篠田節子again
旅行中に、読みました。篠田節子の小説。
『マエストロ』
美貌の若き女性バイオリニストが、パトロンを得てメジャーになるものの
実力への不安を抱え、熟考ののちにとった行動がすべてトラブルのもととなり…
というストーリー。
社会派小説といえるでしょう。
「弟子をとる」ということと「学校の教師として教える」ことの差、
(金銭授受が「当たり前」vs「犯罪」)
「名器」といわれるバイオリンの定義、そのビジネスのあり方、
企業パトロンの意義、
演奏家、いや音楽家にとっての成功とは…
などなど、とっても考えさせられます。
女性バイオリニストが意地を見せ、心強くも意外な援助者を得たところで幕。
3月に足を運んだコンサートで、
若手演奏家のありかたについて考えさせられたところだったので、
私にとってはタイムリーに楽しめました。
『死神』
市の福祉事務所に勤めるケースワーカーたちが抱える「ケース」を
オムニバス形式でつづった小説。
ちょっと怪奇めいた話もあり、スパイスがふんだんにあって、
篠田節子の面目躍如、といったところです。
これまた、友人が介護ヘルパーの仕事を始めたところで、
いろいろ話を聞いたりしていたので、タイムリーでした。
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