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2007年7月23日 (月)

『虹色にランドスケープ』

070723landscape 通勤時間用に、軽く読めた本。

バイク関連の、短編集かな…と読み始めたのですが、
なかなか凝ったプロット。
各短編の登場人物が、少しずつ重なっていくのです。
それも、当然のごとく、ではなく。
「あれ?この人の発言に出てきたのは、前の短編のあの人だったっけ?」
というぐらいの、淡い、重なり方。
それが積み重なっていくことにより、重層的な人間関係、その人の歴史がやっと見えてくる。。。

また、同じ人物ではあっても、その人物を捕らえる角度、描き方が、短編によって微妙に違うのです。
「ああ、光のあてかたによって、こうも違って見えるのか…」
といった感慨も生まれます。

ただ、全体をまとめあげる「結束力」はいまひとつ。
下手をすると、
「ええっ、前の短編で、あんなにいい雰囲気だったあの人が、実はこんな人になっちゃうの~!」
という幻滅感も。
この幻滅感、実は、最終話において一番大きかったりして、
読後感さわやか、とはちょっと言いがたい…
「それは唐突でしょう~!」と、無理感ただよう筋書きも、そこここにありますし。

短編を丹念につなぎあわせて、最後にさわやか&見事な大団円…
といえば、やはり重松清の『きみの友だち』がピカイチかな。

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