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PIOの新ブログ

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2006年4月13日 (木)

砂漠の船

060413sabakunofune 篠田節子シリーズ、第4弾です。
通勤時間を利用して読み続け、5日目にして読了。

この表紙のように「鈍色(にびいろ)」が似合う、徹頭徹尾「短調」のお話でありました。ひとことで言えば「家族が壊れていく」ってことになるんでしょうが、それが、誰にも止められない、不気味な低和音とともにズン、ズン、と進んでいく、って感じ。

でも、暗く沈んでしまわないのが篠田流ですね。鈍色の展開でありながら「次どうなるんだろう」と読者を引っ張る「わくわく感」健在なり。

ポップな色調で軽快に走り抜ける感じの『女たちのジハード』は、彼女の作品の中では異色な存在なんだな、ということを再認識いたしました。たしか、このブログのコメントでも華音さんが同じようなことを指摘されていましたね。

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

PIOさんも「ある作家」にハマるとしばらく続けてお読みになるタイプですか?
今日、カーラジオでNHKTV聞いてたら(FMで、NHKだけはTV音声拾えるのです)室井佑月が出てて、そのよーなことを言ってました
「あ~、それ、アタシもそうそう!!」と思いつつ、ちょっと室井サンの物言いには”好きになれそうにないオーラ”を感じちゃったアタシは、やっぱり”オバサン年代”なんだろな(>_<)

やっと、永らく借りていた短編集を読み終え、返しに行ったついでに『秋の花火』と『砂漠の船』を借りてきました

いつもそうなのですが、PIOさんのブログから書名をメモしていくのを忘れ、うろ覚えのまま検索機で探し当てました
この間行ったときには書架を探しても「PIOさんが書いてらしたの、ないなぁ~」とか思っていたのですが・・・・

ホント、『~ジハード』や、軽~いエッセイからはちょっと想像できない、深い人間洞察(あ、人間洞察の鋭さは、『~ジハード』でも、そうでしたか・・・)や、異界との交錯をさりげなく取り入れた心理描写など、ちょいと不気味なくらい・・・・でも、不気味さというか、似てはいるけれどもっとそこに人間の悪意、みたいなものを見据えているのが乃南アサの作品でしょうか・・・・・
力量のある女性作家が多くてちょっと嬉しいww

>「ある作家」にハマるとしばらく続けて読む

はい、幼き頃から「赤毛のアン」のモンゴメリ、「ドリトル先生」のロフティング、またリンドグレーンだの、シリーズ本を読みまくる、一人の作家に「ハマる」という読み方は、私の日常茶飯事って感じです。別にそういう主義、ってわけではないのですが。

>力量のある女性作家が多くてちょっと嬉しいww

そのとおり!
今は水村美苗の『本格小説』を読み返していて(かなり忘れていた)、彼女のほかの作品も読んでみようかな、なんて思ってます。

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