しているのが
「家族愛」、そして英雄だった父の死をめぐる謎解きです。

楽しく愉快に「有頂天」気分になれると同時に、
家族愛についても、ちょっとしんみり考えさせられたりしました。

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

実はこの作家さん、今アタシが住んでる街の出身、なんですょ
娘のお友達が通っている学校の出身者、でもあるので、そのお友達にも『夜は短し』お奨めしちゃいました

糺の森、この方お好きですよね!

>華音さん
おお、そういうご縁の方でしたか!
私はそちらの地理には疎いので(学部では平安文学専攻だったんですが……汗)いろいろ教えていただきたいです。

今年もよろしくお願いします!

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