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2007年12月25日 (火)

外国人トップの仕事術

フランソワ・デュポア著
『日本人には教えなかった外国人トップの「すごい仕事術」』

慶応大学で「キャリアデザイン」を担当する著者は、
フランス出身の作曲家であり、マリンバ演奏家でもあります。
その彼と、カルロス・ゴーンをはじめとする外国人トップとの対談集。
印象深かったコメントを抜き書きします。

<日本の若者の強み>
★日本の若い人たちは、精神的にとてもオープン。
開放的だし、好奇心もあるし、世界に対してマインドが開いている
日本人というアイデンティティを持ったまま、オープンな状態でいられる。
通常、アイデンティティが強くなると、異質なものを排除するようなことが起きがちだが、日本ではそれがない。
規律、忠誠心、献身的な取り組みといった特徴的なものを上の世代から引き継ぎ、アイデンティティも独自文化もあるのに、欧米やアジア、中国で起こっていることにも関心がある。このオープンなマインドは、日本の若者の持つ大いなる強み、大切な強みだ。
(by ゴーン氏)

★若者に限らず、日本人一般について、基本原則として、とにかく何でも反対意見をまずは出してみる、という性質を持っていない。
フランス人は、とりあえず上司の言うことには反対をしてみる、それが原則だから、という理由で口を開くことがあるが、
日本では、上司に反対意見を言う時は、ほかにやり方があるから口を開く。
これは生産的だ。こうした日本式コンセンサスは好きだ。
また、正確さ、ディテールや見た目への配慮がある。
日本人は基本的に目に見える美を賛美する国民だが、これは仕事にも現れている。
日本人自身が思っているよりも、日本人ははるかにクリエイティブな国民だと思う。
(byコラス氏 シャネル日本社長)

「日本の若者は……」という文脈で語られるとき、
とかく自虐的、否定的な論調が多いように感じますが、上記のようなコメントもあながち的外れではないな、と思います。
そうだ、美点をもっと自覚しようよ!と思うわたくし。

書名のとおり、外国人トップの方々5名が登場するのですが、
印象的だったのは、どの方も
「若いうちから今の道を目指していたわけではなく」
「偶然が重なって」今のポジションに着くことになった、と口を揃えている点。
筆者自身が、音楽家への志半ばにして転身を図っていることとも連動するのでしょうが、
若いうちから「一つの道を思い定めよ」と強いる必要はないですよね。

若い人に向かって、
「夢は何?」
「何がしたいの?」
と問うてばかりいるのも考えものだな、と思います。
それよりは、
その場、その場で、モチベーションを高めていける能力、
チャンスを逸せずに行動できるだけの自信を鍛えたほうがいいぞ!と。

仕事術、というタイトルですが、それよりは
「しなやかに生きようよ!」メッセージ集、といった趣の本でした。

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コメント

若い人に向かって、
「夢は何?」
「何がしたいの?」
と問うてばかりいるのも考えものだな、と思います


強く強く、そう思います
経験が浅いからこそ、「何がしたいか」なんて、わからないのがアタリマエ
みんながみんな、そんなに簡単に「夢」を見つけられるものではないと思うんです

なので、数年前の職場内広報誌で「子どもの頃の夢は何でしたか」というテーマにすごく困って
「夢なんて意識したことがありません。そのときそのとき、目の前にあることに一生懸命、無我夢中だったので、まさに、”今”が”夢”だったのだと思います」と書きました
もちろん、そんなコメント書いてたのアタシだけで、とんだ”変わりモン”ぶりを露呈してしまいましたが・・・・(-_-;)

共感!同感!
私も同様のアンケートを受けた経験あり。
当時はいい加減に「ピアニスト」なんて書きましたよ。
実は、小学生のうちに「私にはそこまでの才能はない」と見切っていたのですがね。

今、授業で『個性を煽られる子どもたち』という岩波ブックレットを留学生と一緒に読んでいます。
一部の学生の琴線にはヒットしているみたいです。
個性、素の自分、装った自分、夢、社会性、
などという言葉がキーワードになるかな。
お読みになりましたか?

読んでません!
「煽られる」ってのがもぉ、本当に現状に即してる気がして
是非読んでみたいと思います

PIOさんとは丸1年のお付き合いになりますが、毎回PIOさんのブログからは快い刺激や、ためになる情報、問題提起いただいて、楽しみに読ませていただいてます
時に生意気なコメントも多々あったかと思います
ネット上という気楽さに付け上がった無礼な言動お許しください
そして、来年もまたよろしくお願いいたします

>華音さん
こちらこそ、おつきあい、ありがとうございました。
このブログにいただくコメントは、華音さんからのものがぶっちぎりのダントツ!
本当に感謝です。
これからも、どうぞどうぞ、よろしくお願いいたします♪

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