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2007年2月 9日 (金)

ピアニストが見たピアニスト

070209izumiko ピアニストが見たピアニスト―名演奏家の秘密とは
青柳いづみこ

ウイルスにやられてうんうん唸っている息子を抱え、
仕事を急遽キャンセルし、ぽっかりと時間ができた昨日。

ほんとならヘッドホンかけて消音ピアノを弾きまくりたいところだったのですが、
それではベッドから訴える息子の声も聴こえない、ということで上記の本を読みふけることにしました。

この本を手に取ったのは、「アルゲリッチはどうしてソロを弾かないのか?」というコピーに吸いつけられてしまったからなのですが、
実際にはそれよりも、彼女がガン闘病で転移も経て奇跡的に復活を果たしたのだとか、手術に付き添って看護をしたのは日本人ピアニストだったとか、何度も結婚していて子供も何人もいるとか、若い頃全くピアノを弾かない3年間があり、音楽を捨てて秘書になろうと考えていたのだとか、私にとっては初めて知る事実が満載でした。

それから、リヒテルについては20年来の疑問が解けてすっきり。
大学時代、アルバイトでためたお金をはたいてリヒテルの演奏会に行き、彼が楽譜を見て弾く(ステージを暗くし、スタンドを立てて楽譜のところだけ照明を当て、譜めくりをつけて弾く)姿に仰天したのですが、このスタイル、1980年代半ばから、ずっと貫いていたのですね。
決して「暗譜力」「記憶力」が衰えたから、というわけではなく、「音程が高く聴こえてしまう」状態に陥っていて、無意識に音程を上げて(調を変えて)弾こうとしてしまい、指で覚えている音楽が崩壊する恐れがあったから、とのこと。

その他、「へぇ~、そうなんだ」と思う情報がいっぱい。
なんだか一度読んだだけでは消化しきれない感じです。

「ステージが怖い」演奏家、「怖くない」演奏家、の分類ができて、
ステージが怖くない人は、CD(レコード)公式録音をしようという意志があまりない、
だから演奏会でのオハコの曲で「これぞ」という曲の録音が残っていなかったりする
という指摘にも、なるほど、と思ったことでした。

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